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210( ´∀`)ノ7777さん
実際のところ、招待券を受け取っても結局使わずじまいで済ませてしまう人が大半だった。
そんなこともあって、10月19日に近鉄が川崎球場で優勝を決定する可能性が生じても
ロッテ関係者はまったく慌てていなかった。
事実、この日の前日になっても関係者は「たとえ観客がいつもより多いとはいっても、
せいぜい普段の週末程度(土・日曜の観客数は多くても概ね15,000〜20,000人ほど)
しか集まらないだろう」などとたかをくくっていたそうである。
ただし当時、プロ野球の観客動員数の発表は実数によるものではなく、
上記のような球団の公式発表による数値はあくまでも公称値である。
特にロッテは当時、観客の実数が1,000人に満たなかった試合でも年間予約席(シーズンシート)の
席数などを含めて「3,000人」などと公式発表するケースが多かった事を念のため付記する。
だが、この甘い観測はくつがえされ、この日は朝から無料招待券を持った客が血相を変え
大挙して川崎球場に詰め掛けた。
ファンの一部には金券ショップや持っていた人から譲り受けたり買い取ったりした人々もいた。
当然の事ながらこの招待券はシーズン全体の動員数を考慮して配布していたので
(とは言え前述の通り、そもそも招待券を大量に配布したところで観客増を望める状況ではなかった
のだが)、当初の予想に反して球場の定員を大幅に上回る人々が集まり、入場できなくなる人が続出した。
あぶれた観客は球場に隣接する雑居ビル、マンション、アパート等の上の階に観戦場所を求めて集まり、
右翼側場外にあるマンションは階段や踊り場、さらには屋上までが人でいっぱいになってしまった
ほどだった。
また、このマンションには当時日産自動車硬式野球部に所属していた島田茂が入居していて、
自宅の屋上からこの10.19を観戦していた。島田はこの年の秋にドラフト外でロッテに入団した。
無料招待券で入れる自由席に入場制限がかけられると、今度は指定席が飛ぶように売れた。
しかし普段観客の入らない川崎球場では、定員分の券を予め用意していなかった。