蒲田周辺74

このエントリーをはてなブックマークに追加
799智仁 ◆rN4U95e5qM
画面の中で隆行は受け止めきれなかった白濁液で唇の周りをいくらか濡らしたまま、ぼうっと天井を見上げていた。
すると相手の男は隆行の両足を持ち上げ、隆行の尻を自身の口元へと近づけると、ねっとりとした舌づかいで隆行のアヌスをなめ始めた。
「ええ?この人、お兄ちゃんのお尻をなめてるの?そんな、そんなこと、ほんとにしてるの?」
想像たにしなかった男の行為に、透は衝撃を受けた。お尻の穴は排泄器官である。これこそが透の常識であり、世間の常識もそうであるはずであった。
だが、その常識は今自分が見ている画像の中で激しく突き崩されている。眼前で繰り広げられている行為に、透は言葉を忘れた。
男の舌づかいに合わせて、隆行の口元からは再び快楽の嗚咽が漏れ始め、同時に隆行の全身が幾度となくけいれんした。
しばらく隆行のアヌスをなめ回した後、男は隆行の下半身を再びベッドの上に下ろすと、今度は自分の指を隆行のアヌスへと挿入した。
まずは中指が挿入され、しばらく隆行の直腸内をかき回すと次は人差し指も差し込まれ、時に同じ方向に、または反対の方向へと激しく隆行のアヌスを攻め立てた。
男の指の動きに合わせてスピーカーからは「ぬちゅ、ぐちゅ」という淫らな音がかすかに聞こえてきた。
「女の人もアソコをいじられると気持ちよくなってアソコが濡れてくる、って聞いたけど、お兄ちゃんも今お尻をいじられて、同じように感じてるのかな?」
透の心臓は鼓動を速め、顔はますます赤みを増し、呼吸は激しく乱れていった。
画面の中で繰り広げられる兄と男との恥態に釘付けとなる透。いつのまにか透の性器は激しく勃起し、透はそこに手をやってまさぐり始めていた。
肉茎の先端からじっとりとあふれ始める透明な液。それをローションの代わりにしながら透はまだ半剥けの皮の中から亀頭をむき出し、
親指と人差し指、そして中指の腹でゆっくりと、強弱をつけながらしごき始める。愛撫に合わせて透の呼吸も乱れていった。
気がつくと画面の中では男が隆行の尻穴に自身の男茎を挿し込み、時に浅く小刻みに、または深く力強くと加減を変えて兄を犯していた。
もはや画面の中の兄・隆行は押し寄せる快楽の波に完全に浸りきっていた。それは透が初めて見る男の絶頂の表情だった。
「あ‥お‥お兄‥ちゃん…すごく、気持ちよさそう…」そう心の中でつぶやきながら、透は激しく自分の男茎をまさぐり、画面の中の兄と同調しきっていた。
がその時、透は居間の入り口の方向に人の気配を感じ、首をそちらへと向けた。そこにはあおざめた表情の兄・隆行がぼう然と立っていた。 (続く)