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248( ´∀`)ノ7777さん
モッセによると、十八世紀以降の反オナニー言説はナショナリズムの産物である。
事実、日本でも反オナニー言説は、少なくとも江戸期からあり、また、明治期には広く流布している
(「日本におけるオナニーの歴史」の項参照)。

西洋における反オナニーの歴史
ジャン・スタンジェ、アンヌ・ファン・ネック共著の「自慰」(以下、スタンジェ著「自慰」)によると、
17世紀以前にはオナニーを罪とみなす宗教者の言説はあるが、オナニーそのものへの言及は
さほど多くない。大した問題だとはみなされていなかったようだ。
フーコーによれば西洋では「固まりミルク」と称して村の少年たちが精液の飛ばし合いっこをしていた。
またスタンジェ著「自慰」によれば、16、17世紀の主流をなしていたガレノス医学では、
オナニーはむしろ奨励されていた。
ただし宗教者の中では、例え健康のためであっても自然に反する行為であって許されない、
という意見が主流であったという。
同書によると、反オナニーが一般に流布するきっかけになったのは、1715年の「オナニア」
(著者匿名)という本の出版であった。
この本は1730年に第15版が、1778年には第22版が出るほどよく売れた。
「オナニア」は、オナニーの有害性を強調するとともに、著者が独占販売権を握るオナニー治療に
効果的な薬の購入を呼びかけていることから、金儲けが同書刊行の目的だったと、スタンジェ、
ネックは結論している。「オナニア」では道徳面以上に医学面での有害性が強調されていた。
1760年頃には、ティソがDe Morbisex Manustuprationeを、1764年には「オナニスム」を出版する。 
これは、ヨーロッパ中に名声を博していた臨床医による、医学面からの有害性を訴えた本であり、
ドイツの哲学者カントに影響を与え、またルターもこれを賞賛した。
モッセ著「ナショナリズムとセクシュアリティ―市民道徳とナチズム」によると、
(反オナニーを含む)セクシュアリティ統制にはナショナリズムの台頭が影響している。