禁スロマラソン41km

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188( ´∀`)ノ7777さん
その時、友人の三浦淳史が「3月5日だって作った誕生日なのだから、いっそラヴェルと同じ3月7日と書いてしまえ」と勧め、
モーリス・ラヴェルのファンであった伊福部昭はその通りに書いて提出した、というものである。
そのためか『ゴジラ』のテーマは、ラヴェルの『ピアノ協奏曲ト長調』の第3楽章のある部分のメロディと似ている部分がある。
もともとゴジラのテーマは『ヴァイオリンと管絃楽のための協奏風狂詩曲(ヴァイオリン協奏曲第1番)』の管弦楽トゥッティ部分
からの転用であり、この曲におけるリズム細胞の構築の仕方がラヴェルのピアノ協奏曲に良く似ている。
伊福部とラヴェルの出会いは、学生時代にある邸宅で催されたレコード・コンサートを三浦淳史と共に聞きに行ったことに始まる。
伊福部は最後の演目にあったベートーヴェンのヴァイオリンソナタ『春』を楽しみにしていたが、
その直前にラヴェルの『ボレロ』が予定されていた。
ボレロの初演からわずか数年後のことであり、もちろんモノラルのSPレコードである。
作曲者の名前すら知らなかった伊福部はその演目表を見て訝しんでいたが、実際に聴いてみてその執拗な反復が持つ
あまりの迫力に圧倒され、ベートーヴェンは聞かずに会場を出た、と後に語っている。
この反復体験が伊福部のオスティナート語法に決定的な影響を与えたことは想像に難くない。
作品の特徴
シンプルなモティーフの反復・展開
これはアイヌなどの先住民族の音楽に影響されたもの。旋律はメリスマ(日本音楽でいう『こぶし』)と呼ばれる豊かな装飾を受ける。
民族的旋法の使用
伊福部作品の多くにはフリギア旋法に近い旋法、五音音階が用いられている。結果、西洋的な調性、つまり主音の拘束から自由になっている。
三和音の否定
これは西洋的な響きを嫌ったためで、2度、3度、5度、8度は積極的に用いている。結果、機能和声からは自由になり、ドローン(持続低音)的な要素が大きくなる。
リズムの重視
伊福部は、西洋音楽はリズムを無視した結果袋小路に陥った、としてリズムの復権を主張した(変拍子の多用はそのあらわれか)。
そこから、次のオスティナートの使用へと繋がっていく。