>>553 続き
「そ、それじゃ、涼子ちゃん、おいで」
「よろこんで」
隣で膨れている早苗に視線を泳がせてから、涼子ちゃんがベッドに上がってくる。
どうやら、早苗は美由ちゃんの時からあんな顔をしていたらしい。さらに、清美ちゃん我が物にしようとするかのように犯す俺を見て、嫉妬の色を隠せずにいたらしい。
そして、涼子ちゃんもそれに一枚噛んでいるみたいだ。
さっきの清美ちゃんの言葉……楽しませるってのは、涼子ちゃんに対しても同じように彼女を抱いて、早苗が妬くところを見せて楽しませると言うことなのか、それとも、早苗に見せつけてやれということなのか。
多少の迷いはあったけど、涼子ちゃんがベッドの上に来てしまった以上、まず彼女を抱く事だ。それしかない。
彼女の裸身に身体を擦り付けるようにして抱き寄せる。すべすべした肌。形のいい旨の膨らみ。くびれた腰から下のヒップのライン。そして勃起したペニス。
極端にグラマーでもスレンダーでもない、バランスのとれた肢体だ。
そんな涼子ちゃんを抱きしめて、恋人のようにキスする。
「涼子ちゃんの、元気だね」
「うふふ」
「ずっと、こうだったの?」
「美由さんの時も、清美さんの時もこうでしたわ」
ぴくっ、ぴくっ、と先端をひくつかせて答える涼子ちゃん。
>>558 続き
「見てて少しは興奮した?」
「とっても」
今度は涼子ちゃんの方から唇を重ねてくる。しばし舌を絡め合って、そしてまた会話を続ける。
「でも、私は、前の挿入は……」
「わかってるよ」
「ありがとうございます」
「でも、涼子ちゃんのせいで、清美ちゃんや美由ちゃんにも挿入できないのは残念かな」
「え……?」
「ねぇ清美ちゃん、もし涼子ちゃんの件がなかったら、最初から挿れさせてくれた?」
再び観客の側になった涼子ちゃんに問い掛ける。いきなり話題を振られた涼子ちゃんは、にひひ、と笑って早苗の方を横目で見ながら言葉を返す。
「う〜ん、あたしとしては、兄ちゃんとセックスしちゃってもよかったんだけどねぇ〜♪」
間違いない。清美ちゃんは明らかに、早苗を嫉妬させて遊んでいる。
「美由ちゃんは?」
「え!?」
「俺とセックスするの、嫌?」
「あ……あの……」
美由ちゃんは、真っ赤になって俯いてしまう。それでも、小さな声で答えてくれた。
「で、でも、そういう、ルールなら、お、応じてました」
>>559 続き
とりあえず、二人の返事は貰えた。
「ね? 涼子ちゃん。
涼子ちゃんのせいで、俺は二人とセックスできなかったんだ」
「で……でも……」
「だから、罰を与えたいんだけど、いいかな?」
「ば、罰ぅ!?」
「うん。簡単だよ。俺のものをフェラしてほしい。そして、そのまま、涼子ちゃんの顔にかけたい」
「えっ」
「できたら、眼鏡をかけてくれた方がいいかな。優等生って感じの涼子ちゃんのことを汚したいんだ」
正直、『そんなことできないわよ!』と怒鳴られるのを覚悟してた。だけど、涼子ちゃんは小さく溜め息をついて、こう答えてくれた。
「はいはい。わかりました。まったくもう、どうしてみんなこうなのかしら」
「みんな?」
「お兄さんだけじゃないんですよ。早苗さんも、清美さんも、眼鏡をかけた私に顔射したいだなんて」
優雅とも言えるしぐさで俺の腕の中から抜け出した涼子ちゃんは、外していた眼鏡をかけなおしてベッドに戻ってきた。四つんばいになってベッドにあがり、上目遣いに俺を見上げてこう言った。
「膝立ちになってください。……ご奉仕いたします」