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200( ´∀`)ノ7777さん
落ちればサヨナラのこの打球をレフト淡口憲治が懸命に前進、地面すれすれで
ダイレクトキャッチのファインプレー。延長へ望みを繋いだ。
延長10回表、この時点で規定の4時間が迫っており、近鉄の攻撃は事実上これが最後。
この回先頭のブライアントはセカンドゴロに打ち取られるが、
一塁送球をベースカバーの投手・関清和が後逸し出塁。安達俊也が代走として送られる。
続くオグリビーは三振に倒れ、まず1アウト。続いて迎えたバッターはベテラン羽田耕一。
しかし、初球を打った羽田の打球は無情にもセカンド・西村徳文正面へのゴロ。
西村自らがベースを踏み、安達がフォースアウト。
そして一塁にボールが送られ、ダブルプレーで3アウトとなり、10回表終了。
この時、時間は午後10時41分。試合開始から3時間57分が経過。
残りの3分では10回裏のロッテの攻撃を終わらせることは事実上不可能であり、
これにより近鉄の優勝の可能性が消え、西武の優勝(パ・リーグ4連覇)が決まった。
しかし、優勝の可能性は消えても近鉄ナインは10回裏を守らねばならなかった。
マウンドを務めたのは加藤哲郎、木下文信の両投手。加藤は投球練習を省略し、
少しでも試合を早く進めようとしたが、無情にも運命の午後10時44分が過ぎて行った。
先頭の丸山一仁に四球を出したが続くビル・マドロックは捕邪飛に打ち取る。
そして木下が斉藤巧、古川慎一を三振に討ち取った。
テレビ画面には、ベンチ中央に仁王立ちして監督の責務を全うする仰木彬と、
涙を浮かべて守備につく選手達が流された。
「悲劇の10回裏」「最も短く、残酷な消化試合」と語り継がれている。
こうして4-4の同点のまま午後10時56分に試合終了。所要時間4時間12分。
最終順位は1位西武、2位近鉄。最終ゲーム差0.0、勝率差は僅かに.002(正確には1厘4毛)だった。
試合終了後、仰木監督をはじめ、近鉄ナインは敵地ながらグラウンドに出て、
三塁側とレフトスタンドに陣取ったファンへ深々と頭を下げ、挨拶を行った。