889 :
1:2013/10/13(日) 18:48:42.19 ID:hlr3s3WV
[1-2]
彼女の名前は吉村律子。
現在は高校3年で、名だたる大会で優秀な成績を残している
地元では有名な柔道部の主将を務めていた。
律子はその柔道部の中でも他を寄せ付けない程の強さを誇っていた。
小学1年の頃から柔道を初め、天性の運動神経も手伝って
わずかな期間で目覚しい成長を見せ、数年で小さな大会なら
ほとんど優勝できるレベルになっていた。
性格は勝気でさっぱりとしていて後輩の面倒見もよく
多くの後輩達から慕われていた。
しかしなぜか律子は昔から男を毛嫌いし、男子に対しては
女子に対する優しさは微塵も見せなかった。
小、中学時代と男子が女子をいじめたり見下すようなことは
絶対に許さず、そのような言動をする男子に対して力による
容赦のない制裁を加えていった。
もちろん普通の男子が律子にかなうはずもなく、中学時代は男子からは恐れられ
露骨に避けられていた。
律子はそれがうっとうしくなり女子高に入ったのだが、最近になって
共学になった事にかなりの不満を抱いていた。
890 :
1:2013/10/13(日) 18:50:50.05 ID:hlr3s3WV
[1-3]
律子が所属している柔道部に男子は一人も在籍していなかった。
律子が通っている学校は去年まで女子高で、今年に入ってから
生徒の減少に伴い共学となった。
しかし去年まで女子高だったこともあり、入学してくる男子は少なかった。
校内のクラブはどこも女子しかいない状態で、入学してきた数少ない男子も
部活に入ることを躊躇した。
何人かの男子は勇気を振り絞って入部をしたが、ほとんどの男子が
孤立してしまい、入部をしてもわずかな期間で部を去っていった。
柔道部にも1名、新入生の男子が入部してきた。
名前は林田祐平といい、身長は168センチ程で中学校に入ってから
柔道を始め、現在は茶帯を取得していた。
彼は女相手なら有段者相手でも余裕で勝てるとたかをくくり
進入部員の挨拶では「女がいくらがんばっても男には勝てない」
「よかったら俺が柔道教えてあげますよ」等の女子を見下すような発言をした。
その言葉は柔道部員全員の怒りを買うこととなる。
しかも、いざ練習を始めてみると、祐平の実力では全国レベルの
女子柔道部員にまったく歯が立たなかった。
新入部員の挨拶での祐平の言葉に根を持った者も多く
祐平は練習の中で女子柔道部員に散々痛めつけられた。
わざと受身が取れないように投げられたり、寝技が決まって祐平がタップしても
なかなか技を解いてもらえなかった。
891 :
1:2013/10/13(日) 18:55:25.05 ID:hlr3s3WV
[1-4]
その中でも律子の責めは激しかった。
律子は祐平と乱取をすると必ず絞め技か間接技に持っていった。
律子ほどの実力があれば、祐平がどんなに寝技を警戒しても
簡単に極めることができた。
そして、締め技や関節技が極まると祐平がタップをしても
それを無視して技を掛け続けた。
締め技が決まれば必ず絞め落とし、関節技が決まれば
激痛に泣き叫びながら許しを請うまで技を解くことはしなかった。
ほぼ全員の柔道部員が祐平のことを嫌っていることもあり
律子を非難する者は誰もいなかった。
それどころか他の部員も律子と同じように、祐平が落ちるまで絞め技を
掛け続けたり、泣き叫ぶまで関節技を掛け続けるようになった。
一ヵ月後、祐平は廃人同然の状態で退部していった。
退部後も何人かの女子柔道部員が祐平を奴隷にして遊んでいるとの話を
耳にしたが、律子はそれを問題視にするようなことはしなかった。
それどころか、一緒にその男子を奴隷にしてみたいとさえ思った。
しかし、主将という立場も考えそれは自制した。
本日はここまでにします。
892 :
名無し調教中。:2013/10/14(月) 15:50:10.09 ID:5lm4hrLg
キタ━━━━━━゚+.(・∀・)゚+.゚━━━━━━━ !!
893 :
名無し調教中。:2013/10/16(水) 07:39:20.01 ID:fQIG4wvu
ええな
やけど残り100ちょいやからあまりたくさん応援レスも書き込めないお(´・_・`)
894 :
名無し調教中。:2013/10/16(水) 15:38:08.49 ID:jX+KB2RI
素晴らしい
895 :
名無し調教中。:2013/10/17(木) 20:55:03.32 ID:n2Oz6M+5
(・∀・)イイ!
896 :
名無し調教中。:2013/10/28(月) 16:42:57.79 ID:6h+0CGeh
夕菜がどっかで出てくるのを期待
897 :
名無し調教中。:2013/11/04(月) 20:02:04.13 ID:4B2Sd4LJ
追いついた
期待
898 :
1:2013/11/18(月) 22:20:23.72 ID:Ul9HNtp5
お晩です。
>>891 の続きをアップさせていただきます。
[1-5]
「今日も遅くなっちゃったな」
律子は部室の時計を見てため息をつく。
もともと世話焼きの性格に主将という立場も手伝って
部活が終わった後も後輩に指導を頼まれるとついつい遅くまで
練習に付き合ってしまう。
しかし、それで後輩の笑顔を見れると思うとそれ程辛さは感じなかった。
そのとき更衣室のドアが開き、黒いハーフパンツに
赤いポロシャツ風の上着を着た一人の少女が入ってきた。
少女の手にはテニスラケットが握られている。
「あ、由美、今部活終わったとこ?」
律子は親しげに、その少女へ話かける。
「うん。今日も練習きつかったよ〜」
薄小麦色に日焼けしたその少女は、少しうんざりした表情を見せながら
親しみのある笑顔を律子に向けた。
899 :
1:2013/11/18(月) 22:22:49.48 ID:Ul9HNtp5
[1-6]
彼女の名前は川月由美。律子と同学年で現在は17歳。
律子とは昔ながらの親友で、現在テニス部に所属していた。
大きな瞳に下がり気味の眉をした顔は、優しそうで少しおっとりとした印象を受ける。
しかしその顔つきからは想像できないほど運動神経がよく
去年行われたテニスの全国大会では、個人の部で5位にまで
登り詰める実力を持っていた。
肩まで伸ばした黒髪は温厚な顔立ちとよく合い、陽だまりのような暖かな魅力を
にじませていた。
身長は170センチと律子よりも3センチ高く、女子の中ではかなりの長身だった。
胸は服の上からでも分かるほど見事な膨らみを見せ
くびれた腰と豊かなヒップが組み合わさったそのプロポーションは
17歳とは思えないほど官能的なラインを作り上げていた。
シャツの袖口から伸びた腕は、威力のあるサーブを打つために発達した上腕筋が
ふくらみを見せている。
そしてハーフパンツからは、長時間の激しいラリーに耐えられるように鍛え上げられた
普通の女子生徒より一回り幅のある太ももが伸びていた。
「今日も暑いね〜」
由美は手の平を自分の顔に向かって団扇のようにパタパタさせながら
うんざりした表情を見せる。
「そうだね。体中、汗でベトベトして気持ち悪いよ。早く帰ってシャワーを浴びたい」
「うちの学校、シャワーがないからね〜。朝練とかあるとホントきついよ。
あたしも、早く帰ってお風呂に入ろ」
由美は机にラケットを置き、少し急ぐように着替えを始めた。
上着を脱ぐと薄ピンク色のスポーツブラに包まれた豊かなバストが現れる。
その下の腹筋は薄っすらと縦に割れ、きれいに引き締まっていた。
そしてハーフパンツに指を掛け足元に下ろすと、ブラと同じ薄ピンク色の下着が姿を現す。
その下着は律子のようなスポーツタイプのものではなく
日常着用するようなかわいらしいものだった。
900 :
1:2013/11/18(月) 22:24:14.66 ID:Ul9HNtp5
[1-7]
「そうだ由美、友達から駅前にいい感じの店ができたって聞いたんだけど
帰りに寄ってみない?」
先に着替え終わり衣服の整理をしていた律子は、思い出したように
由美に寄り道の誘いをする。
「ほんと? いくいく!」
由美は着替えをしながら、律子の誘いに嬉しそうに応える。
しかしその直後、何かを思い出したように言葉が詰まり、うつ向いてしまった。
「どうしたの、由美?」
律子が不安そうに尋ねる。
「ごめんね、律子。やっぱり今日は付き合えない。すぐに帰ってご飯の準備をしないと
お兄ちゃんに怒られちゃう」
由美はうつ向きながら、申し訳なさそうに律子に謝った。
由美の家庭は仕事の関係で両親が何日も家を空けることが多く
その間の家事は全て、兄の命令により由美が行っていた。
由美には1つ年上の、18歳になる信夫という義理の兄がいる。
由美が10歳のとき母親が再婚をして、その再婚相手の連れ子が信夫だった。
身長は160センチと、由美とは対照的に背が低く貧相な体格をしていた。
信夫は昔から外に遊びに行くことはほとんど無く、毎日家の中でゲームや
インターネットばかりして過ごしていた。
運動神経は皆無で、現在に至るまでスポーツに打ち込んだ経験は一度も無かった。
信夫は今年大学の受験に失敗して、現在は浪人生活を送っている。
901 :
1:2013/11/18(月) 22:27:53.73 ID:Ul9HNtp5
[1-8]
由美は昔からその信夫に苛めを受けていた。
再婚して見知らぬ人間と一つ屋根の下に住むことになったストレスから
信夫は両親が見ていないところで由美に対して陰湿な苛めを繰り返し
ときには暴力を振るうこともあった。
昔から気が弱かった由美は信夫に反抗することができず
再婚したばかりの両親に迷惑を掛けたくないという思いから
全て自分の中に抱え込み、苦悩しながら一人泣く日々を過ごしていた。
最近は暴力を振るわれることは少なくなったが、言葉による苛めは
依然続いていた。
特に最近は受験によるストレスからか、信夫は事あるごとに由美に
当り散らしていた。
体力的には由美のほうが遥かに上回っているが、昔から苛め続けられた
トラウマから、現在も信夫に反抗することはできなかった。
「はぁ? 由美の兄貴って、一日中家に閉じこもってるんでしょ?
だったら食事の支度くらい、兄貴にやらせればいいじゃん!」
律子は由美の返答に激しい苛立ちを覚える。
もちろん、それは由美に対してのものではない。一日中家にいながら
全ての家事を由美に押し付けている信夫に対してだ。
「そんなこと言えるわけ無いよ。そんなこと言ったら
お兄ちゃん、すっごく怒ってまた酷いこと沢山してくるよ。
あたし、お兄ちゃんに殴られるの、もう嫌だよ……」
「あ…… ごめん。由美を責めるつもりは無いんだよ。
由美に家のことを全部押し付ける兄貴に腹が立っただけ。ホントごめんね」
律子の剣幕に怯え、泣きそうになっている由美に気が付くと
慌てて誤解を解くように自分の心の内を明かした。
902 :
1:2013/11/18(月) 22:41:46.19 ID:Ul9HNtp5
[1-9]
由美が兄に苛めを受けていることは律子もよく知っていた。
信夫を徹底的に締め上げて、由美に対する苛めを止めさせようと考えたことは
1度や2度ではなかった。
しかし、兄弟間の問題は本人がどうにかしなければ、根本的な解決にはならない。
それに、由美には今の状況から抜け出すための力は十分に持っている。
由美がほんの少し勇気を搾り出せば、今の状況を脱することができると律子は考え
手を出したい衝動を必死に抑えていた。
「あのね由美、あんたの方が体も大きいし毎日部活で鍛えてるんだから
本気を出せばあんなチビになんて絶対に負けないよ。ためしに押し倒して
上に乗っかってみなよ。簡単に押さえ込むことができるから」
「あたしみたいな弱虫には無理だよ。せっかく励ましてくれたのに、ごめんね」
由美は律子に向かって、寂しそうに微笑む。
その笑顔は、なんとかしたいと思う律子の気持ちをいっそう強くした。
しかし、今の律子の立場ではどうすることもできない。
もし、由美が勇気を振り絞って兄に立ち向う覚悟をしてくれれば
惜しみない援護をするつもりだった。
しかし今の状況では、由美の勇気を奮い立たせる後押しをするくらいしか
律子にできることがなかった。
903 :
1:2013/11/18(月) 22:51:50.15 ID:Ul9HNtp5
[1-10]
その後、由美は寄り道をすることなく帰宅をして、午後6時ごろ自宅の前に到着した。
由美の自宅は2階建ての簡素な一軒家だった。
「ただいま……」
由美が玄関のドアを開け、何かに怯えるように恐る恐る中に入ると
2階からガチャっとドアの開く音が聞こえる。
そして、階段から小柄で痩せ細った男が降りてきた。
その男は義理の兄である信夫だった。
ぼさぼさの髪に細長く青白い顔は、見るからに不健康な印象を受ける。
体は朽木のように細く、手足は少し衝撃を与えただけで
簡単に折れてしまいそうなほど細かった。
「遅せえよ! 今何時だと思ってるんだよ!!」
信夫は由美の顔を見るなり、苛立たしげに怒鳴りつける。
その怒声に由美の口から短い悲鳴が漏れる。
「ごめんね、お兄ちゃん。もうすぐ大会だから、どうしても練習が長引いちゃうんだよ」
「そんなの知らねえよ! こっちは腹が減ってるんだから
早く飯の用意をしろよ。舐めたこと言ってると、ぶっ飛ばすぞ!」
信夫は吐き捨てるように怒鳴りつけると、踵を返して再び階段を上がろうとする。
そこで何かを思い出したように、再び由美の方を向き直った。
「後、ちゃんとシャワー浴びておけよ。汗臭い体で俺に近寄るなよ!」
それだけ言うと階段を上がり、自分の部屋に戻っていった。
信夫の言葉は、17歳の多感な少女の心を酷く傷つける。
信夫は嗅覚が人よりも鋭く、普通の人ではまず気が付かない
わずかな匂いを嗅ぎ取ることができた。
そのため、由美が部活後に汗を丁寧に拭き取っても、普通の嗅覚ではまず分からない
かすかな汗の匂を信夫は嗅ぎ取ってしまう。
その度に信夫は心無い言葉を由美に投げ掛け、由美の心を傷つけていった。
「あんな酷い言い方しなくてもいいのに……」
由美は悲しそうに下を向きながら、浴室に歩いていった。
本日はここまでにします。
904 :
名無し調教中。:2013/11/19(火) 02:35:34.63 ID:KAIHrCmw
すばらしい
905 :
名無し調教中。:2013/11/19(火) 14:53:27.99 ID:rL20UckV
更新来てた!乙
906 :
名無し調教中。:2013/11/19(火) 20:22:35.62 ID:GUqQdqNN
続き見たい
907 :
名無し調教中。:2013/11/20(水) 20:48:01.91 ID:0/AfEc89
素晴らしい。
由美の下克上を期待してます。
908 :
名無し調教中。:2013/11/24(日) 01:28:00.83 ID:iTiUY57Q
エロ展開期待
909 :
名無し調教中。:2013/11/29(金) 14:09:28.13 ID:kqtiQzVY
期待
910 :
名無し調教中。:2013/12/05(木) 21:37:35.59 ID:mypVeQhO
保守
911 :
名無し調教中。:2013/12/20(金) 05:56:29.19 ID:eiZg9hcQ
sage
912 :
名無し調教中。:2013/12/31(火) 20:56:43.56 ID:9i3rCR5l
保守
913 :
名無し調教中。:2014/01/02(木) 23:37:58.54 ID:tKV7vWaj
hage
914 :
名無し調教中。:2014/01/16(木) 23:06:44.22 ID:5W8p5MOc
sage
915 :
名無し調教中。:2014/02/01(土) 08:26:02.45 ID:AIs9i14H
保守
916 :
名無し調教中。:2014/02/10(月) 12:31:07.31 ID:jtpMMqSo
つづきはよ
917 :
名無し調教中。:2014/02/28(金) 06:48:29.06 ID:rlOYKKRt
sage
918 :
名無し調教中。:2014/03/20(木) 03:16:55.96 ID:q8C7PNO0
保守
919 :
名無し調教中。:2014/03/28(金) 12:04:12.79 ID:MJ9iw7XK
ほつしゆ
920 :
名無し調教中。:2014/04/13(日) 21:26:16.75 ID:zPCiGNA/
sage
921 :
名無し調教中。:2014/04/27(日) 04:02:48.67 ID:GBwkXzUp
まだかなー
922 :
名無し調教中。:2014/05/03(土) 20:23:12.13 ID:0OeUS9Sn
ほす
923 :
名無し調教中。:2014/05/18(日) 23:49:06.22 ID:oUyXiNze
ほ
924 :
名無し調教中。:2014/06/03(火) 01:35:03.84 ID:qkpedZCO
しゅ
925 :
1:2014/06/08(日) 17:08:56.14 ID:UYMwinJD
お久しぶりです。
毎度のことですけど、アップが遅れてほんと申し訳ないです。
半年は掛かりすぎですよね……
それでは
>>903 の続きからアップさせていただきます。
[2-1]
厳しい残暑が残る9月の初頭だった。
律子、由美とも高校最後のインターハイが終わり、由美は個人の部で3位
律子にいたっては個人選で優勝という輝かしい成績を収めた。
その功績により、二人とも同じ大学のスポーツ推薦入学が決定した。
そのため受験勉強に時間を割く必要がなく、夏休みが明けてからも
後輩の指導を熱心に行っていた。
そんなある日、部活終了時間が重なった律子と由美は
同じ女子更衣室で着替えをしていた。
そして先に着替え終えた律子は何かに気付いたらしく
部屋の一点をにらみ付けたまま微動だにしなかった。
「律子、どうしたの?」
「右端のロッカーの上にあるバック。あれ、どう思う?」
律子の視線の先には5つ並んでいるロッカーがあった。
そして右端のロッカーの上には不自然に置かれたスポーツバックがあった。
「あのバック、3日前くらいからロッカーの上に置いてあるんだけど
置いてある場所が毎日変わっているんだよね」
由美は律子が何を言ったいのかが分からず、軽く首を捻った。
「バックの中、見てみようよ」
律子はロッカーの上に置いてあるバックを取ると机の上に置き
ファスナーを開けた。
「ちょっと、律子。勝手に開けたら……」
律子が空けたバックの中身を見た由美は言葉を止めざる終えなかった。
926 :
名無し調教中。:2014/06/08(日) 17:12:33.14 ID:Z+Vrfblv
やったー
続きお願いします!
927 :
1:2014/06/08(日) 17:26:49.80 ID:UYMwinJD
[2-2]
バックの中に入っていたものはビデオカメラだった。
そしてそのビデオカメラが何を目的としているものか
由美にも容易に察しがついた。
律子がビデオカメラを持ち上げると、側面の録画中であることを示す
RECのLEDが赤く点灯していた。
「何が録画されているか見てみようよ」
律子の提案に由美は黙って頷いた。
ビデオカメラに録画された内容は、由美の想像通りのものだった。
録画を再生している画面には律子、そして自分の着替えの一部始終が
はっきりと映し出されていた。
由美の体の底から怒りが込み上げてくる。
それは今まで経験したことがないほど激しいものだった。
由美は気弱な性格ゆえ、不快な思いをしても怒りよりも先に
怯えや恐怖を感じてしまう。
しかし今回の怒りは、それらが入り込む隙間が無いほど
凄まじいものだった。
由美は律子の表情を見て、自分と同じ感情を抱いていることが分かった。
律子の美しい表情が怒りで歪んでいる。
それは長く付き合っている由美でさえ恐怖を感じてしまうほど
鬼気迫るものだった。
「由美ごめん。今日は先に帰って。あたし、もう少しここに残る」
律子の言葉を聞いた由美はうつむき、しばらく押し黙っていた。
そして何かを決心したかのように顔を上げると、まっすぐ律子を見つめた。
「律子、犯人を捕まえるつもりなんでしょ? だったら、あたしも一緒に残る。
あたしなんかが居ても役に立たないと思うけど、それでも律子を一人にはできない」
由美の以外な言葉を聞いた律子は、驚いた表情で由美の顔を見つめる。
視線に先には、不安に押し潰されそうになりながらも、
必死にそれを見せないようにしている由美の顔があった。
「……ありがとう。由美」
お礼を言った律子の声は少しかすれていた。
928 :
1:2014/06/08(日) 17:31:05.44 ID:UYMwinJD
[2-3]
夜の8時を少し越えた頃、高山 聡(たかやま さとし)は
一階の女子更衣室に向かって慎重に足を進めていた。
164センチの痩せ細った体を丸めながら歩くその姿は
まるで何かに怯える小動物のようだった。
女子更衣室に向かう目的は只ひとつ、そこに仕掛けたビデオカメラを回収するためだった。
ビデオカメラを仕掛けた目的はもちろん盗撮だった。
しかし、盗聴目的は自身が女生徒の着替えを見て楽しむ為ではなかった。
聡には同年代の少年が持ち合わせている女体への興味は皆無だった。
特に女性の下半身、取り分けショーツに対する嫌悪感は常軌を逸していた。
聡が現在在校している学校は去年まで女子高だった影響で女子のガードが甘く
よくスカートの中の下着を目にすることがあった。
正常な性欲を持ち合わせた男子ならば喜ぶべきその光景も
聡にとっては不快でしかなかった。
聡は同校の男子が女子生徒のショーツが見えたことを報告しあって
喜んでいる姿を何度か目にしたことがある。
その度に激しい苛立ちを覚えた。
こいつらは、女の下着やその中身がどれだけ汚れているのか分かっているのだろうか?
ショーツなんて所詮、女の排泄器官を包んでいる不潔な生地だ。
一日履いていれば、どんなに清潔にしていても確実にシミで汚れる不浄な布切だ。
そんな汚いものを見て喜んでいる男子の姿を見ると、
行き場のない怒りが込み上げてくる。
聡は女子の下着を見てよろこんでいる男子全員に、運動後の汗にまみれた下着と
その内側の蒸れた女性器の匂いを嗅がせてやりたかった。
その匂いを長時間無理やり嗅がされて尚、女の下着を見て喜べるのか
試してやりたかった。
929 :
1:2014/06/08(日) 17:34:27.74 ID:UYMwinJD
[2-4]
聡が本来持つべき性欲が欠落してしまった原因は、一人の少女によって
植え付けられたトラウマによるものだった。
トラウマを負うほど心に深い傷を負ったのは中学2年のときだった。
その頃は聡にも純粋な女体への興味と、若さ特有の強い性欲があった。
そんな少年にとって、校舎の外側と校舎内の女子更衣室が通じている小窓の発見は
悪魔の甘い誘惑に他ならなかった。
その小窓は建物間の狭い隙間にあり、かつ人目にも付きにくい場所にあり
まさに絶好の覗きポイントだった。
その場所を見つけた聡の心は激しく高揚した。
日々バーチャルな世界で性欲を満たしていた聡にとって、その発見は
あまりにも甘美で危険な誘いだった。
聡は居ても立っても居られず、すぐに覗きを実行することにした。
事前に綿密な計画を練り、大会直前で遅くまで活動をしているテニス部をターゲットに決めた。
そして決行当日、帰宅部だった聡は教室で暇を潰しながら
テニス部の練習が終わるのを待った。
やがて校庭で練習をしているテニス部が後片付けを始めると聡は小窓のところに向かい
地面にうずくまるような姿勢で小窓の中を凝視して、女子テニス部員がくるのを待ち構えていた。
しかし運が悪いことに、テニス部と同じく大会間近で遅くまで練習をしていた
柔道部の女子部員に見つかってしまった。
930 :
1:2014/06/08(日) 17:40:05.86 ID:UYMwinJD
[2-5]
柔道部の少女達は聡が何をしているかすぐに把握し、
聡を練習場まで連れて行くと激しいリンチによる制裁を加えた。
何度も畳に投げつけ、力尽きて立ち上がれなくなった聡を
容赦なく踏みつけた。
聡は激痛のあまり絶叫に近い悲鳴を何度も上げた。
すると、近くに立っていたショートカットの少女が聡の顔を前向きに跨り
そのまま躊躇なく腰を落とした。
前歯が折そうになるほどの圧力が口元に掛かり、
少女の全体重が顔の下半分を押し潰す。
重圧で顎が無理やり押し下げられ、顎間接に鈍痛が走る。
鼻穴はごわごわとした袴に包まれた股間に潰され、
全ての呼吸器官が塞がれた状態になった。
聡はすぐに呼吸困難となり、窒息の苦しみで激しくもがいた。
聡は少女の尻を持ち上げようと必死に手を伸ばすが、
それを察知した少女は聡の腕を掴み、膝下に引きしいてしまった。
聡は完全に少女の下に組み引かれた状態となり、どんなにもがいても
顔の上の少女はびくともしなかった。
たとえ女子であっても、聡よりも長身で日ごろから柔道で鍛えている少女を
押しのけることは不可能だった。
想像を絶する酸欠の苦しみで聡は身体を左右に捻り
激しくのた打ち回った。
しかし、動くのは首から下だけで、少女の太ももに挟まれている頭は
ピクリとも動かすことができない。
聡は窒息の苦しみの中で、意識が遠のいていくのを感じた。
「律子、息だけは吸わせてあげな。ほんとに死んじゃうよ」
そのとき絶妙なタイミングで、顔に乗っている少女の先輩らしき人物から
助け舟が入る。
そして、顔の上に座っている少女の名前が律子ということを初めて知った。
931 :
1:2014/06/08(日) 17:48:57.84 ID:UYMwinJD
[2-6]
その言葉を聞いた律子は、腰を少し後ろにずらして聡の鼻と自分の股間の間に
わずかな隙間を作った。
聡はその隙間から貪るように息を吸い込むと、少女の下半身を包んでいる
袴の匂いが鼻に飛び込んでくる。
おそらく練習中ずっと履いていたであろう袴からは生地の匂いだけではなく
ほのかな汗や体臭の匂いも感じることができた。
その匂いを嗅いだ聡の胸は高鳴った。男とはまったく違う甘ったるく
ほのかに感じる控えめな汗の匂い。
そして熱せられた少女の身体から発せられる媚薬のような体臭は、
まだ性に目覚めたばかりの聡にとって、あまりにも甘美で刺激的なものだった。
聡が見上げると、そこには無表情で見下ろしている律子の顔がある。
肌は透き通るように白く、個々のパーツが整頓された小顔は
人形のように無機質な美しさを作り出していた。
しかし、呼吸のたび鼻腔に広がるその匂いは、人形からは決して得られない,
多量に発汗した少女の活力に満ちた香りだった。
だが、柔道部の少女達は、その芳香を楽しむ余裕を与えてくれなかった。
少女達は小さな足を浮かせると、聡の身体に遠慮なく落としていった。
その度に聡の悲鳴が律子の下から響き渡る。
しかし律子は尻をまったく動かそうとせず、聡を冷たく見下ろしていた。
聡の目に写ったその表情は、心なしか薄っすらと笑っているように見えた。
その後、20分以上リンチは続き、最後は聡が泣きながら何度も頭を床に擦り付け
土下座をすることで、ようやく開放してもらえた。
しかし律子との関係はこれで終わりではなかった。
本日はここまでにします。
今後もアップに時間は掛かると思いますが、必ずアップはしますので
よろしくお願い致します。m(__)m
932 :
名無し調教中。:2014/06/10(火) 12:06:14.01 ID:87ShEAHn
乙!
次も楽しみにしてます!
933 :
名無し調教中。:2014/06/15(日) 15:13:44.58 ID:xS4pqInz
オレの好きなシチュエーションだ!
素晴らしい
934 :
名無し調教中。:2014/06/28(土) 16:27:00.44 ID:YcLcvjXr
935 :
名無し調教中。:2014/06/28(土) 18:34:18.07 ID:KA/May7D
936 :
名無し調教中。:2014/07/01(火) 13:25:32.76 ID:FJYO3R1R
■トロブリアンド諸島 社会的儀礼の例
女性による男性の強姦が儀礼化されている場所もある。代表的な例として知
られているのは、オセアニアのトロブリアンド諸島での儀礼である。そこで
はヤム芋の収穫祭で、女性が男性を輪姦するという儀礼がある。男の下腹部
を露出させ、悪戯をしてペニスを勃起させ一人の女が上に乗って強姦した後、
複数の女性が輪姦し、最後に男性に小便をかけるという儀礼である。
もちろんこれはあくまで儀礼であるが、外国人が観光目的にいく場合には、
瀕死状態になる可能性があるので注意が必要である。
最後に小便かけるってすごいな。瀕死状態になるのは嫌だな・・・。
937 :
名無し調教中。:2014/07/06(日) 18:05:36.75 ID:Gddch1Un
sage
938 :
名無し調教中。:
age