>>861からの続きです。ついでにトリ付けました。
家族水入らずの夕食。相変わらず、莉子はテーブルの上を埋め尽くすほどの大量の料理を食べていた。
莉子の食べ方は早食いのそれのように見苦しい食べ方ではない。口いっぱいに頬張ることも無いし、ちゃんとよく噛んでから飲み込む。
ただ、休むことなくひっきりなしに口に運んでいるため、気が付けば皿の上の料理が綺麗さっぱり消えているのだ。
「兄さん、おかわり」
いつものようにどんぶり茶碗を差し出す莉子。だが、俺は顔を曇らせて受け取りを拒否する。
「兄さん?」
「なぁ、いい加減に食事の量を控えないか?」
「なんだ、またその話ですか?」
聞くのもウンザリと言わんばかりに顔をしかめられる。
「この前、明美のところに相談にいったんだ。そしたら、このままだと若いうちから糖尿病になるかもしれないって……」
「それぐらいの自己管理はちゃんとできています。なったらなったで、自己責任ですから兄さんには関係ありません」
「…………」
何度となく繰り返されてきたこのやり取りは、今日も平行線のままだった。
もしかしたら、今日こそは心変わりしてくれるかもしれないという、淡い期待を抱いていたのだが。
「……身体を壊す前に、そのままだと太るぞ」
「大丈夫です。食べても太らない体質ですから」
苦し紛れの皮肉と受け取ったのか、そっけない言葉を残して、自らおかわりを盛りにいく莉子。
――まさか、それが俺からの最後通告だったとは、夢にも思っていないに違いない。
莉子が自室のある2階に上ったのを確認してから、行動を開始する。
とは言っても、することといえば、明美から渡されたこの薬を、冷蔵庫の中にある開封済みのペットボトルコーラにいれるだけなのだが。
実のところ、明美にこの薬を渡されたその日から、俺はこの薬を服用していた。
明美を信用していなかったわけではないが、実際にどのくらい効果があるものなのか確かめておきたかったのだ。
約一週間飲み続けたその結果は、驚く無かれ、なんと――500g増。
なんと言うか、もはや誤差の域だが、そもそも太るための薬ではないのだ。
人並みの食事量しか取らない俺が服用しても、意味が無いのはある意味当然だったのかもしれない。
だが、本当に効果が薄いという可能性も捨てきれないので、指定された量よりも少し多めに入れておくことにする。
『ダメ元で』という思いが、その安易な行動を助長していた。
よく混ぜたあと、試しにほんの少し飲んでみる。
「うん、これなら飲んでも気づかれないな」
呟いてから、これが毒薬や睡眠薬だったら、まるっきり犯罪者の行動だなと苦笑する。実際、そう違いは無いのかもしれないが。
「兄さん?」
「!?」
背後からかかってきた予想外の声に、思わず身体をびくつかせる。
「暗いところで何をやっているんですか?
と言うか、妹に声かけられただけでビビらないでください、情けないですから」
「あ、あぁ、莉子か。ちょっとな」
誤魔化しながら、薬の入っていた包み紙をくしゃくしゃに丸めて、ズボンのポケットにねじ込む。
「こんな夜中にコーラだなんて……太りますよ?」
「自分のコップを取り出しながら言う台詞じゃないと思うんだが」
「私はいいんです。そういう体質ですから」
誇らしげに胸を張りながら、薬入りのコーラをドボドボとコップに注ぐ莉子。
ばれない自信はあるのだが、どうしても気になり、チラチラとそちらに視線を向けてしまう。
「なんですか、何か言いたいことでも?」
「いや、なに」
コップの半ばまで飲み干されたコーラに、ホッと胸を撫で下ろしながら、俺は呟く。
「確かに、気をつけような。――お互い様に」
短いですが、区切りがよかったので今回はここまで。
次回から本編です。
>>730の人
ズルズルと強制的に太らされていく展開にwktk
最近の賑わいっぷり、すごいですね
>>856からの続き投下します。
12月。
「美紗緒ちゃん、最近その服ばっかりだねぇ〜」
木崎の言葉に美紗緒は顔をしかめる。
もう5日程、美紗緒は同じスウェットで過ごしていた。
腰のゴムは伸びきっており、おまけに少し匂う。
美紗緒が持ってきた着替えの中で着られるものはもはやこれだけになっていた。
「それにしてもここに来てから肥ったね。
ひょっとして、俺好みになる為に肉体改造してるのかな?なーんて(笑)」
たしかに、体重はかなり増えている。
まだ美人には違いないが、もう肥満体といって差し支えないだろう。
以前の引き締まった姿は消えており、腹にはしっかり3つの段差が刻まれている。
この男には言えないが、とっくに下着も入らない為に
タオルを切り取って器用に自作していた。
本社に品物を自由に注文できるのは木崎だけで、今の私には、
新薬開発完了の連絡しかできないのだ。
正確にはわからないが、以前より20kgは増えているだろう。異常なペースだ。
「本社に頼んで大きいサイズの服と下着、送ってもらおうか?
サイズ教えてくれない?俺が計ってもいいけど」
「…あなたには関係ないでしょう!そんな事より…」
顔を紅潮させて美紗緒が怒鳴るが、それを邪魔するように特大の腹の虫が鳴った。
「アハハ、豪快だね〜美紗緒ちゃん。OK、食事にしよう」
美紗緒はいたたまれなくなってすごすごと自室に戻り、昼食に冷凍のピザ(Lサイズ)
を3枚ほど食べた。
1月。
スナック菓子に、大量の食料を抱えて美紗緒が研究所にやって来た。
「おいおい、もう昼だよ〜美紗緒ちゃん」
「…ね、寝坊したんです。えーと、それより開発はどうなりました?」
これは嘘だ。美紗緒は最近は大抵自室にこもり、食料を漁っている。
研究所に顔を出すのも、食料庫に食料を回収に行くついでになりつつあった。
今日遅れたのも、時間を忘れて常人の1日分はあろうかという朝食を食べていたからである。
「順調だよぅ。その服似合ってるね〜かわいいなぁ〜」
美紗緒が着ているのは木崎が取り寄せた洋服だった。あれから程なく
あのスウェットも入らなくなり、裸でいるわけにもいかないので渋々届いたこれを着ている。
届いた服はどれも冗談のように大きかったが、着てみると意外にぴったりで、美紗緒を
大きく落胆させた。
しかしそれ以上に、その洋服や下着の趣味は美紗緒にとっては屈辱的だった。
少女漫画のようなフリルとレース、リボンのついた巨大なワンピース。
太い体が丸見えになる時期外れのキャミソール、ホットパンツやミニスカート。
下着はやたらとセクシーなデザインだが、もちろん巨大サイズだ。
どれも今の自分の体型にとっては最悪の組み合わせだった。
(こんな恥ずかしい服、着れるわけないじゃない…)
と思ったが背に腹はかえられない。
今日着ているのはジャンボサイズのピンクのオーバーオールで、その姿は
まぎれもなく「豚」を思わせる。
しかしこのジャンボサイズですら最近の体重増加には追いつけないのか、
すでに肩のベルトは肉に食い込み、腰のあたりは張り裂けそうだ。
(これもきつくなってきてる…
博士に大きいサイズ頼もうかしら…でもあの洋服の趣味はなぁ…
帰ったら体重かなり落とさなきゃ社の笑い者だわ)
美紗緒にとって唯一の救いは自分が太りだした事で、木崎のやる気が出たのか
新薬の開発が順調で、なんとか期日に間に合いそうな事だった。
「それでは開発、頑張ってくださいね。モグモグ、今日は失礼します」
スナック菓子を食べ切ると、重い体を引きずりながら、大量の食料を両手に抱えて
美紗緒は帰った。
もっとも、翌朝にはこの食料は全て彼女の胃袋の中だが…
2月。
期日のずいぶん前に、新薬は完成した。
「かわいい美紗緒ちゃんのお願いだからねぇ〜、俺頑張ったよ〜」
「お疲れ様です、博士」
美紗緒はというと、その後ダイエットを決意したが食欲に勝てず、体重もとうに
3桁を突破した。
先月着ていた洋服は既に窮屈になり、結局また木崎に取り寄せてもらった。
今度の洋服は伸び縮みする素材の物が多く、今着ている5Lのジャージはまだ少し余裕がある。
俗に言う「芋ジャージ」だが、もはや美紗緒は服のデザインは気にならず、
サイズが合えばいいと思うようになっていた。
食欲は相変わらずで、今も食べ物が手放せず、片手にはフライドチキンが8本入った
バケツカップを持っている。
(これでやっと本社に帰れるわ。大体この島がいけないのよ…食べることくらいしか
楽しみが無いから、私もこんなに太っちゃったし…帰ったらすぐ休暇を取って
脂肪吸引でもしないと…)
そんな事を考えながら、チキンをほおばる美紗緒。顔は汗と脂にまみれ、半年で
外見は別人のように変わっていた。
おそらく以前の彼女の姿を知る者もこの異常な食欲の肉の塊があの美しかった彼女とは、
とても信じないだろう。
(フ〜、おいしかった。それにしてもこの部屋暑いわね…)
部屋には軽く暖房が入っていたが、もちろん暑いのは彼女が太り過ぎたせいである。
チキンの食べかすをしゃぶりながら、肩にかけたタオルで汗を拭う。
「しかし美紗緒ちゃんは俺好みの美人になったね〜。1週間後に帰るのかぁ〜、
このままこの島に残ってほしいくらいだよ」
「また遊びにきますよ博士。ふぅ、それでは帰る準備がありますから、
新薬は持って行きますね。
では失礼します。どっこいしょ」
(冗談じゃない、こんな変人の処に2度と来るもんか)
重い体をゆっくり持ち上げ、研究所を出る美紗緒。帰りにもちろん食料庫に寄り、たっぷりと
食料を自室に運んだ。
その晩から、美紗緒は木崎に顔を見せなくなり、朝から晩まで食べ続けた。
「やっと帰れるんだからお祝いしなきゃ〜、自分にご褒美よ。
痩せるのは帰ってからでもできるし。このケーキおいし〜」
ひたすら食べ続け、眠る。食料が尽きれば食料庫に行き、また繰り返す。
そんな生活を5日ほど繰り返し、みるみる彼女は肥大化していった。
しかし6日目の夜、異変が起きた。
「お腹すいたぁ〜、ふぅ、ふぅ、もう少し近くにあればいいのに…」
張り裂けそうなジャージ姿で、深夜、美紗緒はもはや何度目か分からない
食料庫に向かう。若干余裕があったはずのジャージは歩いているとゴムが
ちぎれてしまったので今は下着と上に薄手のシャツのみの姿で。
閉鎖された空間での長期の生活と他人は木崎のみの気楽な生活で
もはや羞恥心より食欲のほうが完全に勝ってしまっていた。
2月にこんな格好では普通は凍死の危険性もあるが、分厚い脂肪と、比較的
温暖なこの島の気候のお陰かその寒さが逆に心地良かった。
「…あ、開かない?」
いつも鍵などかかっていないはずの食料庫のドアには鍵がかかり、
どうやっても開かない。
「ど、どうしよう…おなかすいた…」
書けた分はここまでです。次で完結予定。
>>730 連れ去られた子がどうなるか楽しみです
>>862 GJ。続きが気になります
GJ!
個人的に美人ナイスバディが
豊満ナイスバディになる展開は好きなので
終わってしまうのが凄い切ない
なにこの神ラッシュ!!!!
GJ!!!!
サムネでしか見れんけど、Michaelaスゲェ!!
一週間ぶりに来てみたら何この神ラッシュ。
一日で読むのはもったいないから今から数日に分けて読むんだぜ!
感想書くよりSSの投下速度が速くて追いつけないぜ!
さすが実りの秋 食欲の秋
今秋は豊作だねぇ
>>887 それでも、読んだ先から感想を書いた方がいいんだぜ。
性欲を持て余すとしか言いようが無い神ラッシュ・・・SS師の皆さんホントGJです
891 :
名無し調教中:2007/10/03(水) 22:28:54 ID:c3H0pYRy
死
892 :
な:2007/10/03(水) 22:30:44 ID:c3H0pYRy
最高
>>875の続きを投下します。
目に見えた効果が現れ始めたのは、意外にもその次の日の朝だった。
カリカリに焼いたベーコンと目玉焼き、ポテトサラダ、フルーツの盛り合わせetc...
早起きして作り上げたそれらは、おおよそ、一般家庭の五人前に相当する。
まだ、重く閉じようとするまぶたをゴシゴシと擦る。夕食の残りでも出せたら少しは楽になるのだろうが、
幸か不幸か、我が家では出された料理が次の食事まで残っていることはまず無いのだ。
調理者としては、残らず食べてくれるのは嬉しくもあるのだが、やはり胸中は複雑である。
そんなこんなで、この朝食もスムーズに莉子のお腹の中へと消え去るものだと思っていたのだが。
「…………」
莉子の箸が止まっていた。
すでにおかずの大半はたいらげていたので、これがもし他の人だったら気にすることは無かっただろうが、
この程度の量で食事のペースを落とす莉子でないことは俺が一番よく知っている。
「どうしたんだ、莉子?」
「べ、別になんでもありません…!」
つっぱねる莉子であったが、どこか腑に落ちなさげな表情で、しきりにお腹をさすっていた。
これはもしや、という思いが胸の中で沸き起こる。
あの薬は消化吸収を補助するものだと聞いていたが、副次効果でいつもよりも早く満腹と感じるようになったのではないか。
素人考えもいいところだが、事実、莉子の様子がその仮説を裏づけしている。
もしかしたら、太るよりも早く、自ら食事量を控えるようになるかもしれない。
考えうる限り最高の結末が垣間見え、それだけでだいぶ気が軽くなる。
「無理しなくていいんだぞ。残しておけば、夜にも食べられるんだし」
「……っ! なんとも無いって言ったはずです。私はこれでちょうどいいんですから!」
吐き捨てるように言葉を残して、再び食事に戻る莉子。
助け舟を出したつもりだったが、逆に莉子のプライドを傷つけてしまったようだ。
焦ることはない、と自分に言い聞かせる。
たとえ何日かかろうと、最終的に食生活が改善されれば問題ないのだ。
気を落ち着かせるため、俺はブラックのコーヒーをグイッと飲み干した。
************
何かがおかしい。
歯を磨きながら、私は言い知れぬ不安に襲われていた。
今朝、ベッドで目が覚めてからというもの、どうにも歯車がかみ合っていないような、不思議な感覚が身体に纏わりついているのだ。
熱っぽさは無いので風邪ではないだろうし、気分もいたって良好だ。
まったくもって正体不明の感覚だったが、朝食を取っているうちにあることに気が付いた。
無意識にお腹を撫でる。この中には今の今まで食べていた朝食が、たっぷりと詰まっているはずである。
だと言うのに――
普段なら感じるはずの充実した満腹感。それが欠片も感じられないのだ。
薬を盛ってから二日目の朝。
あくびをかみ殺しながら、一口サイズに切りそろえた色鮮やかな生野菜の数々を、大皿に盛り付けていく。
ここであらかじめ少量の塩を振っておくのがポイントだ。味付けを莉子に任せてしまったら、
それこそ見ているだけでウンザリするような、こってりとした一品に仕上がるのは目に見えている。
現時刻を確認して、ラストスパートに取り掛かろうとした、ちょうどそのとき、背後から声がかかってきた。
「おはようございます、兄さん」
「あぁ、おはよ…」
反射的に振り向きながらの挨拶は、しかし、半ばで止まる。
一瞬、目の前にいるのが誰だか分からなかったのだ。
それは一瞬のことで、すぐにそれが莉子だということに気づく。
外見に劇的な変化があったわけではない。ただ、ほんの少しだけ、いつもよりも顔つきがふっくらとしていたのだ。
それは本当に些細な変化であったが、だからこそ、逆に強い違和感となって印象に残ってしまう。
「どうしたんですか、兄さん?」
不思議そうに小首をかしげる莉子。
「いや、なんでもない。もうすぐ出来上がるから、顔洗ってこいよ」
首を横に振って誤魔化す。
おそらく、まだ莉子は自分の変化に気づいていないはずだ。
自分の変化に気づいた時、莉子はどのような反応を示すのだろうか。
このときの俺は、自身の使命よりも好奇心の方が勝っていた。
************
「…………」
鏡との無言のにらめっこは、数十秒間にもおよんだ。
「なんですか、これは…」
口の中で呟いた言葉には、苦渋の色が濃く滲んでいる。
鏡に映る自身の姿。それは、昨日までの見慣れたものとは少し違っていた。
わずかばかり、ふっくらと横に膨らんだ顔。
言わなければ、その変化に気づかない人もたくさんいるだろう。
だが、私自身にとっては非常に由々しき問題であった。
昨日の生活パターンを脳裏に思い浮かべる。
特に変わった事は無かったはずだ。いつものように起きて、いつものように食べ、いつものように寝た。
ただひとつ、変わったことがあるとすれば――
「…………」
お腹をさする。結局、昨日は満腹を感じることが一回も無かった。
終始空腹というわけではない。食べれば、ちゃんと空腹感は消える。
ただ、いくら食べてもこれ以上入らないという気にならないのだ。まったくもって、不思議なことに。
「でも、これが原因と言うことはありえませんね」
私はいくら食べても太らない体質なのだから。
満腹感を感じようが感じまいが、食事が原因で太るなんてことは絶対にありえない。
「やっぱり寝不足でしょうか。最近、課題をこなすために徹夜も多かったですし」
顔のむくみとは印象が異なっているような気もするが、気のせいだと自分に言い聞かせる。
そうだ、兄さんにどう見えるのか聞いてみましょう。自分と他人とでは受ける印象も変わってきますし。
そうと決まれば実行あるのみ。タオルで顔を拭うと、私は洗面所を後にした。
今回は以上です。少しずつ進行していこうかと。
>>792の人
GJ。食欲に支配されて、だらしなくなる描写は大好物です。
898 :
730:2007/10/04(木) 00:20:15 ID:HfdUDQch
>>866からの続きを投下します
今回から少し展開が早くなっていきます
・・・あの絶望を感じさせる発言から二週間が経った
香苗と渚は、日に日に食べる量が増していき、しかし食事にかける時間は転入当初と
変わらず、決まった時間内で食べていた。
つまりは、無我夢中で大量の食料を短時間で食べるようになっていたのだ。
二週間経てば体型の変化も大いに現れてきた
最初ぶかぶかでゴムで締めないと着れなかった制服が、今ではきっちり、もとい
ぱつぱつになっていた。スカートの上にお腹のお肉が少し乗るようになり
腕や足にも余分な脂肪・贅肉が増えていった。
普通に歩くだけで、全身の脂肪がかわいらしくプルプルとふるえるようになっていた
顔の方は、ぎりぎり二重顎が出来るかどうかまで迫っており
目は頬の肉で少しだけ細くなったように見える
「ふぅー・・・ご飯おいしぃ〜w」
あの日、先生から話を聞いた後、当然のことながら数人の生徒が脱走を図ったが
誰一人も外に出ることは出来ず、捕まり、どこかにつれられていってしまった
逃げられないことが分かった香苗と渚は、チャンスを待とうと、二人で話し合い
最初は、あれこれと抜け出すための計画を立てていたが
気がつくといつの間にか眠っており、すぐに朝食をとるために食堂へ向かって行っていた
今では「いつか抜け出せるから大丈夫」という何の根拠もない理由で安心して
朝食をとっている
「せんぱぃ・・・最近暑くなりましたよね」
「そうだねぇ・・・」
と会話をしながら二人は食事をしていた
899 :
730:2007/10/04(木) 00:40:28 ID:HfdUDQch
だが、暦はすでに秋である。
それほど暑い日になることは殆どない季節だ。
・・・二人が太ったため、暑く感じるだけなのである
それに他の生徒も太ってきたので、周りの効果で室温も上がっていった
ガツガツ・・・ムグ・・・ゴキュッゴキュ・・・
「ん・・・ぷはぁ、おいしかったw」
食べ終わると毎日時間がピンチなため学校までダッシュである
だが、転入当初のように軽やかに走れるわけはなく
ポヨポヨと全身の肉を揺らし汗をかきながら行くのである
校舎に着く頃にはもう制服はびしょびしょでフゥーフゥーと息が上がっている
校舎内では、いつ飲食をして良いらしく休憩時間は当然のことながら
時には授業中にお菓子を食べるような生徒もいる。
香苗と渚は、校舎内では昼食以外はなにも食べないでじっと授業を受けている
そしてこの学園には特別な制度がある
それは・・・
「はぃw1時限目終了です。皆さん次の時間は校舎の食堂に集合です。いいですね?」
そぅ、この学園は授業を一時間受けるごとに「おやつたいむ」としてまるまる一時間
食事をとらせるのだ。
普通の人ならそんなに食べることは出来ないが彼女たちはそれをなんなく平らげる
香苗と渚もこの時間は授業の一環として考えているので勝手な飲食とは捉えないようにしていた
「よぉし!この時間もたくさん食べるぞぉ〜♪」
そう意気込みながら皆、一心不乱に食物を胃の中へ詰め込むのだ
バクバク・・・モチャクチャ・・・ガツガツ!
・・・キーンコーンカーンコーン
「あれ?もう終わりぃ〜?はやいなぁ〜」
チャイムが鳴るとそういったブーイングが聞こえだしてくる
だが、チャイムはちゃんと一時間経って鳴らしているのだ
皆食べるときは時間を忘れるのである
900 :
730:2007/10/04(木) 00:51:18 ID:HfdUDQch
6時間目終了後・・・
「はぁ〜w今日もたくさん食べましたねぇ〜」
「だねぇwでもまだちょっとお腹に空きがあるんだよね」
そういう話をしながら香苗と渚は寮に戻っていった
自分たちの部屋に着くと、二人は鞄を置きそのまま食堂へ向かった
食堂にはいるとモワッとした臭いが立ちこめていた
先に帰っていた多くの寮生が皆汗をかきかき食べ物を食べていた
そんなにおいを気にすることなく二人は、お皿にいろんな食べ物を詰め込んで
机について、食事を始めた・・・
「今日も食べ疲れた〜」
そういって食事をしただけで汗をびっしょりかいた二人は部屋に戻ってきた
「・・・もぅ眠たいから寝ちゃえ〜」
そういうと香苗と渚は汗をかいた制服のままベットの上に横たわりそのまま寝てしまった
今日は、ここまでです・・・やっぱり急に展開を早めるのは中々難しい物ですね
でも、頑張っていきますので皆さん出来ましたら
温かい目で見守っていてください
>792氏
乙。
キツめの美人が身も心も堕落してくのっていいねえ。
>859氏
これまた乙。
食欲に飲み込まれる予兆がありありで楽しみ。
>730氏
これも乙。
実に暑苦しい光景が楽しすぎる。
最近思った、こういう女の子の汗は飲めると思う
二次元だけだけどなッorz
そんな気持ちにさせてくれたSS職人の皆さんGJ!!!
昨日、某ファミレスに妹が迎えに来てと言われて駐車場で待っていると
俺の止まっている右の車に、女子大生でも会社員の二人組みが来まして
一人が細い女性と、普通〜ぽちゃぐらいの女性で会話が聞こえてきたので聞いていると
「A子と最近、出かけると食べてばっかしでお腹がモチになってきたよ」
「そんなことないよ。Y全然普通に見えるよ」
とYさんはチュニックを上にあげてジーンズの上に乗ったお腹を見せた
「Y、全然、大丈夫だよ。食べたばっかりだから」
「そうA子と食べ歩きして、半年で10kgぐらい太ったけど・・・」
「Y、大丈夫!すぐ痩せれるから!」
「そうね!」
と会話をしばらく続き、駐車場をあとにした
俺はチラ見しながら寝ているフリをして会話を聞いてたけど
たぶん俺に気づいてなかったから、お腹を見せる大胆行動したのかな?
リアルで強制肥満化させる、させている女性を見て興奮した日だった
リアル話に便乗して今日の姉です。
妹は会社の先輩からお菓子禁止令を出されたそうな。
「二十歳を前にしてぷよぷよになっちゃったら悲しいぞ!」と言われたとか言われなかったとか。
家での間食は減った気がするけど、職場では先輩が心配するような状況なのか。
今後に期待。
いっその事姉妹で太られたらいかが?
より太れた方にはこのスレの好きな男性を自由にしてよい権利が
しかしこのスレに男性はいなかったというオチ
そんなに低いのか、このスレの男性率w
まあ、確かに女性一人称のSSが多いとは常々思っていたが。
いや、そんなこと無いしょw
それだったらどれだけ怖い世界だよ、コノスレ
それこそSSの世界ですよね。女が女を太らせる(太らせたい)世界。
さすがに女ばかりなわけはないと思いますが、意外と女性の住人もいる気はします。
女性視点のSSが多いのは、そっちの方が書きやすいからでは??
女の子を肥満化させるわけだし。
体重計にのって、増えてるっ!みたいなのは、本人目線じゃないとできないですから。
案外女性は多そうですけどね。
次スレをそろそろ建てなきゃな…
>>912 まだ早すぎだろw
ここのところ伸びがいいけど、
それでも960くらいまで待っても全然問題なかろう。
エルフライトの新しい絵サイコ!!
どこが?
917 :
名無し調教中。:2007/10/05(金) 23:01:46 ID:f6SODuR+
別に
>>882からの続きです。
この島には自分以外には木崎しかいない。
何故今更、木崎が鍵をかけたのだろう…
まぁそれなら明日事情を話して…と考えを巡らしていると、
ギュルルルルル
特大の腹の虫が響き渡った。とても朝までもちそうにない。
仕方ないので空腹に耐えながら重い足取りで木崎の家に
向かうと、途中、研究所の明かりがついていた。
(こんな時間なのに…あの男が徹夜で作業?
そんなことあるわけないわ。
でも確かあそこにも冷蔵庫があったわね…)
空腹も限界がきており、少しでもそれを紛らわそうと
自分の格好も気にせず研究所に入ると、何故かテーブルいっぱいに
和・洋・中の料理が並べてあった。
美紗緒はそれを見るや、手でつかみ取り、ソースで体をべたべたに
しながら猛烈に食べる。食べる。食べる。
(どうしてこんな食べ物が…?)
と思うも、抑圧された食欲の暴走は止まらない。
食べながら周りを見回すと…なぜか巨大な全身鏡が置いてあった。
(!!!!!)
美紗緒はここ2ヶ月ばかり、無意識のうちに自分の姿を鏡で見るのを
避けていた。美しかった自分が肥え太っていく現実から逃げていたのだ。
しかしその姿は彼女を驚愕させるのに充分な破壊力だった。
美しかった顔や髪はソースと脂にまみれ、ギトギトと鈍い光を放つ。
目は顔の脂肪で細くなり、せり出した頬肉により前より低くなったよう
に見える鼻は脂でテカテカと光る。
輪郭はだらしなく、眼鏡のフレームは顔の脂肪にめり込んでいる。
顎と首はもはや曖昧で、ほとんど一体化している。
体のラインがぴっちりと出た薄手のシャツは巨大化した胸を隠すのに
手一杯で、豪快に白い段腹が飛び出している。
巨大な尻は下着が食い込み、醜い食い込み跡が幾重にもできている。
昔見た、アメリカの肥満問題のドキュメントに出てきたような
とんでもないデブがそこにいた。
(み、醜い…気持ち悪い…ぶよぶよ…いやぁ…た…食べるの、やめなきゃ)
そう思っても手は別の生き物のように止まらず、食べ物を運び続ける。
(こんなの…おいしぃ…嫌よ…おいしぃぃ…うまぁ)
「ご馳走は気に入ってもらえたかい?
この半年間楽しかったからさ、せめてものお礼だよ。
しかししばらく見ないうちにまた大きくなったねぇ〜。
しかもこんなセクシーな格好で」
いつの間にか、背後に木崎が立っている。
「そろそろ種明かしをしようか」
(博士…種明かし?…おいしい…)
状況の掴めない美紗緒はひたすら口をムシャムシャと動かすだけだ。
「見たところ…150kgくらいかな?
以前のきみが50kgとしても3倍増しだ。半年でここまで太るなんて、
いくらなんでも、マトモな太り方じゃないよね〜。
食欲で判断力鈍ってるね、美紗緒ちゃん」
いつにもなく鋭く、木崎が言う。
「実はね、君が飲む飲料水に細工…俺の作品を混ぜさせてもらったんだ」
驚く美紗緒だったが、食べ物を口に詰め込むのに必死で言葉が出ない。
「食欲を飛躍的に増進する薬…体が摂取した栄養を全て脂肪に蓄える副作用あり、
内臓機能を向上させる薬…体が摂取した栄養を全て脂肪に蓄える副作用あり、
運動機能・筋力を向上させる薬…脂肪燃焼機能を阻害する副作用あり、
わかったかな?つまり君は異常に肥り易く、しかも痩せない。
肥り過ぎて心臓に負担がかかったり、糖尿病になる心配も無い。
たとえ肉塊レベルになろうともその運動機能により移動不可能になることも無い。
長期の服用で、完全に体質は変化してもう戻れないよ。
他にも骨密度を強靭にして骨の強度を高める奴とかも使ってあるよ。
まだまだ思う存分おっきくなってよ」
…はめられた。そう美紗緒が理解した次の瞬間、
「ごのぉおぉぉおお!よぐもっ!ゆるざないわよぉぉお!」
食べ物を口から吐き出しつつ、美紗緒は巨体を揺らし、木崎に飛びかかった。
薬によってたしかに運動機能は向上しているらしく肥満体とは思えぬ、かなりのスピードで。
「あんたのぜいでっ!こんなデブにぃぃ!」
「最後に…これはとっておきなんだけどね」
「ぶがぁぁぁっっっ!」
突然の激痛にのた打ち回る美紗緒。全身の脂肪もまた揺れる。
「俺に危害を加える人間にとびきりの苦痛を与える…ご都合主義かもしれないけどね。
脳内物質で痛みを和らげるのがあるだろ?その逆を分泌させるわけ。
まぁ分かりやすく言えばA薬を飲んだ人間に、B薬を飲んだ人間は危害を加えられない…
ってやつさ。効果は一生。これは誰にも渡せない俺の最高傑作。墓まで持っていくよ」
「君は本社で返り咲く気満々だったけどねぇ。君、もう見捨てられてるよ?
もちろん迎えも来ない。
僕が本社の偉い人にこんな玩具が欲しい、って言ったら君がこの島に来たんだから。
この前渡した新薬も嘘。中身はただの水さ」
美紗緒は仰向けに倒れ込み、この半年自分が道化…いや、モルモットか玩具に過ぎなかった
事に、悔し涙を流した。
「さて、充分楽しめたし…これからどうするかな?美紗緒ちゃん。
この島でこれからも俺と仲良く暮らすか、迎えを呼んであげるから
その肥満体で本社に帰って笑い者になってクビになり路頭に迷うか、好きに選ぶといいよ。
あぁ、まだ食べ足りないなら、ここに食料庫のカギ置いとくよ」
そう言うと木崎は自室に立ち去った。
そして1年後…
「フゥー、はぁ、博士。朝食の支度ができました」
350kgはあろうかという巨大な肉の塊が脂肪を盛大に揺らしながら、食事を運んでいる。
とても自由に動けるような身体では無いはずだが、意外にも図体の割には軽快な動きで。
更に滑稽なのはその身におそらく世界最大の、フリフリのついたメイド服を着ていることだ。
それはもちろん天野美紗緒の変わり果てた姿だった。
顔は脂肪で膨れ上がり、かつての美しさは面影程度あるかないか。熱気と汗ですぐに眼鏡は
曇ってしまう。胸は横に下に広がり、片方だけで数十kgはありそうだ。前に突き出た3段の
腹の肉は下方の視界を完全に妨げる。腕は以前のの胴回りを超え、脇の垂れ下がる脂肪は腕の
動きの邪魔をする。尻の肉はメイド服の巨大なスカートからはみ出すように垂れ下がり、
常に汗ばんだ下着は丸見えだ。
膝の上にはぶくぶくと脂肪がまとわりつき、特大の棍棒のようだった。
「ありがとう。美紗緒ちゃん
一緒に食べようか」
木崎が椅子に腰掛けると、美紗緒は手馴れた手つきで金属製の椅子を3つ横に並べ、
そこに腰掛けた。
それでも巨大な尻は横にはみ出し、肉がだらんと垂れ下がる。
テーブル一杯に並べられた30人分はあろうかというサンドイッチ。
木崎はそれを3切れほど食べ、既に食後のコーヒーを飲んでいる。
美紗緒はガツガツと両手にサンドイッチを持ち、あっという間に残りを平らげ、バケツのような
巨大なカップで飲み物を流し込んだ。
「グェ〜ップ、ごちそうさまでしたぁ〜」
海獣のような下品な吐息を出す美紗緒。昔ではとても考えられない姿だ。
「美紗緒ちゃんの作るサンドイッチはいつも絶品だねぇ。それにその服も良く似合ってるよ。
特注で取り寄せた甲斐があった」
「…あ、ありがとうございます」
美紗緒は少し顔を赤らめ、肉にめり込んだ眼鏡の位置を直した。
普通なら皮肉なのだが、この男に限っては本気なのだ。
私は結局この男に従う道を選んだ。本社に帰るのはプライドが許さなかったし…
何よりこの姿をこれ以上他の人間に見せたくなかった。
死のうとも思ったが時折起こる猛烈な食欲がそれを邪魔し、諦めた。
木崎に復讐しようとするたびに地獄の苦痛に襲われるので復讐も諦めた。
ここに居れば食べ物には困らないし、この男もこうしていると悪い人間ではない。
それに今ではこの化け物のような姿だ。帰ったところで、この巨大な身体と
異常な食欲ではとても普通に暮らしてはいけない。
いっそのんびりとここで暮らすのも悪くない。そう思うようになってしまっていた。
「最近体重増加も止まってるし、ここらが薬の効果の限界かな?
そうだ、新しい洋服とか欲しかったら本社に頼んでみるよ〜」
「じゃあ、食料庫の食料がもう少ないので大至急お願いしますっ」
「また?食欲は相変わらずだねぇ〜、まぁ俺が原因作ったんだけど(笑)」
「笑い事じゃないです。私、飢え死にしちゃいます!」
「そりゃ一大事だ。早速注文するよ〜」
今日も島の研究所の1日は、平和に過ぎていった。
という事で完結です。読んで頂いた方、ありがとうございました。
あと
>>918のアンカー間違えました…
>>882 スイマセン、豊満を通り越して肉塊になっちゃいました…
>>897 ありがとうございます。いよいよ莉子に肥満化の兆しが…!
これからの展開楽しみです。
>>901 キツめの美女と肥満化の相性の良さは異常。