見るからに奈穂の様子はおかしかったのだろう。
「奈穂さん、どうしたの? 顔も赤いし… 熱でもあるんじゃないかしら?」
恵子が心配そうに声を掛けてきた。
「平気です、大丈夫ですわ…」
奈穂はそう答えたが、恵子は心配そうな顔で奈穂を見ている。
淫らな夢想で股間を湿らせているなど、恵子に言えるはずもない。
「疲れてるのかしらね… 健介と結婚して家に来てもらってから、家事は奈穂さんにまかせっきりだったし…」
「そ、そんな事ありませんわ…」
恵子の気遣いに、奈穂は申し訳ない思いでいっぱいだった。
「そうだわ。今日のお昼御飯は私が作るわ」
「だ、大丈夫です、お義母様…」
「いいの、いいの!奈穂さんは休んでて」
「で、でも…」
「栄養のあるもの作るわね」
「ほ、本当に大丈夫ですから…」
「たまには私もお料理しないと腕が鈍っちゃうわ。材料を買ってくるから、奈穂さんは寝室で休んでなさい!これは命令よ、姑の言う事は聞くものよ」
おどけた調子で言うと、恵子は無理矢理、奈穂を寝室に連れて行った。
「それじゃ、行ってくるわね。ちゃんと休んでるのよ」
恵子はそう言って、出掛けて行った。
「ホントにどうしちゃったのかしら…?」
ベッドに腰掛けて、一人で小さく口に出してみる。
「パンツまで濡れちゃてるし… まさか… 欲求不満? 理沙のせいだわ… 理沙があんな事、言うから… お義母様のペニスがおっきいとか… 私は健介さんで満足してるの!」
自分に言い聞かせるように呟く。
(シャワーでも浴びようかしら?)
実際に身体の調子が悪い訳ではないので、奈穂はシャワーを浴びて頭をスッキリさせようと思い、バスルームに向かった。
脱衣所で衣服を脱いでいく。ブラを外し、ショーツを脱ぐ。ショーツの股布の部分には染みが広がり、ネッチョリと蜜が糸を引いている。
「コレは洗濯しないと駄目ね……」
奈穂は洗濯物を溜める籠にショーツを放り込んでバスルームに入った。
勢いよくノズルから飛び出す飛沫を身体に浴びる。
熱い水流が心地いい。
「んっ!!」
ノズルを右手に持ち、シャワーを股間に当てる。思わず、奈穂の口から声が漏れた。
左手で割れ目を軽く触って見ると、溢れた蜜のヌルヌルとした感触が伝わってくる。
「グショグショ… こんなになってたんだ…?」
溢れ出た蜜を洗い流そうと動かしていた左手が無意識に妖しくなっていく。
(ちょっ… 私ったら… 何、オナってんの?)
ブンブンと頭を振って我を取り戻し、熱いシャワーを頭から浴びなおした。
洗面所でサッと髪の毛を乾かし、素肌にバスローブを羽織る。
誰がいる訳でもないので、そのままの格好で寝室へと戻った。
「ふぅっ……」
寝室に戻った奈穂はベッドに腰掛けて、大きく息をついた。
シャワーを浴びてスッキリするつもりが、身体の疼きは余計に大きくなってしまっていた。
(私にペニスがあったらなぁ… シュッ!シュッ!て抜いてスッキリできるんだろうな…)
奈穂は右手を軽く握って、股間の前で握った手を前後に動かし、男性やふたなりがするようなマスターベーションの真似をしてみた。
もちろんペニスのない奈穂の右手は空を切るだけである。
(理沙のはこれぐらいだったかな…?)
股間の前で握った右手で作った輪を少し大きくしてみる。
理沙のペニスに貫かれた記憶を身体が思い出し、身体の奥をキュッと締め付けられるような感覚が奈穂を襲う。
(お義母様のは理沙よりもっと大きいって……)
奈穂は握った右手の輪を更に広げてみた。親指と人差し指が離れる。
(まさか… こんなに大きい訳ないわ…… でも、こんなので…)
奈穂は想像の中のソレを右手でなぞり始めた。
(こんな大きなのでされたら… 掻き回されたら… 私……)
下半身がジンジンと熱くなってくる。溢れ出した蜜が奈穂の太腿を伝う。
(しちゃおうかな……)
奈穂はゴロンとベッドに仰向けに寝そべった。