禁スロマラソン41km

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113( ´∀`)ノ7777さん
特に戦争物に登場する兵器の考証は、同時期の他のシリアス戦争漫画に勝るマニアックさであり、
馬之介初登場の回では戦争劇画で有名な小林源文のデビュー作『クリストローゼ』のパロディまである。
呪われた夜
読み切りが好評を博して連載・人気作品となる例は多いが、当作にも原型となった、
『呪われた夜』という読み切り作品が存在する(週刊少年チャンピオン1977年4月15日増刊号掲載)。
ストーリーは実在の団体・事件の、新撰組の討ち入りをギャグ漫画にしたもの。
ギャグの内容も『マカロニ』と比べ一歩おとなしいが、それでも当時の他のギャグ漫画と比べると、
絵・話ともに斬新な作風だった。その他の『マカロニ』との違いは主に以下の通り。
三人の名前が沖田総司・近藤勇・土方歳三と、実在の人物と全く同じ。
土方(ひざかた)がひし形の口を使わない。
総司(そうじ)が二人を懲らしめる役でなく、三人一緒にふざけている。
『マカロニ』で登場したお約束の演出(トシちゃんの「ちょー」、きんどーさんのおカマ言動)などは全く使われていない。
増刊号の番外編
当時の「チャンピオン」は増刊号として、『マカロニ』とその他の作品一本(カップリングは『ドラネコロック』や『らんぽう』など)
の総集編を時々発行していたが、その巻頭では鴨川が通常の連載(週刊の『マカロニ』と月刊の『ドラネコ』)に加え、
オールカラー16ページという、今考えても豪華な描き下ろしを発表していた。
一本目の「逮捕して下さいませ!!」は刑事ドラマのパロディだったが、二本目の「巨大なる戦場!!」からは鴨川お得意の
戦争もの(のパロディ)となった。
後期からは両作のキャラクターが競演し(通常の世界観で作品同士が対決するのでなく、
両キャラがスター・システム的に敵味方入り乱れてキャストされた番外編)。
絵・話・人気とも、鴨川漫画の完成度がピークだった頃を代表する作品となっている(例えば「勇者よいずこ!!」は、
ムッソリーニ救出作戦をまるごと一本パロディで描いている。
時間軸・地名・作戦内容など大筋は史実に忠実で、単なる戦史もののパロディとは一線を画している。