目覚めのときに強く症状が出ることもあり、俗にモーニングアタックといわれる。
就寝中に吸い込んだ花粉が目覚めとともに症状を引き起こしたり、
自律神経の切り替えがスムーズにいかないのが、
鼻粘膜における高まった過敏性とあいまって症状が出ると考えられている。
緊張すると症状がおさまる、リラックスすると症状が出てくるなどのことも、
自律神経のバランスの具合によって説明されている。
リラックス時や就寝時には副交感神経が優位となるが、その場合に症状が出やすいという。
なお、自律神経の影響を強く受ける、すなわち鼻における自律神経失調症ともいうべき症状は
血管運動性鼻炎といい、一般に気温差などにより鼻水が多く出るのが特徴である。
雨の日なのに症状がひどい場合、花粉症にこれが合併していると考えることもある。
6 - 10時間程度遅れて出てくる症状を遅発相という。
花粉がないはずの室内で、就寝前などに強い鼻詰まりに
悩まされる場合などがこれにあたると考えられている。
空気清浄機等を使用しても症状の改善がない場合は、これであるかもしれない。
喘息様発作については、咳が多く出たり呼吸能の低下がみられ、
重症例では呼吸困難になることもある。
そうなった場合は無理をせずすみやかに救急医療機関を受診するか
救急車を呼ぶべきである。
従来は、花粉の粒子サイズから、それらは鼻で捕らえられるために
下気道の症状である喘息などは起きないとされていたが、
近年の研究でスギ花粉の周りにオービクルまたはユービッシュ体と呼ばれる
鼻を通過するサイズの微粒子が多数付着していることがわかり、
それらを吸引することで喘息が起こり得ることがわかってきた。
二次飛散を繰り返すうちに細かく砕かれる花粉もあるとの推測もある。