【有意義な日を】禁スロマラソン40km【過ごそうよ】

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33( ´∀`)ノ7777さん
人糞
人糞を肥料として用いるのは、世界的に見ると一般的なものではなく、日本などごく一部に留まる。
多くの国・民族において、人糞を人間の食料を生産する畑に投下することは忌避されてきた。
例えば明治期にアイヌ民族がなかなか農業に馴染まなかったとされるが、
その最大の問題は人糞を肥料に用いることであったといわれる。
人糞を肥料として用いるのは、鎌倉時代の日本が初めてであり、これがために日本の都市は
他国に比べて極めて衛生的になったとといわれる(そうでない場合の端的な例としては、
後述の「糞尿だらけのパリ」を参照)。
江戸時代には、その人糞を出す階層により、その価値が違い、栄養状態のよい階層
(最上層は江戸城)から出された人糞は、それより下の階層(最下層は罪人)が出す物より
高い値段で引き取られた。
江戸城から出る人糞は、葛西村が独占していた。
長屋に併設された共同便所は、これらの肥料原料を効率良く収集するために設置され、
ここから得られた肥料で城下町周辺部の農地は大いに肥え、町民に食糧を供給し続けた。
明治期においても人糞は貴重な肥料であり、高値で引き取られた。
そのため、学生などが下宿する場合においては、部屋を複数人以上
(具体的人数はその時の取引相場で異なる)で共同で借りた場合は、
部屋の借り賃が無料になることもあった。
肥料として用いる人糞は、そのまま使うと作物が根腐れするため、
たいていは肥溜めに溜めて発酵させて利用する。
ちなみに発酵中の物は非常に臭いが強く、さらに衛生害虫になるクロバエ類やニクバエ類、
またカの中でも最も富栄養状態に適応したオオクロヤブカの発生源となるため、
現代の日本では、肥溜めはほとんど用いられない。