1 :
( ´∀`)ノ7777さん:
機種板では色々と問題がありましたので、スロサロで
スカイラブのSSを書いていきたいと思います。
ご意見ご感想お待ちしております。
第1話 ピース空賊団解散!?
デビル空賊団を倒し、再び空は平和を取り戻したかに見えた・・・
ピース空賊団も使命を果たしたことで皆安堵の表情。
アース「これからどうするよ、ラブ」
ラブ「そうだなー、目的は果たしたし空を守る必要もしばらくはないだろうし・・」
ライコウ「いったん解散というのはどうじゃろ?戦士に休息も必要じゃぞい。アースと2人でゆっくりしてきんしゃい」
ラブ「ラ、ライコウ何を言ってるんだ!私は、そんな・・・な、なあアース、迷惑だろ?」
アース「お、俺はいいぜ、ラブ。それでも・・・」
ラブ「・・・(///)」
ザック「俺はじいさんと行きたいところもあるし、構わねえぜ。」
ライコウ「そうじゃそうじゃ。若いもん同士ゆっくり話もしたいだろうし、ワシらがおらんほうが気を使わなくていいじゃろ?」
ラブ「ザック、ライコウ・・・」
エアル「(首を傾げて)うっきゅ?」
ラブ「(エアルを見て苦笑しながら)皆がそう言うなら、そうしよう。だが、また空の平和を乱す輩が現われたら一緒に闘ってもらうからな、いいな!?」
ア&ラ&ザ「了ー解!」
こうしてラブ(エアル同伴)はアースと共に地図にない街を探しに出かけるのであった・・・
第2話 祝福と別れ
その後4人を乗せた飛行船はとある街の飛行場へ降り立った。
空の平和を守ったということで集まった街の人から感謝の拍手で迎えられ、ラブも笑顔でそれに応える。
アースは街の人に握手やサインをする等サービス精神旺盛で、相変わらずお調子者だ。
アース「あざーす!あざーす!デビル空賊団を倒し只今戻ってまいりました!」
アースは上手い口調で観衆を盛り上げていたが、よく見ると若い女性に対しヘラヘラしているのがラブは気にくわない。
ラブ「おいアース、そろそろ行くぞ!」ラブは眉をすこしツンと上げて怒り口調でアースを呼ぶ。
アース「分かったよー、チェッ」
エアル「(笑顔で)ウッキュッキュッ」
そして4人は街中で別れの挨拶。
ライコウ「ではしばらくお別れじゃな」
ラブ「うん、ライコウ。闘いでは色々助けてくれてありがとう。ザックも世話になったな」
ザック「何を言うんだい。俺なんて修理失敗で迷惑掛けてばかりだったし。もうちょっと船の事について勉強してくるぜい」
ラブ「頼もしいぞザック。船が強力になれば闘いも有利になる。またよろしくな」
アース「(早くラブと2人っきりになりたい気持ちで)じゃ、じゃあそろそろ行こうか、ラブ」
ラブ「ああ分かった。じゃあライコウ、ザック。空に何か異変があったら飛行場へ集合だからな。」
ラ&ザ「了ー解!」
別れを惜しみ、各自思い思いの場所へ移動することになった・・・。
第3話 戦士の休息
ライコウ達と別れたラブとアースは平和になった街の中をゆっくり歩いている。
ラブ「うーん、ひとまずどこかで休憩でもするか」
アース「きゅ、休憩って!その、あの、くぁwせdrftgyふじこ」
ラブ「バ、バカ!何を想像してるんだアース!」アースの勘違いになぜか赤面してしまうラブ。
ラブ「飲み物でも飲みながらこれからの行動を決めるんだよ、ほんと、おっちょこちょいなんだから」
アース「そ、そうか。飲み物、ね。(ほんのジョークなのに、赤面するなんて・・・)」
ラブ「ほら、向こうにバーらしき店があるから、あそこで色々これからの話をしよう」
アース「ほ、ほーい」
店に入ると、客からの視線が一斉にラブとアースへ。ひとまず空いている席へ2人は着席した。
女店員「ラブさんアースさんですよね!本当にありがとう!おかげで街に平和が戻りました。今日はお礼といっては何ですが、何でも頼んで下さい!タダで結構ですから!」
ラブ「いやいや、私達はお客なんだから、そういう訳にもいかないよ。気持ちだけで十分だ。ありがとう」
アース「えー、せっかくの好意なんだし、受け取ろうよラブ」
ラブ「アース、私達は街の人々の協力があるからこそ、飛行船に乗って闘いが続けられるんだ。感謝するのはこちらのほうだぞ」
アース「そ、そうだな。分かったよラブ。じゃあ店員さん、俺はアイスコーヒーで。ラブは何にする?」
ラブ「では私は紅茶をもらおう。エアルにはミルクをやってくれ」
女店員「かしこまりました」
平和になった街を見て、達成感いっぱいの2人であった・・・。
第4話 買い物へ行くぞ!
注文した飲み物をゆっくり飲みながら、2人はこれからの行動について話し合った。
アース「俺は釣り道具の新しいのがそろそろ欲しいんだよな。最近ウキがイマイチでさー」
ラブ「アースは相変わらず釣りが好きだな。でも私達の空での食事は全てアースの釣りにかかってるからな。いいぞ、買いに行こうじゃないか」
アース「さっすがラブ、話分かるねー。ところでラブは何か買いたいものある?」
ラブ「そうだなー、鍛冶屋で剣のメンテナンスをしたいが、日数もかかるし、その間にまた空を脅かす輩が出てきたら困るしな」
アース「デビル空賊団もやっつけたんだし、しばらくは大丈夫じゃないの?」
ラブ「いやいや敵は待ってくれないぞ、アース。おや・・?アースの戦闘服、よく見たら所々切れかかってるみたいだが・・・」
アース「多分シルビアの鞭で切れたんだろうな。どーってことないさ、これくらいなら。ラブも結構ボロボロじゃん」
ラブ「ファルコンとの闘いでずっとこの戦闘服だったからな。他には無かったし・・・」
アース「あれ?俺たちが宝箱から見つけたコスチュームとかどうしたの?あれ着ればいいじゃん」
ラブ「(赤面して)バ、バカ!水着とかメイド服着て外を歩けるか!」
アース「チェー、残念」アースはメイド服のラブと歩きたかったようだ・・・。
ラブ「メイド服は着れないが、この街の民族衣装を着るのもいいかもな。街の人々とコミュニケーションを取るには郷に従えってやつだ」
アース「さっすがラブ、頭が切れる。そこがラブの魅力でもあるんだよな〜」
ラブ「アースの民族衣装姿は結構似合うだろうな。ふふ、楽しみだ」
こうして2人は楽しそうに買い物へ出かけるのであった・・・。
第5話 イメチェン
バーを出た2人はまず衣装屋へと立ち寄り、衣料店の旦那に挨拶をした。
旦那「おーラブさんじゃないか、ウチへ立ち寄ってくれるとは嬉しいね。ほんと助かったよ」
ラブ「いやいや街の平和を守るためならこの命、惜しくはありませんよ。」
旦那「気に入った!ところで今日は買い物かい?色々揃ってるからどれでも好きなのを選んでくれ。」
ラブ「今日はこの街の民族衣装を探しに来たんだ。私と隣にいるアースの分をな」
旦那「はいはい民族衣装ね。男女が着るこの土地の衣装なら確か奥の方にあるよ」
旦那が店の奥から持ってきた衣装とは、カウボーイが着ている皮製のものだった。
ラブ「ほう、ここではこんな服を着るんだな。アース、ちょっと試着してみるか」
アース「ああ、じゃあラブも着てみてよ。ラブがどんなのになるのか楽しみだな」
ラブ「覗くんじゃないぞ。」
アース「あ、あったりまえじゃん、覗くわけないだろー」下心の強いアースはちょっと残念そうだ。
数分後、ラブが試着室から出てきた。
アース「うわー、ラブすっげー!見違えたよ!これがカウガールなんだね!」
ラブ「そうか?アースも意外と似合うじゃないか。カウボーイそのものだ」
アース「ハハハ、なんだか気分が乗ってきた!旦那、これ買うね!」
旦那「ありがとうございます。気に入って頂いて何よりです。お安くしておきますよ」
調子に乗ったアースは、他にも色々と服を買い結構な荷物になって後でラブに怒られたそうな・・・。
第6話 ふれあい
着替えた二人が外に出てみると、たくさんの子供達がまるで待ってたかのように瞳を輝かせていた。
子供達「わーラブねーさんだー!」「ほんとだラブねーさんだー!」
ラブ「おーいっぱい来たなー、どうしたんだあー?」
子供達「ラブねーさんかっこいー!」「かわいいー!」「きれいー!」
ラブ「ふふふ、嬉しいなー。お姉さんみんなと会えるの楽しみにしてたぞお!」
アース「ラブ子供達に大人気だなあ、でも、この子供達と知り合いなの?」
ラブ「ああ、私が父のもとで修行してた頃、近くにあった孤児院の子供達だ。みんな親が居なくて寂しい思いをしていたので、空いている時間に私が遊び相手として一緒に遊んでやったんだ」
アース「へえー、そういうことがあったんだ。意外に子供好きなんだな、ラブって」
ラブ「アースもいい機会だから一緒に遊んでやれ。お前は遊びとか得意そうだしな」
アース「へへーん、遊ぶことならこのアース様におまかせさ!よーし、みんな集まれー!」
子供達「・・・」
アース「あ、あれ?みんなどうしたんだ?俺と一緒に遊ぼうよ!」
子供達「ラブねーさんのほうがいいー」「僕もー」「私もー」子供達は少し警戒しているようだ。
ラブ「みんな、このアースは私の友達で、怖いお兄さんじゃないから大丈夫だよ。一緒に遊んでやってくれ」
アース「と、友達って・・、まあいいや、よーし、みんなまずはあの川で水遊びだ!魚の取り方とか教えてやるぜ!」
子供達「えーおにいちゃん魚取りできるのー?」「すごーい見せて見せて!」
アース「俺は何年も釣りをしてるから魚のことなら何でもお任せさ!みんなにも取り方とか教えてやるからな!見てろよ・・・それっ!」アースは川にいた魚をいとも簡単に釣り上げた。
子供達「わー、すごいすごいー!」「おにいちゃん上手ー!」「僕にも教えてー」
アース「よーし取り方を教えるからこっちこーい。いいか、まず滑らないように腰をこういう形にして・・・」
ラブ「さすがだな、アース。このやる気を闘いにも見せてくれるといいんだがな・・」
アースは一躍子供達のヒーローに。ラブも一緒に色々と遊ぶうちにもう空は夕方になっていた・・・
アースって子供に人気ありそうだと思ってるのは自分だけじゃないんだな。
>父のもとで修行してた頃、近くにあった孤児院
エリシオン内で空飛びながら修行してたわけじゃないのかい?
>>8 アースは年齢不詳だけど、ちょっと子供っぽいところがありますから・・・。
空での修行も考えたけど、子供達との接点がうまく思いつきませんでした。
のちほど第7話をUPします。
第7話 皮肉な出会い
すっかり日も暮れて、子供達を孤児院へ返したあと、2人は夕暮れの街を散歩していた。
ラブ「うーん、今日は久々に体動かせて気持ちよかった!」
アース「いや〜子供はほんと元気だよな、なかなか帰してくれないし、いつまでもひっついて離れないし・・」
ラブ「ふふ、アース、今日はありがとう。子供達も楽しんでくれたし、みんなの笑顔を見て私も元気をもらえたよ。」
アース「へへっ、これくらいなら朝メシ前だよ!(グ〜ッ)ああ、それより腹へったなあ」
ラブ「私も汗をかいて喉もカラカラだ。よし、アース、一杯飲みにいくか!」
アース「ええーっ!?ラブ、あれだけシルビアに負けて酒弱いくせに、また飲むのぉ?」
ラブ「アース何か言ったか!?勝負事はなあ、何事も訓練が肝心なんだよ!今度は余裕で勝ってやる!」
アース「はいはい、分かりましたよ。じゃあ、行きますか・・・」ラブの負けん気の強さにはタジタジだ。
続く
今日も酒場は仕事帰りの客でいっぱいだ。
ラブ「さすがに混んでるなあ」
アース「別の店にしようぜ、ラブ」
酒場店員「いらっしゃいませー!あ、もしかしてラブさんですか!?きゃーっ嬉しいー!握手して下さーい!」
ラブ「ふふ、ありがとう。ちょっと混んでるようだけど、空いている席はあるか?」
酒場店員「そちらのカウボーイの方とお二人ですか?奥のカウンターなら空いてますよ!」
ラブ「ああ、頼むよ。もう喉がカラカラで仕方ないんだ」
酒場店員「分かりましたー!こちらへどうぞ!」ラブとアースは奥のカウンター席へ着席した。
ラブ「そーれ!乾杯〜!ん、んんっ、んんっ・・・ぷはーっ!うまいなぁー!」
アース「もおー、ラブは相変わらずオヤジっぷり発揮だなあ」
ラブ「はははっ、あれだけシルビアと飲み対決すれば、飲み方も豪快になるさ!」
アース「はあ、そ、そうだよなあ(俺、ラブと一緒になってうまくやっていけるんだろうか・・・)」
そんな話をしていたら近くにいた女店員がつまづいて飲み物などを床に落としてしまった!ガシャーン!ガランガラン!
アース「うわっ!?なんだなんだ?」
ラブ「あ〜あ、やっちまったなあ。おい、大丈夫か!?」
女店員「あ、す、すみません、すぐ片付けます・・・。・・・えっ!?」
女店員とラブがお互い目を合わせた瞬間、時が止まった。
ラブ「ま、まさか、お前はシルビア!?」
12 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/14(月) 22:41:49 ID:8LqUZ/lx0
第8話 勧誘
アースとラブは突然の出会いに一瞬言葉を失った。
シルビア「あ、あなたたちこんなところで、な、何を!?」
ラブ「そ、それはこっちのセリフだ!お前はファルコンを倒した後行方が分からなくなっていたが、まさかこんなところで出会うとは・・」
シルビア「私もあなたたちとこんな形で再び会うなんて思わなかったわ」
ラブ「しかし、デビル空賊団であれだけ私達に強さを見せながら、なぜ今こんなところにいるのだ?」
アース「そうだよ!俺お前にかなり痛い目にあってるからな!許せねえ!」
ラブ「まあアース待て。以前は敵だったが、もう闘いは終わったんだ。とりあえず話を聞いてやろうじゃないか」
シルビア「ちょっと今は仕事中でもあるし、店が終わったら話をするわ」
続く
13 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/14(月) 22:43:23 ID:8LqUZ/lx0
そんなこんなで閉店の時間が来て、シルビアが二人のもとにやってきた。
シルビア「待たせたわね。じゃあ、何から話しましょうか」
ラブ「私がファルコンを倒したあと、お前はどうやってあの戦艦から抜け出たのだ?」
シルビア「あのファルコンが劣勢と見て、私は戦艦から小型飛行機で逃げたわ。逃げるが勝ちよ」
ラブ「お前はファルコンに忠誠を誓っていたのではないのか?」
シルビア「何を言ってるのあなた。私がいつファルコンに忠誠を誓ったというの?逆らったら殺されるだけよ」
ラブ「では、私達との闘いはファルコンの為ではなく、自分自身の為に闘っていたというのか?」
シルビア「まあ、そうなるわね。だから貴方達には何の恨みもなかったわ。仕方なしに、ってやつね」
アース「てめー、さんざん痛い目あわせといて仕方がないとはどういう事だ!」
シルビア「ふふ、ひとまず謝るわ。でも暇つぶしにはなったから感謝してるわよ」アースも舐められたものだ・・・
ラブ「これからどうするつもりだ?」
シルビア「分からない。ここで働いて金がある程度たまったら、どこかへ旅にでも出るわ」
ラブ「お前のあの力をここで燻らせててもいいのか?」
シルビア「闘う意味も無くなったし、酒場じゃ使い道もないしな。何もかも忘れて自由に生きていくわ」
ラブ「・・・・。おい、じゃあピース空賊団に入らないか?お前の力を生かせる場所があるぞ!」
ラブの突然の誘いに、シルビアは仰天した・・・。アースも驚きの表情を隠せない。
14 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/16(水) 00:05:06 ID:eIigP/jv0
第9話 酒豪バトル!?
ラブの一言に、シルビアもアースも一瞬言葉を失ったが、しばらくしてアースが言葉を発した。
アース「ラ、ラブ!何を言ってるんだ!今まで敵だった奴を仲間にするなんてどういうことだ!?」
シルビア「ふん!あなたが何を考えてるのか私には理解できない。今さら仲間になれだなんてあきれて物も言えないわ」
ラブ「まあ落ち着いて聞いてくれ二人とも。確かにシルビアは私の父を殺したデビル空賊団の一味。普通ならここで剣を抜いて殺ってしまってもおかしくはない」
アース「そうだろ!デビル空賊団にあれだけ恨みがあったのに、なぜシルビアを仲間に入れたがるのか分からないんだよ!」
ラブ「アースよく聞け!父を殺したファルコンはもういない!目的はもう果たしたんだ!父の恨みを私達の力で晴らしたんだ!そしてここにいるのはもうデビル空賊団のシルビアではなく、酒場で働く女店員のシルビアだ!」
アース「そ、そうだけど・・・、いいのか、ラブ?」
ラブ「ああ、彼女を戦力としてピース空賊団へ引き入れたい。どうだシルビア、こんなところでお前の力を腐らすのは勿体無いと思わないか?」
シルビア「・・・。ふっ、どうせあなたたちに恨みはないし、ここの酒場の仕事も楽じゃないし、この先どうしようか迷っている状態だけどね・・・」
ラブ「そうか!じゃあ、仲間になってくれるのか!?」
続く
15 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/16(水) 00:06:08 ID:eIigP/jv0
ラブはこれでシルビアを仲間にしたと思ったが、シルビアはいきなり賭けを持ちかけた。
シルビア「分かったわ、じゃあ賭けをしましょう」
ラブ「賭け!?何を賭けるのだ?金か?」
シルビア「そんなものいらないわ。あなたとの闘いはいつも酒場での飲み対決だった。私の酒の強さは御存じでしょ?どうせなら、ここでリベンジさせてあげるわ」
ラブ「何っ!?の、飲み対決で勝てたら仲間になると言ってるのか?」
シルビア「そうよ。あなたが1回勝った時はあのジジイの魔法のおかげでしょ?今日はそのジジイが見当たらないようだし、正々堂々と闘いなさい。それで勝てれば煮るなり焼くなり好きにしていいわ」
アース「ラブ〜、どうするよ。あのシルビアに勝てるのか?」
ラブ「勝負はやってみないと分からない!分かった!受けて立とう!」
シルビア「あらあら相変わらず気だけは強いお嬢さんね。ルールは以前と同じジョッキを一本ずつ一気飲みして、倒れたほうが負けよ」
ラブ「ええ分かったわ。じゃあアース、私の飲みっぷりを見届けるんだ!」
アース「ラブ〜、無理するなよ、シルビアがいなくてもピース空賊団はやっていけるんだからな〜」
シルビア「じゃあ行くわよ。まず1本目、スタート!」
かくして二人の女戦士の酒豪バトルが夜の酒場で開始された・・・
16 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/17(木) 00:10:19 ID:D6Xij+f80
第10話 バトル開始
ラブ「まず一杯目!んんっ、んんっ、んんっ」
シルビア「ん、んんっ、んんっ、んんっ」
カチャン!二人は同時に一杯目をクリア。
ラブ「ふっ、まだまだあ!」
シルビア「余裕ね。でもこれからよ!」
ラブ「よし二杯目!んんっ、んんっ、んんっ」
シルビア「ん、んんっ、んんっ、んんっ」
カチャン!二杯目も同時にクリア。
ラブ「さすがだな・・。でも、お前なんかには負けてたまるものか!」
シルビア「あらあら、無理しなくてもいいのよ、おとなしく負けを認めなさい」
そして三杯目、四杯目と次々と二人はジョッキを空けてゆく。
アース「お、おい、ラブ、そろそろヤバいんじゃないか・・?」ラブの足元が少しふらつくのを見て声をかける。
ラブ「あ、アース、まだまだ大丈夫だぞ。し、心配するな」
シルビア「おーっほっほっほっほっ!そろそろ目がうつろになってきてるわよ。もう諦めたら?」
ラブ「う、うるさい!しょ、勝負はこれからだ!」
そして五杯目、六杯目を二人がクリアしたが、ここでラブもシルビアも顔を真っ赤にして勝負が止まった。
続く
17 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/17(木) 00:11:31 ID:D6Xij+f80
ラブ「お、お前もそろそろ限界じゃないのか?顔があ、赤いぞ!」
シルビア「(前ならすぐけ、決着がついたのに・・ね、粘るわね)な、何を言うのかしら貴方は。私は酒は強いのよ、そちらも早くこ、降参しなさいよ」
ラブ「ま、負けるものか。よし、次を持ってこい!」
七杯目のジョッキが運ばれてきて、両者手に取るがなかなか飲み始めない。
ラブ「お、おい、どうした?飲まないと勝負が付かないだろ?」
シルビア「わ、分かってるわよ。あ、あなたこそ早く飲みなさいよ」
ラブ「よ、よし、飲むぞ!ん、んんっ、んんっ・・・」
シルビア「私もい、いくわよ、ん、んんっ、んんっ・・・」
流石に飲むスピードは衰えたが、ゆっくりとジョッキのビールが減ってゆく。しかし、ここでアースが間に入って切り出した。
アース「も、もういいよ二人とも!これ以上飲んだら、い、命の危険だ!」
ラブ&シルビア「う、うるさーい、止めるんじゃな・・い・・・」バタッバタッ!二人がアースにこの怒声を浴びせた瞬間、なんと二人がお互い同時に倒れてしまった。
アース「わー!ラブ!シルビア!大丈夫か!!おーい、誰か来てくれーっ!」
二人の酒豪対決は結局ドローとなったが、店に残っていた店員と共に、二人は街の宿屋へ運ばれた・・・。
18 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/20(日) 01:28:27 ID:Cag0K1GJ0
第11話 アース、男になる?
アース「どうも御迷惑お掛けしましたー」店員「いやいやこんなの日常茶飯事ですから・・」
店員がラブ&シルビア二人を街の宿屋まで一緒に運んでくれたので、アースは頭を下げてお礼をした。
部屋でラブとシルビアはベッドに横たわったまま、うーんうーんとうなされていた。
アース「しっかし二人ともベロベロだな〜。7杯も飲むなんて対決とはいえ無理しすぎだよ。結果はともかく、あそこで止めておいて正解だったな。まあ1日寝たら二人とも元気になるだろう」
ラブ「う、うーん、だめぇー」
シルビア「はぁ、はぁ・・」
アース「・・・!ちょ、ちょっと二人とも、刺激強すぎるよ・・・」
ラブとシルビアは酔っているとはいえ、あられもない姿をアースの前で披露している。アースも男の子、どうしても二人の姿から目が離せない。
アース「い、いかん!このままでは俺がどうにかなってしまう!布団をかぶせて見えないようにしないと・・・」
アースがまずシルビアに布団をかぶせ、次にラブに布団をかぶせようとしたその時!
続く
19 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/20(日) 01:29:06 ID:Cag0K1GJ0
アース「わぁっ!」
ラブに布団をかぶせようとすると、急にラブがアースの体を引き寄せ、二人はベッドの上で抱き合う形になった。
アース「ラ、ラブ、どどど、どうしたんだ!?」アースは酔っているラブに抱き寄せられてパニック状態。
アース「う、うわ、ラブの胸がこんな近くに・・・お、俺やばいって!お、おい!ラブ!」
カウガール姿のラブにぎゅっと抱き締められたアース、離れることもできず、もう任せるしかなかった。
アース「・・・酔っているとはいえ、俺はここでラブに応えてあげるべきなのかな・・・」
アースはラブの気持ちに応えようと腕を振りほどこうとしたその時、ラブが寝言を言い出した。
ラブ「う、うーん、と、父さん・・・」
アース「へ・・・!?と、父さん・・・???」
ラブ「や、やったよ、父さん・・・。私、勝ったよ・・・。父さんの無念を晴らしたよ・・・」
アース「・・・。そうか、今ラブが抱きしめているのは俺じゃなく、父のライクさんなんだな」ラブはどうやら夢の中で父と抱き合っているようだ。
アース「まだまだ俺ラブの気持ちが理解できていないな・・・。酔った勢いでなんて俺って最低だよな」アースは自分の行なおうとした行為を恥じた。
アース「今日は父ライクとして、そばにいてあげるか・・・」
アースは悶々としながらも、しばらくラブに抱かれたままそのまま一夜をラブと過ごした・・・
ありがちな展開だがあえて言おう。
期待させやがって(ノ∀`)
自分はシルビアはファルコンに惚れてデビル空賊団員やってるんだと思ってたが
(テイルズアビスのリグレットみたいな、って言ってわかるかなあ(´д`;))
こういう考え方もありだよな。
詳細設定が無い分、人それぞれ自由に妄想出来る。
>>20 1です。
展開については文才もないので、ありがちなのは仰るとおりです。
ラブとアースの仲はこれから発展させていく予定ですので、後半御期待下さい。
テイルズオブジアビスの公式見ましたが、何となくスカイラブの世界にも似ている感じですね。
のちほど第12話をうpします。
22 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/20(日) 23:11:48 ID:bCq4R0Zc0
第12話 事情説明
アースは悶々としながらも子供達と遊んだ疲れと少し飲んだお酒が手伝い、すぐに寝入ってしまった。
そしていつのまにか空は明るくなり、宿屋の窓から光が差し込む。その光に最初に反応したのはラブだった。
ラブ「ん?何だ・・?いつの間にこんなところに・・ここはどこだ?」ラブは目をうっすら開けた。
ラブ「あれ?何だか頭も痛い。ん〜昨日私は何をしていたんだ・・・?それより私の横に何かいるみたいだけど・・・」
ラブが布団を上げてみると、なんとそこにはアースが気持ちよく眠っていた。
ラブ「・・・・!!!えっ!?ア、アース!?ちょ、ちょっと!どうして!?」
アース「ん〜、ラブ〜、大好きだよ〜ムニャムニャ」寝言とはいえラブの目の前でこんな台詞を言ってしまった。
ラブ「(///)ちょ、ア、アース、なぜお前が私の隣で寝てるんだ!おい、起きろ!アース!」ラブはアースが同じベッドで寝ている原因が分からず、揺すり起こそうとしたとき、隣のシルビアが目を覚ました。
シルビア「う〜ん、もううるさいわねえ・・・。何〜?」
ラブ「えっ!?お、お前はシルビアじゃないか!お前がなぜ同じ部屋で寝ているんだ!?」
シルビア「う〜ん、私だって分からないわよ〜。あなたもなぜここにいるの?」
ラブとシルビアはお互い対決した事すら忘れており、かつアースがなぜ隣にいたのかも分からず困惑していた。
続く
23 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/20(日) 23:13:13 ID:bCq4R0Zc0
ラブ&シルビア「どういう事か説明してくれる?」
数分後、アースをようやく叩き起こして、二人は事情を問いただした。
アース「だからー、昨日二人が酒場でシルビアを仲間にするかどうかで飲み対決をしたんだよ。で、結局二人が7杯目の酒を飲んだ時に同時に倒れて、俺がこの宿屋に二人を運んだんだよ」
ラブ「仲間にする・・・?シルビアをか?」
シルビア「そんなの知りませんわ。私がそんな約束したの?」
アース「ああその通り。結果はドローだったので勝負は持ち越しだけどな」
ラブ「そうだったのか・・。アースは嘘を言う奴ではないので信じるが、それより私の隣で寝ていたのは、その、つまり何だ・・・私と・・・?」ラブは少し上目遣いでアースを見る。
アース「ち、違う違う!ラブ、これだけは信じてくれ!俺は何もしていない!」
シルビア「あらあら、お二人ってそういう仲だったのね・・・。知りませんでしたわ」
ラブ「お、おいシルビア!勘違いするな!私とアースは、ピ、ピース空賊団の仲間だ!」
アース「そ、そうだよ!ラブと俺は同じ仲間なんだよ!」
シルビア「仲間仲間って言っても、お二人の顔に出ているわよ。いいわね、若いって・・・」
二人は何とか取り繕うとしたが、シルビアにはバレバレだった。
しかしその話を断ち切るかのごとく、扉のノック音が聞こえてきた・・・。
24 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/20(日) 23:29:32 ID:NFfrv202O
何で酒飲み始める前の会話も忘れてるんだとツッこみたい。
26 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/21(月) 01:54:14 ID:ufm1FEdkO
27 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/21(月) 02:13:23 ID:ll+uxel10
こんな時間ですが1です。
>>24 同人誌ですか〜。見たことはありますが皆さんストーリー構成が上手いですよねえ。私のSSなんて無理矢理ストーリーにしているところがあります・・・。
まだ続きがありますので、もし同人誌を描くネタになるようでしたら使って頂いても結構です。
(他にも色々とスカイラブ関連でSSを考えています→「ライコウ伝」「平成版スカイラブ」「20年後の空戦士」とか・・・)
>>25 すみません、そういやそうですねorz
それだけ二人は酔っぱらったということにしておいて下さいw
続きは明日の夜ぐらいに。
28 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/22(火) 01:22:52 ID:fDNg5S4N0
第13話 不穏な動き
コンコン・・・。突然の来訪者に、ラブとアースはなぜかホッとしてしまった。
アース「は、はーい、開いてますよー。どうぞー」扉がゆっくりと開く。
宿屋の主人「ラブさん、アースさん、おはようございます。宿屋の主人でございます。朝早くから申し訳ございません、実はお二人にお会いしたいという方が今見えられまして・・・」
ラブ「私達に会いたい人?それは誰だ?」
宿屋の主人「1階の広間でお待ちですので、御準備ができましたら降りてきて下さい」
アース「わ、分かりました。いったい誰だろうな、ラブ」
ラブ「分からない。とりあえず行ってみないと。そうだ、シルビアも来てみるか?」
シルビア「・・・。何か知りませんが行きますわ」
三人が1階へ降りて広間に行ってみると、宿屋の主人の隣に少し年を召した老人がソファーに腰掛けていた。
宿屋の主人「ああ、ラブさん、こちらがお二人にお会いしたいと言っていた、この街の長老です」
アース&ラブ「ええっ!?この街の長老!長老がなぜ私達に会いに?」
街の長老「ラブさん、アースさん、いやピース空賊団殿、この度は空の平和を守って頂き助かりました。あなたたちの活躍は街中の人々が感謝しております」
ラブ「あ、ありがとうございます。我々は空の平和のためならこの命を賭けてでも守りぬきます」
街の長老「いやはや、そのお言葉、頼りになります・・・。そんなあなたたちの力を見込んで頼みたいことがあるんです」
ラブ&アース「何でも言って下さい。お力になります」
街の長老「少し噂で聞いた話なのだが、あなたたちの倒したデビル空賊団が再び不穏な動きを見せているらしいのじゃ」
ラブ&アース「ええっ!?」
続く
29 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/22(火) 01:24:53 ID:fDNg5S4N0
ラブ「キャプテンのファルコンを含めは我々が壊滅させたはずなのに、なぜ再び動こうとしているのです?」
街の長老「どうやら、ファルコンの手下が再度デビル空賊団を立ち上げた噂が上がっているのじゃ」
シルビア「・・・!ちょっと長老さん、もう少し詳しく聞かせて」
ラブ&アース「シ、シルビア!?何か知っているのか?」突然のシルビアの発言に二人は驚いた。
街の長老「詳しくといっても、話では相当頭のきれる奴との事じゃ」
シルビア「頭のきれる奴?たぶんアイツね・・・。名前は、ボーン・D・ファルコン。ファルコンの弟よ。力は兄と比べて劣るけど、メカニックや戦略に関しての知識は相当なものを持ってるわ。ただ、かなり問題のある奴で、私は大嫌いだったけど・・・」
ラブ「その弟が何のために再度デビル空賊団を立ち上げたのだ?」
シルビア「さあね。たぶん兄が居なくなって、自分が仕切るチャンスとでも思ったのかしら・・・。自分の能力を試したいとか言ってたし・・・」
アース「なるほど。で、奴が大嫌いって、何か恨みでもあるのかい?」
シルビア「仕事中に私のお尻や胸を触ったり、夜中に私の部屋に忍び込んだりと色々迷惑な奴だったわよ。今でも腹の虫が収まらないわ」
アース「なーんだ、ただのスケベ野郎ってことかい。それなら案外簡単にやっつけられるんじゃない?」
ラブ「いや、安心はできないぞアース。シルビアの話を聞いてると、結構やっかいな気もする。しかし、空の平和を乱す奴はこのピース空賊団が許さない。長老、私達にお任せ下さい」
街の長老「おおっ行って下さるか。ありがとう。しかし、まだ彼等も動きを見せていないし、焦ることは無い。油断は禁物じゃぞ」
ラブ「仰る通りです。ひとまず飛行船に戻って調査に出掛けます。よし、アース行くぞ!」
アース「分かったぜラブ!ところで、シルビアはどうする?」
シルビア「奴を倒すのね・・・?それなら私はついていくわ。デビル一味の情報ぐらいなら力になれるわ」
ラブ「そうか!よし!これでシルビアも我々の仲間だ!行くぞー!」
新たにシルビアを仲間に入れ、ピース空賊団が再び動き出した・・・。ファルコンの弟とはどんな男なのか・・・?
30 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/23(水) 01:00:58 ID:JCYGwiWK0
第14話 ザックとじいさん
ラブたちがデビル空賊団の調査に向かおうとした頃、ザックとライコウは街から離れた山奥にいた。
ザック「おう!じいさん!あれからずっと小屋に引きこもってばかりだけど何をやってるんだ?」
ライコウ「ザックか。新しい魔法を編み出しているところじゃ」
ザック「新しい魔法とはどういったやつだ?」
ライコウ「瞬間移動と言ってな、物体をある場所から違う場所に移す魔法じゃ。これができれば色々と便利じゃぞい」
ザック「要するに好きなところにワープさせるってやつだな。何とかなりそうなのか?」
ライコウ「う〜ん、まだ何かが足りないみたいでな、失敗ばかりじゃ。もう少しでできそうなんじゃが・・・」
ザック「まあ平和も戻ったんだし、気長にやろうぜ。今日は天気もいいし、俺はちょっとくつろいでくるわ」ザックは小屋を出て、近くの野原でゴロンと巨体を落として仰向けになって空を見ていた。
ザック「ああ、平和だぜえ・・・。こんな日がずっと続けばいいのにな・・・」
ザックがぼーっと空を見上げて、少しウトウトしかけた時、大きな飛行船の影がザックを包んだ。
ザック「ん・・・何だ?上空に飛行船か・・・ってよく見たらワシらの飛行船じゃないか!おーい!ラブー!アースー!何処へ行くんだー!?」ザックは大声を上げたが、ザックの声が飛行船に届くはずも無く、飛行船はそのまま谷のほうへと向かっていった。
ザック「こりゃ何かあったに違いない!おーい、じいさーん、大変だー!」
ザックは形相を変えて小屋に飛び込んだ。
続く
31 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/23(水) 01:02:10 ID:JCYGwiWK0
ザック「じいさーん!大変だ!」バターン!と扉を激しく開けた。
ライコウ「うわっ!何じゃ何じゃ!ビックリさせるでないぞ」
ザック「お、俺達の飛行船が谷のほうへ向かっていくのを見たんだ!多分ラブとアースが乗っているはず!」
ライコウ「な、何じゃと!?ラブとアースだけで?なぜワシらを放っていくんじゃ!?」
ザック「分からねえ、とにかくなぜかは分からんがどうしたものか・・・」
ライコウ「ひとまず飛行場へ行くのじゃ!何か理由が分かるはずじゃ!」
ザックとライコウは急いで元飛行船のあった飛行場へ向かった。
ザック「はあ、はあ、やっと着いた。ワシは走るのは苦手だぜ〜」
ライコウ「ワシはこの魔法ボールがあるからスイスイじゃ。どれどれ、誰かいるかの?」
ザック「あ、あそこに人影が!じいさん!行ってみようぜ!」そこには一人の小太りの男性と年を召した老人がいた。
ザック「おーーい!そこの人!ここにあった飛行船を知らないか!?」
男性「わっ!誰だお前さんらは?ビックリさせるんじゃない」
ザック「俺達はピース空賊団の者だ!さっきここの飛行船が谷に向かっているのを見て飛んできた!」
男性「あ、あなたたちもピース空賊団の方ですか!?そ、それはそれは失礼しました。実はラブさんとアースさんが、デビル空賊団の調査に向かわれました」
ザック「デ、デビル空賊団!?俺達が倒したのになぜ!?」
ライコウ「そうじゃそうじゃ、もうファルコンは居ないはずじゃぞ!」
老人「訳は後でお話します。あ、申し遅れましたが私はこの街の長老ですじゃ。ひとまず近くに宿屋があるのでそこに行きましょうぞ」
ザックとライコウは驚きながらも長老の言葉を聞き、宿屋に向かった。
32 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/24(木) 00:26:09 ID:dVnP+d6p0
第15話 鯨戦艦発見!
ザック&ライコウ「えええーーーーっ!弟ぉーーー!?」
長老「そうなんです。ファルコンに弟がいるとのことで、そいつがデビル空賊団を立ち上げたとの話がありまして・・・」
ザック「じゃ、じゃあラブたちはそいつらを探しに・・・」
長老「はい、まだ動きは見せて無いものの、空の平和を脅かす奴らは許さないと張り切って出かけられました」
ライコウ「アースと二人だけで行ったのか?何事もなく帰ってくるといいが、もし襲われたら二人じゃ持ち堪えられんぞい」
長老「確か、もう一人女性の方も一緒でしたよ」
ライコウ「女性?ピース空賊団の女性はラブだけじゃったが・・・」
長老「お名前まではお聞きできませんでしたが、長髪でお綺麗な方でしたよ」
ザック「ふっ、アースもすみに置けないな。ラブという女がいながら他の女をもう仲間にするとは・・・」
ライコウ「アースの若気の至りってやつじゃな。まあ帰ってきたら紹介してもらうとするか、ヒッヒッヒ・・・」
ザック「・・・(じいさん女好きなんだな・・・)」
ライコウたちがラブたちの帰りを待つ間、飛行船のラブたちは少し離れた山の方を調査していた。
ラブ「アース、どうだ?怪しい影とか発見したか?」
アース「だめだねー。何もいやしねーよ。ちくしょう、どこにいやがるんだ・・・?」
ラブ「闇雲に探してもラチが開かないな、仕方ない、陽も落ちてきたことだし、今日は一旦戻るか」
ビーーービーーービーーービーーー!
今日の調査を終わらそうとしたとき、飛行船内に警報が鳴り響いた。
続く
33 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/24(木) 00:29:22 ID:dVnP+d6p0
ラブ「!!!あっ、あれは!」指令室のラブが外を見ると遠く離れたところに怪しい戦艦が飛行しているのを発見した。
アース「ラブ!いたぜ!あれがデビル空賊団の奴らじゃねえか!?」操縦室のアースから報告が入った。
シルビア「確かにあればデビル空賊団の戦艦よ。横にドクロマークが入っているわ」
ラブ「ようし、ゆっくり近づけ、ゆっくりとな。その間に、アース!攻撃準備せよ!」
アース「おうよ!大砲を一発お見舞いしてやるぜ!」
シルビア「二人とも気をつけて!ファルコンの弟はどんな攻撃をしてくるかわからないわ!」
アース「大丈夫だってシルビア!ようし、大砲装填完了、敵戦艦、射程圏内にロックオン完了!」
ラブ「よし!攻撃開始!」
アース「いっくぜー!そりゃー!」ドーーーーン!大砲が敵戦艦に向けて発射された。
ドカーーーーーン!見事命中!
アース「よっしゃー!当たったぜー!どんなもんだーい!」
大砲が当たったのだが、敵戦艦はビクともしなかった。すぐさま敵の戦艦からラブ達に向けてミサイルが発射された。
ラブ「ま、まずい!敵も攻撃してきたぞ!よ、よけるんだアース!」
アース「うわーーーーーー!」
ドーーーーーン!飛行船は避け切れず、敵のミサイルは飛行船の後方部を直撃した。
ラブ「ま、まずい!後翼が爆破された!アース!ここは退却だ!急げ!」
アース「一時退却了解!高速後進!ラブ!俺に任せておけ!何とか逃げてみせる!」
逃げようと必死になるアース、しかし再び敵戦艦からミサイルが打ち込まれたその瞬間・・・
「きゃあーーーーーーー!」ラブの悲痛な叫び声が飛行船内を駆け巡った。
アース「うわーーーーーー!ラブーーーーーー!」
34 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/26(土) 22:58:45 ID:YpK4CSes0
第16話 俺に任せろ!
それから数日後・・・
ラブ「ん・・・私、どうし、たんだ・・・?」ラブは深い眠りから覚め、うっすら目をあけた。そこには見慣れたピース空賊団の仲間たちがいた。
アース「あっ!ラブ気がついたんだね!良かった〜。みんなー!ラブが目を覚ましたよー!」
ライコウ「おっ、気がついたんじゃな。何とかワシの魔法も効いたようじゃ」
ザック「ふうー、一時はどうなることかと思ったけど安心したぜい!」
エアル「ウッキューーン」
ラブ「お、お前たち、私の周りに集まって、な、何が起こった・・ん・・・・痛っ!」ラブが起き上がろうとすると急激な痛みが体を走った。
アース「ああ、ラブ動いちゃだめだよ!怪我してるんだから!」
ラブ「け、怪我だと!?アース、あれから何があったのか教えてくれ!」
アース「1回目の砲撃を後翼に喰らったあと、2発目の砲撃がちょうどラブのいた指令室あたりに当たってラブがそのあおりで大怪我をしてしまったんだ」
アース「そこからは何とか敵の攻撃を避けて逃げることができたんだけど・・・。避け切れなかったのは俺の操縦のせいだし、しかもラブに大怪我をさせちまって本当に申し訳ない・・・」
ラブ「アース、謝るのは指揮官の私だ。敵の力を甘く見過ぎた私のミスだ。ファルコンの弟はシルビアが言っていた通り、あなどれない野郎だ。ところで、今奴らはどういった動きだ?」
ライコウ「最近街を襲ったり、飛行機を襲う事件が多発してるようじゃ。このままではまたデビル空賊団が空を支配する時代に戻ってしまうぞい・・・」
ラブ「そうか・・・それはまずいな、でもキャプテンの私がこんな状態では・・・畜生・・・せっかく空の平和を取り戻せたと思ったのに・・・(涙が頬を伝わる)」
アース「ラブ・・・。・・・分かった。みんな聞いてくれ!ここは俺が何とかする!」
突然のアースの発言にメンバーが驚きの表情を見せた。
続く
35 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/26(土) 23:00:08 ID:YpK4CSes0
ラブ「アース!何とかするってどうするんだ?」
アース「俺がピース空賊団の指揮を取る!」
一同「ええええーーーーっ!?」
ラブ「アース、気持ちは分かるが・・・」
アース「ラブ、このままデビル空賊団のやりたい放題にさせておく訳にはいかねえ!?ラブが怪我したのは俺にも責任があるし、ファルコン弟が許せねえんだ!お願いだ、俺に指揮を取らせてくれ!」
ラブ「アース、奴は侮れないぞ。闇雲に攻めても二の舞いになる可能性もある。それを分かって言っているのか!?」
アース「ああ分かってるさ!街の人々の平和を取り戻すためにも、そしてラブのためにも、ピース空賊団の一員として俺は何とかしたいんだ!」
ラブ「アース、そこまで言ってくれるのか・・・分かった。おい、ザック、ライコウ、シルビア。私は今こういう状態なので一緒に闘うことはできないが、アースをキャプテンとして闘うことに異論はあるか?お前達の意見を聞かせてくれ」
ザック「異論なんてないぜ。当然アースについていく。俺の力を思う存分使ってくれよ!」
ライコウ「ワシも反対する理由はないぞい」
シルビア「ファルコン弟を倒すのが目的なら誰がリーダーでも構わないわ。ま、頑張りましょ」
アース「み、みんな・・・。ありがとう・・・。俺勇気が湧いてきたよ!」
ラブ「よし決まりだ。アース、本日よりピース空賊団のキャプテンを任命する!空の平和を守るため、デビル空賊団を倒してくるんだ!」
アース「了解!ラブ、見ていてくれ!きっと奴らを倒して帰ってくる!」
ラブ「期待してるぞ!キャプテン・アース!」
ピース空賊団の新キャプテンとして任命されたアース、果たしてファルコン弟を倒して空の平和を取り戻せるのだろうか!?
自分はアース好きだが
「あまり実力は無い」(公式)アースがキャプテンやるなんて言ったら
雑魚団員達に反対されると思うんだ?
でもがんばれアース。
37 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/27(日) 22:32:42 ID:1yZaUth00
>>36 アースは元々そういうキャラですが、話の展開上そっちの方向に進めたかったんです。
ラブに怪我を負わせたのもアースを決断させるために。
さてそろそろ話も後半部分、ツッコミどころ満載の文章ですがお付き合い下さい。
>>37 え、もう終わり?
もっと話ふくらまそうよ
39 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/28(月) 00:02:17 ID:MsKNoWdj0
>>38 膨らまそうにも、素人である私の想像力の限界がありますので、あと何話かでこのストーリーは終了予定です。
それでは第17話をupします。
40 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/28(月) 00:05:34 ID:1yZaUth00
第17話 新キャプテン
翌日朝、新キャプテンとなったアースはまず以下の仕事をメンバーに依頼した。
・飛行船の修理 → ザック
・デビル空賊団の情報提供 → シルビア
・新しい魔法の取得 → ライコウ
アース「みんな、大変だと思うが俺に協力してくれ。シルビアの情報を元に色々戦略を考えるので、夜に状況報告を兼ねてミーティングを行なおう」
ザック「飛行船がないと闘うことも出来ないからな、できるだけ早く修理を行なうようにするぜ」
アース「うん、俺にも手伝えることがあれば呼んでくれよ」
ライコウ「ワシの魔法ももうちょっとで完成じゃ。完成したらお披露目してやるぞい」
アース「たしか瞬間移動だっけ?闘いのときは何かと役に立ちそうだな」
シルビア「情報はできる限りのことはさせてもらうわ。他の団員のことやファルコン弟の弱点とかもね」
アース「助かるよシルビア。相手のこと何も知らずに闘っちゃ前回の二の舞いだもんな」
各自それぞれの仕事場に移動し、アースはザックの修理を手伝いに行った。
ところで療養中のラブはというと・・・
エアル「うっきゅーーん」
ラブ「ははは、エアル、くすぐったいぞ。そんなところ舐めるんじゃない」
ラブ「ふう、ところでアースはうまくやってるんだろうか・・・。キャプテンとして皆にうまく指示できているのだろうか・・・」
ラブ「なあエアル、アースって何かしら頼りない部分があるけど、昨日真剣な表情で「俺が指揮を取る!」って大きな声で言った時、私は内心凄く嬉しかったんだ」
ラブ「昔父のライクが「アースは色々手のかかる奴だ」と言ってた頃もあったけど、今は立派なピース空賊団のキャプテン。もうアースに任せて、私は早くこの体を治すことに専念しないとな」
ラブはキャプテンと任命した以上、アースに任せることに異論は無かった。その夜、そのアースがラブのもとを訪れた。
41 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/28(月) 00:07:10 ID:1yZaUth00
アース「ラブー!ただいまー!今みんなとミーティングが終わって帰ってきたぜ」
ラブ「お疲れさま!今日はどんな状況だ?」
アース「俺はザックの飛行船修理を手伝ってきた。なんとか2〜3日でメドはつきそうなんだ」
ラブ「おおっ早いな。ザックも一段と腕を上げたものだ」
アース「ライコウも新しい魔法がもうすぐ完成で、今度披露するからラブにも見てほしいって」
ラブ「ふふ、ライコウには魔法でお世話になってばかりだ。楽しみだな」
アース「ははは。あとシルビアからは貴重な情報を得たぜ。闘いに有利になりそうな情報だった」
ラブ「元敵とはいえシルビアが仲間になって正解だったな。上手く戦略に利用できるよう考えてくれ」
アース「今日はそんなところかな?ラブも順調に回復しているようで何よりだよ」
ラブ「私の事は心配するなアース。それよりみんなとうまくやっていけてるようで安心した。アースがいてくれてほんとに良かった」
アース「ありがとうラブ。まだまだ新米キャプテンだけど、空の平和の為にも俺頑張るぜ!」
ラブ「アース・・・顔つきも男らしく、頼れる男になったな・・・。私はそんなアースの表情が好きだ」
アース「えっ・・・?」
ラブ「飛行船上での私への告白、覚えているか・・・?」
アース「お、覚えているさ。心臓ドックンドックンしてたのに忘れる訳がないだろ」
ラブ「あの時のアースの表情と、今の表情がまったく同じだった。私はアースの真剣さに惚れたんだ。この人なら私はついていける・・・って」
アース「ラブ・・・。な、何だか照れるな・・・(///)」
ラブ「照れることなんてないぞ。私とアースはもうそういう仲なんだから」
アース「ラブ・・・」
ラブ「アース・・・ちょっと目をつぶって」
42 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/29(火) 00:55:02 ID:mWDQdaUL0
第18話 愛・ラブ・アース
アース「えっ?目をつぶってどうするの?」
ラブ「闘いの前にちょっとおまじないしてあげるから、早く・・・」
アース「わ、分かったよ。(目をしっかりと閉じて)はい、これでいいかい?」
ラブ「ああ、絶対開けちゃだめだよ。いい?」
アースはラブが何をしようとしているのか分からず、指示どおり目を閉じてラブの行動を待った。
ラブ「・・・アース・・・」
ラブが小声で何かを言ったような気がした瞬間、ラブの唇がアースの唇に重なった。
アース「・・・!!!ラ、ラブ・・・!!!」
ラブ「ん・・・んん・・・」
ラブは怪我をしている体を懸命にベッドから伸ばし、アースへの口づけを続けた。アースはラブの唇の柔らかさを感じ、息づかいを感じながらも、すでに体は硬直状態であった。
続く
43 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/29(火) 00:56:15 ID:mWDQdaUL0
二人の唇が数秒後に離れたあと、お互いの目を合わせた。
ラブ「・・・ふふ・・・」
アース「ラ、ラブ・・・おまじないって・・・」
ラブ「ああ、ビックリした?これは私の父さんから教わったことなんだけど、口づけは闘いの前の戦士を勇気付け、そして元気を与えることができる最高の儀式だと・・・」
アース「な、なんだろうこの気持ち。やる気が体中に漲ってくる・・・」
ラブ「そうだろ?アースに元気と勇気を分けてあげたからな、これで私はアースに安心して任せられる。あ、そうそう、こいつを渡しておかないとな」
ラブは首にまいていたスカーフを外し、アースに渡した。
ラブ「これを私だと思って闘ってきてほしい。何かあればこのペンダントがきっと役立つこともあるからな」
アース「分かったよラブ。ラブの気持ち、しっかり受け取ったぜ!もう俺はファルコンなんかに負ける訳にはいかねえ!きっと倒して帰ってくる!」
ラブ「ああ、信じてるぞアース!思いっきり暴れてこい!」
ラブから全てを受け取ったアース、もはや進む道は勝利のみ!
アース鈍すぎwww
ありがちな展開だが予想通りの萌えをありがとう。
>口づけは闘いの前の戦士を勇気付け〜
この発想いいね。
45 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/30(水) 00:13:32 ID:8NHciQPu0
>>44 書いてて思ったんですが、ほんとありがち展開過ぎですねw
萌えてもらえて何よりです。
キスに関しては色々悩みました。エロに走らず、意味を持たせてあげたかったんです。
それでは第18話をupします
46 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/30(水) 00:15:45 ID:8NHciQPu0
第19話 魔法を披露
それから3日後、ザックの飛行船修理もほぼ完了し、シルビア情報から大体の作戦が決まった。そして今日はライコウの「瞬間移動」魔法をラブを含めたみんなの前で披露することになった。
ライコウ「えー、待たせたの、これよりライコウ・タナカによる魔法をお披露目じゃ。色々あったが・・・」
アース「ライコウ、前振りはいいから早く見せてくれよw」
ライコウ「まあ慌てるでない。それではまずワシが持っているこの野球用ボールを、アースの目の前に瞬間移動させるぞい」
アース「俺は離れたところにいたらいいんだな。(部屋の隅に移動して)いいぜ、始めてくれ」
ライコウ「ではいくぞい。ラルー!」
アース「わあっ!ドスン!ほ、ほんとだ急に俺の目の前にボールが落ちてきた!」
ライコウ「どうじゃ?アースの元にボールが移ったじゃろ?」
ラブ「凄いじゃないかライコウ!ちなみにボールのような小さいものじゃなく、それは大きな物でも可能なのか?」
ライコウ「ああ可能じゃ。ではそこにある椅子をアースの目の前に移動させてやろう。それっ、ラルー!」ガターーン!
アース「うわああっ!すげー!俺の前に椅子がいきなり現れた!凄いぜライコウ!」
シルビア「ライコウって凄いのね・・・ただのジジイではないのね・・・」ぼそっと小声で話す。
ライコウ「ジジイと言うでない!」ライコウの耳は地獄耳だった。
シルビア「聞こえてたの!?ご、ごめんなさい言い過ぎたわ、許してライコウおじさま・・・」
ライコウ「シルビアちゃんにそこまで言われたら仕方ないの。許すぞい」
アース「"おじさま"とか"ちゃん"って何だよ・・・(苦笑)」
続く
47 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/04/30(水) 00:17:02 ID:8NHciQPu0
アース「ライコウ、この魔法はモノじゃなく人間の瞬間移動も可能なのか?」
ライコウ「まだその実験はしていないのじゃが、もしかするとその人の命を落とす危険性もあるでの、止めといたほうが良いかもしれん」
アース「そうか・・・闘いのときに使えると有利に運べると思ったが・・・」
ザック「ふっ、俺を忘れちゃいねえか?」
ラブ「ザ、ザック!ま、まさかお前が実験台になるというのか!?」
ザック「ああ。じいさんのためなら俺の体を使ってくれ」
アース「ザックはピース空賊団の仲間だ!そんな実験台なんてする必要はねえ!」
ザック「アースよ、俺はじいさんの魔法で一度闘い(戦艦に体当たり)をした経験がある。その時は何も問題なかった」
ザック「俺はじいさんを心底信じているし、もし命を落とすことがあってもじいさんや皆の為にやるんだから本望さ」
アース「そんな!ザックがいなくなったら飛行船は誰が修理するんだよ!」
ザック「アース、飛行船の修理なんざ誰にでもできる。俺がいなくともピース空賊団はお前さんがいるから大丈夫だ。この闘いを早く終わらせないといけないんだろ?」
アース「そ、それはそうだが、し、しかし・・・」
ライコウ「ラブよ、ザックはこう言ってるがどうじゃ?」
ラブ「ザックにもしもの事があっては私も悲しい。しかし私もザック同様ライコウを信じている」
ライコウ「分かったぞい。ではアースよ、もう言い残したことは無いか?」
アース「わ、分かったよ。ザック、俺もライコウを信じている。きっと成功すると信じてる!」
ザック「それでいいんだアース。じゃあじいさん始めてくれ」
瞬間移動の実験台として名乗り出たザック、その結果は如何に???
48 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/05/02(金) 00:14:18 ID:f03w1qwQ0
第20話 重いよ、ザック・・・
ライコウ「では、いくぞザックよ、それっ!ラルーーーー!」
一同は固唾を飲んで見守った。
ドスン!
アース「うぎゃあーーーーーーーーーーーーー!」
ラブ「ど、どうしたアース!」
ザック「あ、あれ?ワシどうなったんだ?」
ラブ「ザ、ザック下、下!」
ザック「ん?あっ!アースが俺の下敷きになってる!」
アース「ザ、ザック、重いーっ!早く退いてくれ!」
ザック「わ、悪りいアース、気付いたらいつの間にか上に・・・、あ、あれ?俺生きてる?」
ラブ「ザ、ザック!生きてるじゃないか!ということは、魔法が成功したんだな!」
ザック「じいさん!やったぜ成功だ!やるじゃねえか!」
ライコウ「ふぅ、どうやら何とも無かったようじゃな。ワシの魔法に失敗などないのじゃ!」
ザック「さすがじいさんだ。これぞ正に「信じる者は救われる」ってやつだな、ハハハハ」
アース「ザ、ザック喜んでないで早く動いてくれ!俺が死んじまうー!」
一同「ハハハハハハハ」
ライコウの瞬間移動魔法は人間にも通用した。のちのちこの魔法がピース空賊団の危機を救う事となる。
きもい
51 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/05/03(土) 23:46:07 ID:UL0p21n20
第21話 敵戦艦突入!
4人(アース・ザック・ライコウ・シルビア)の力を集結し、ピース空賊団は明日デビル空賊団の討伐に向かうこととなった。前日4名が集まり最終確認の作戦会議を開いた。
アース「・・・作戦は以上だ。出発は明日の夜だから、みんな今日はゆっくり休んで明日に備えてくれ」
ザック「了解だ。しかし闘いの前は緊張して眠れないかもな」
ライコウ「ザック、今日は何も考えず体を休める事じゃ。何なら眠る魔法を使っても良いぞ」
シルビア「私も久々の闘いだけど、奴を倒すために協力するわ」
アース「うん、地上に残るラブのためにも、みんなよろしくな!」
ライコウ「アース、何だか張り切ってるな。そういやラブと何か話はしたのか?」
アース「ラブからは色々大切なものを受け取った。このスカーフとペンダントもラブだと思って闘うよ」
ライコウ「おうおう仲がいいのう。やっぱ若い者同士気が合うんじゃろな」
アース「アハハ・・・。(ラブ、君から受け取った勇気を持って闘うよ・・・!)」
そして一夜が明け、その日の夜に4名は飛行場へ向かった。そこには松葉杖をついたラブの姿もあった。
ラブ「アース、みんな。ついにこの日を迎えたな。もう私は地上で祈ることしか出来ないが、デビル空賊団を倒し、みんな無事に帰ってきてくれ!」
アース「了解!ピース空賊団はこれからデビル空賊団討伐へ向かいます!」
ラブ「頼んだぞ!」
飛行船のエンジンがかかり、ゆっくりと飛び立つ。4人は最後にラブの表情を確認し、大空へと旅立った。
続く
52 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/05/03(土) 23:48:08 ID:UL0p21n20
・・・飛行船内・・・
アース「さあ、デビル空賊団はどこにいるかな・・・」
ザック「おいアース!レーダーは西の方角に敵戦艦を感知したようだぞ」
アース「この大きさ、間違い無い、これがデビル空賊団の戦艦だ!よし、西へ向かうぞ!みんな闘いの準備を行なってくれ!」
一同「了解!」
飛行船は西へと向かい、数分後デビル空賊団の戦艦を発見した。夜のため戦艦は自動飛行状態で、特に動きを見せてはいなかった。
アース「いたぜ!よーし、みんな準備はいいか?」
一同「スタンバイOK!」
アース「よし、では強力金爆弾をまずはお見舞いしてやる!」
金爆弾が勢い良くデビル空賊団の戦艦に向け発射された。ドカーーーーーーーン!命中!敵戦艦の少し外側の壁がボロボロと崩れ、大きな穴が開いた。
アース「よし爆破成功!ザック、すぐに飛行船を黒色にチェンジだ!」
ザック「了解!飛行船、黒色にチェンジ!」ザックの指示により、飛行船の外側が全て黒色に変化した。(カメレオンが自分を守るための原理)
デビル空賊団の戦艦は攻撃を受けたものの、周りに敵が見当たらないのか、反撃に移らずフラフラしていた。
アース「よし!相手は我々が見えないようだ!今の内に敵戦艦の近くまで行くぞ!」飛行船はスピードを上げ敵戦艦の近くまで辿り着いた。
アース「ではシルビアの使っていた小型飛行船に皆移れ!このスキに乗じて敵戦艦に乗り込むぞ!」
一同「了解!」小型飛行船に乗り移り、爆破した壁の穴から戦艦内に侵入した。
続く
53 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/05/03(土) 23:49:25 ID:UL0p21n20
敵戦艦内では急な爆発が起こったことでザワザワと騒がしい様子。
アース「ようし敵さんは慌てているようだ!この騒動に乗じてファルコン弟のもとへ向かうぞ!シルビア!ナビを頼むぜ!」
シルビア「了解!こっちよ!」
敵乗組員「お、お前達は誰だ!?」後方より敵の乗組員が4人を見つけた。
アース「ザック、ザコの退治頼むぜ!」
ザック「うおおおおおおおおっ任せろーーーっ!邪魔だぁーーーっ!」
敵乗組員「ぐわぁーーーーーーーーーーっ!」ザックのパンチが敵乗組員を次々と倒していく。
アース「ザック見事だ!よし急ぐぞ!シルビア次はどっちだ!」
シルビア「こっちよ!早く!」
アース「ザックこっちだ!ついてこい!」
ザック「おう、すぐ向かうぜ!」
ザックは敵乗組員をバッタバッタと倒し、戦艦内を4人で走り過ぎてゆく。そうしてついに1つの大きな扉の前で4人は立ち止まった。
シルビア「ハァ、ハァ、着いたわ!こ、ここがファルコン弟の部屋よ!」
アース「あ、ありがとうシルビア。ようしザック、扉をハンマーで叩き潰せ!」
ザック「おうよ!うぉりゃーーーーーーーっ!」
ドカーーーーーン!扉はザックのハンマーで叩き潰され、そしてついにファルコン弟の部屋に侵入した。
54 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/05/06(火) 23:36:41 ID:v54raVwx0
第22話 不法侵入者
アース「ようし!突入だ!」アースは扉の開いたファルコン弟の部屋へまっ先に入った。しかし・・・
アース「あ、あれ?誰もいないぞ!ファルコン!どこにいるんだ!?」
シルビア「おかしいわね〜。ここにいるはずなのに・・・」
ライコウ「この騒動で他の場所に移動したんじゃろか?」
アース「それも考えられるけど・・・」
プシューーーーーーッ!
見当が外れがっかりしていた矢先、四隅から白いガスがアースたちの方向へ勢い良く噴出してきた。
アース「うわっ何だこのガスは!?ゴホッゴホッ」
ライコウ「こっ、これは睡眠ガスじゃ!!いかん、アース、逃げるん・・じゃ・・・」バタッ
アース「ラ、ライコウ、大丈・夫か・・・」バタン
アースたち4人共、睡眠ガスを吸ってしまい倒れてしまった。
謎の男「ふふっ、あっけないなバカ共が。なぜここがファルコン様の部屋と知ってたのかは分からないが、デビル空賊団に楯突くとはいい度胸だ」
謎の男「おいお前ら!この4人を不法侵入の罪でファルコン様の前に突き出すのだ!」
手下「へいっ分かりやした」
謎の男「野郎だけじゃなく、綺麗な女もいたようだし、ファルコン様のことだ、どんな処刑を行なうのか楽しみだぜい」
続く
55 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/05/06(火) 23:38:08 ID:v54raVwx0
捕らえられたアース達が目を覚ましたのはそれから数時間後であった。
アース「う、うーん、みんな無事・・か・・?」
ザック「ア、アース見てくれ!俺たちどうやら捕まったみたいだぞ」
アース「な、何っ!?周りが鉄柵で囲まれている!」
ライコウ「ワシも目が覚めたらこんなところに閉じ込められてビックリじゃい」
シルビア「まさか睡眠ガスを使うなんてね・・・予想だにしなかったわ」
アースたち4人が鉄柵の中に閉じ込められているのを目の当りにしたとき、一人の男の声が聞こえてきた。
男「ピース空賊団のみなさんお目覚めかね?」
アース「お、お前は誰だっ!」
シルビア「アース!あいつがファルコンの弟よ!」
アース「何っ!お前がファルコンの弟かっ!なんて事をしやがるんだ!ここから出せ!」
ファルコン弟「ハッハッハ何を言うか、不法侵入者がいれば捕らえるのは当然の事。ただ、シルビアちゃん、なぜお前もいるのだ?」
シルビア「軽々しくシルビアちゃんなんて呼ばないで!あんたには関係ないでしょ!」
ファルコン弟「おうおう相変わらず気だけは強い女じゃのお。私はそんな女が大好きなんだよ、ヒッヒッヒ」
シルビア「・・・このスケベオヤジが!昔から私はお前が嫌いだった!お前を殺すために私はここに戻ってきたのよ!」
ファルコン弟「私を殺すだと?檻の中で騒いでもどうしようもないわな、ハハハ」
謎の男「あのファルコン様、この女を御存じで?」
ファルコン弟「以前兄がいた頃に、ガストンの調教係としてデビル空賊団に属していたのだ。いつの間にピース空賊団に寝返ったのかは知らないが」
謎の男「ほうそれは知りませんでした。ではファルコン様、この4人はいかように致しましょう?」
続く
56 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/05/06(火) 23:39:53 ID:v54raVwx0
ファルコン弟「そうだな・・・、野郎3人はとりあえず地下の牢へ閉じ込めて、シルビアちゃんは私の女として特別に命だけは助けてやろう。どうだシルビアちゃん?」
シルビア「誰がお前の女になんてなるもんですか!それなら処刑されたほうがマシよ!」
ファルコン弟「(ムカッ#)そうか・・・折角いい話を持ちかけたのにな、そこまで言うなら仕方が無い、4名まとめて処刑の準備をせよ!」
謎の男「了解しました、ファルコン様」
シルビアが断ったことでファルコン弟の怒りを買い、4人まとめて処刑されることとなった。
シルビア「ひぃっ・・・!!!こ、殺される!!!ご、ごめんねみんなっ!」
アース「(小声で)大丈夫だシルビア俺にいい考えがある。ライコウ、例の魔法を今使えないか?」
ライコウ「おおっそうじゃったわい!檻の中じゃ何もできんが出てしまえば何とかなるぞい!」
ザック「じいさん含めて4人まとめて一気に出ようぜ!そこからバトル開始だ!」
アース「ようし、あいつらは今処刑の準備でこちらに気が回っていないみたいだ、ライコウ今がチャンスだぜ!」
ライコウ「わかったぞい!それっ!ラルーーーーーーーーー!」
ボン!ライコウが魔法を唱えると、4人は一気に檻の外へ脱出した!
謎の男「ああっ!ファルコン様、やつらが檻の外に出ています!いつの間に!?」
ファルコン弟「な、何っ!どうやってあの頑丈な鉄柵から出たのだ!?」
アース「へへーん、ピース空賊団はこれぐらいじゃ諦めないぜ!さあファルコンかかってこい!兄に続いてお前も倒してやる!」
ライコウの魔法でまずは命拾いしたピース空賊団。そして最後の闘いを迎える。
ファルコン弟ワロタw シルビアちゃんってwww
つか部下にもシルビアを知ってる奴がいてもいいと思うわけで。そしてガストンはどこへ行きましたか。
58 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/05/07(水) 22:25:31 ID:H5Wr1qCV0
>>57 早レスありがとうございます。レスがないと誰も見て無いんだろなと不安になるもので・・・
弟は女好きのエロオヤジという設定なのでそういうキャラなんですよw
ガストンはこの後出てくるかもしれませんのでお楽しみに。
そろそろこの話も終わりが近くなってきました。最後までお付き合い下さい。
59 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/05/08(木) 00:06:44 ID:H5Wr1qCV0
第23話 復讐バトル(ここではSNKサイトよりbgm17.mp3をダウンロードして聞くと、より楽しめます)
ファルコン弟「うぬぬ・・・ピース空賊団、許さぬ!お前ら!かかれい!」
アース「さあかかってきな。いくらでも相手してやるさ。ザック、シルビア援護頼むぜ!」
ザック「おう!任せろぃ!」
シルビア「私のムチを受けたい人はいらっしゃい!」
ファルコンの部下数十名がまとめてアースたちに攻撃を仕掛けたが、アース、ザック、シルビア3名の多彩な攻撃でバッタバッタと倒れていった。
アース「何だお前らの力はその程度か!?これなら案外早く片付きそうだぜ」
ファルコン弟「ふん!なかなかやるな。ではそろそろ切り札を出そう。おい!奴を連れてこい!」
ザック「どうやら敵さんも強いのを連れてくるみたいだな。まあ、軽くやっつけてやるぜい」
シルビア「ザコ程度なら私のムチでイチコロよ」
ファルコン弟に命令されてやってきたのは、なんと以前闘ったことのあるガストン・トンであった。
続く
60 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/05/08(木) 00:08:10 ID:O3PN/PEy0
シルビア「!!!ああっガストン!あなた生きてたのっ・・・!?」
ガストン「オ、オデ、マケナイ」
シルビア「・・・」シルビアの鞭の動きがピタリと止まった。
アース「お、おいシルビアどうした!闘わねえのか!?」
シルビア「わ、私ガストンとなんて闘えない・・・。ごめんっアースっ!」シルビアは闘いを放棄したようにペタンとその場に座り込んだ。
アース「な、なんだって!確かにお前が奴の調教係をしてたとはいえ、今は敵なんだぞ!」
ザック「分かったよ!シルビアが闘えねえなら俺がやっつけてやる!さあ来いよガストン!」
シルビア「や、やめてえザック!」涙目のシルビアはザックの太い足をがっちりと掴んだ。
ザック「何で止めるんだ!ガストンは敵なんだぞ!未練がましい!」
ライコウ「シルビアちゃん・・・ワシに任せろい!」ライコウが突然魔法を唱えると、ガストンの姿が一瞬のうちに消えた。
アース「ラ、ライコウ!ガストンをどこへやった!?」
ライコウ「シルビアちゃんよ、今しがたガストンを別の場所へ瞬間移動させてやった。あとで会いに行くが良いぞ」
シルビア「ライコウおじさまぁーーーっ!ありがとうーーっ!大好きーっ!」シルビアは思わずライコウに抱きついた。
ライコウ「ひょーーっ!たまらんっーーー!」
アース&ザックは目を点にして「今それどころじゃないんですけど・・・(苦笑)」
ファルコン弟「な、何っ!ガストンが突然いなくなったぞ!お前ら何の術を使ったのだ!?」
アース「(気を取り直して)へっ!ガストンはとりあえず片付けておいた。最後はファルコン!お前を倒すのみだ!」
ファルコン弟「ぐぬぬ・・・」
さあ残るはファルコン弟のみ!アースたちの勝利はもう目前!しかしファルコン弟も諦めてはいなかった・・・
61 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/05/11(日) 00:17:12 ID:DJVGRsiW0
第24話 Congratulation!!
アース「さあ行くぜっ!」
シルビア「待って。コイツは私が殺るわ」
アース「シルビア!?」
シルビア「今までの恨みを私の手で晴らさせて頂戴」
アース「・・・分かったよ。好きにするがいいさ。だが気をつけろよ!」
シルビア「アースありがとう。さあファルコン!私が相手よ!」
ファルコン弟「シルビア・・・くっ、仕方ない、殺したくはなかったがもうアレを使うしか・・・」
シルビア「はあーーーーーーーーーーっ!」シルビアは得意の鞭をファルコン弟に向け繰り出したが、体から数センチ横のところに鞭が当たり、ファルコン弟は難を逃れた。
ファルコン弟「(ひぃっ、危ねえ!)こりゃ本気だな・・・。それならこちらも切り札を使わせてもらうぜ・・・」
ファルコン弟はすかさず腰に着けていた銃を取り出しシルビアに向け発砲した!バキューーーーーーン!
シルビア「キャアアアアアッ!」
アース&ザック「シルビアーーーーーーッ!」ライコウ「シルビアちゃーーーーーん!」
シルビアはその場に倒れ、すぐに3名が駆け寄った。
アース「シ、シルビア大丈夫か!あっ!足から血が!き、汚ねえぞファルコン!銃を使うなんて卑怯だぞ!」
ファルコン弟「ハッハッハ!どんな手でも勝てばいいのよ、勝てば」
ライコウ「アース!シルビアちゃんはワシの魔法で何とかする!あとはお前さんが奴を!」
アース「分かったぜライコウ、シルビアは頼んだ!ファルコン許さねえぞ!」
ファルコン弟「いくらお前達が強かろうが銃は避けられまい。ワッハッハ」
続く
62 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/05/11(日) 00:18:35 ID:DJVGRsiW0
ザック「アース、危険だ!闇雲に攻めてもシルビアの二の舞いになる!」
アース「それなら二手に分かれて攻撃しよう。俺はこの盾で守りながら奴の気をこちらに向けさせる、そのスキを見てザックが奴を捕らえてくれ、最後に俺がとどめを刺す!」
ザック「分かった。アース、やられるなよ!」
アース「頼むぜザック!」
2人は二手に分かれ、まずアースが盾を持ちながらファルコン弟に近づいた。
ファルコン弟「何だその変な盾は?この銃が怖くなったか?」
アース「撃てるものなら撃ってみろ!全てこの盾で跳ね返してやる!」
ファルコン弟「まあ一発お見舞いしてやろう。そらっ!」バキューーーーン!
カン!アースの持っていた盾に弾が当たり、アースはその勢いで尻もちをついた。
アース「な、なんて勢いだ。これがもし体に命中したら・・・」
ファルコン弟「ハハハ、盾に当たったぐらいで倒れるとは弱いやつだ。そら!何発でもくれてやるぞ!」バキュバキューーーン!
カン!カン!盾で守ってるとはいえ、アースはもはや防戦一方。しかしそんな中ザックがファルコン弟の裏に回っていくのをアースは目にした。
アース「(よし・・・ザックが裏に回った!奴は気付いてねえ・・・!)」
ザック「(いくぜ、アース・・・!)」
ファルコン弟「どうしたピース空賊団!お前らの力はそんなもの・・・ん?何か気配を感じる・・・」
ザック「うぉりゃーーーーーーーーー!」
ファルコン弟「ぐわああああああっ!な、何だあっ!」
続く
63 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/05/11(日) 00:23:30 ID:DJVGRsiW0
背後からザックの太い腕が見事ファルコン弟を捕らえ、羽交い締め状態になった。
ファルコン弟「お、お前いつの間に!くそっ離せ!」ファルコン弟はジタバタしたが、ザックのパワーには到底及ばなかった。
ザック「ア、アース!今のうちだ!」
アース「よし!ファルコン!これで最後だーっ!」
アースは持っていたナイフでファルコンの胸をひと突き!
ファルコン弟「ぐぉおおおおおおおおおーーーーーっ!」
ファルコン弟は刺された胸から血しぶきを上げ、ザックが腕を離すとバタンとその場に倒れた。
ファルコン弟「ぐ、ぐぉ、まさか、この俺、が・・・」
アース「ファルコン、いやデビル空賊団よ、お前達のせいで多くの人が涙し、どれだけ辛い思いをしたと思ってるんだ・・・。空の平和を乱すやつは、このピース空賊団が許さん!あの世で兄貴と反省しな!」
アースがこう言い放った瞬間、ファルコン弟はその場で息絶えた・・・。
ザック「や、やったな。アース」
アース「ああ、危なかったが何とか目的は果たせた・・・これでラブにいい報告ができる・・・」
ライコウ「アースよくやったぞい!シルビアちゃんの撃たれた足も大丈夫じゃ!」
シルビア「アース、ごめんね。なんか私が足手纏いになったみたいで・・・」
アース「いいよシルビア、ひとまず無事で何よりだ。しかし君を仲間にして正解だったよ、あのムチはもう受けたく無いしねw」
シルビア「んもう、アースったら・・・(///)」
一同「ハハハハハ」
アース「みんなよくやってくれた!では街に戻ってラブやみんなに勝利の報告だ!」一同「了解ーっ!」
64 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/05/12(月) 02:05:22 ID:dnEgwT+A0
最終話 二人の空
見事デビル空賊団を倒したアース率いるピース空賊団。街に戻る飛行船内ではこんな会話が行なわれた。
アース「ザック、ライコウ、シルビアみんな本当にありがとう!」
ザック「アースが最後にキッチリ決めてくれたしな。いいキャプテンになれるぜ!」
ライコウ「そうじゃ、胸元をグサリといった瞬間ワシ震えたわい!」
シルビア「最後はすごくカッコよかったわよ!」
アース「て、照れるなあそこまで言われると。ラブは何て言ってくれるのか楽しみだなあ」
ライコウ「おうおうやっぱりラブが好きなんじゃなアースは。ところでラブとはどこまでいったんじゃ?」
アース「い、いやまだ俺たちそんな仲じゃ・・・(///)」
シルビア「あらあらこの前一緒のベッドで寝てたじゃない。ほんと若い子って羨ましいわ」
ライコウ「何っ!?もうそんな関係なのかっ!?ワシの若い頃にそっくりじゃ!」
ザック「おいおいじいさんの若い頃っていつの時代だよ!」
一同「ハハハハハ」
冗談も言い合える仲間達みんなの笑顔が何だか嬉しい。アースはキャプテンとしてやり遂げた充実感にあふれていた。
そして飛行船は旅立った飛行場へ辿り着き、そこには街の長老や大勢の人々、そしてラブの姿もあった。
続く
65 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/05/12(月) 02:06:39 ID:dnEgwT+A0
ラブ「アースおかえりっ!無事でよかった!」
アース「わあっ!」ラブはアースに一目散に走っていき、グッとアースの体を抱き寄せた。
アース「ラ、ラブ、みんなが見てるよ・・・ちょっと大胆すぎ・・・。か、体はもう大丈夫なのか?」
ラブ「ああ、まだ少し痛みはあるがもう歩けるようになった。とにかく、アース、よくやってくれた」
アース「俺だけじゃ無いぜ。みんなの協力でデビル空賊団を倒すことができた。ラブ、みんなも労ってくれよ」
ラブ「ああ分かってる。ザック、ライコウ、シルビア。私がいない中で、本当によくやってくれた。礼をいうぞ。ん・・・?ところでそこにいるのは、もしかしてガストンか?」
シルビア「そうよ。闘いの時にライコウおじさまが助けてくれたの。私の命令には従うから御心配なく」
ラブ「おやおやライコウも"おじさま"と呼ばれるようになったか。ライコウもまだまだ若いな」
ライコウ「ラ、ラブよ、茶化すでないぞ」
一同「ハハハハハ」
街の長老「ピース空賊団殿、本当にありがとうございました。これでまた街の人々の笑顔が戻ります。ささ、今日は特別な日、祝杯の宴といきましょうぞ!」
ラブ「もう準備はできているからな、さあみんな酒場に集って今日は飲むぞお!」
アース「うへぇラブまた飲むのかよっ!もうシルビアと対決なんて無しだからな!」
シルビア「もうラブと飲み対決する必要なんて無いわよ。今日はおいしくお酒を飲ませて頂きますわ」
アース「ホッ。そ、それならいいけど・・・。」
続く
66 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/05/12(月) 02:08:01 ID:dnEgwT+A0
ラブ「それっ!乾杯〜っ!」
ザック「さあアース飲め飲め!今日はお前さんが主役だ!」ザックはジョッキを10本抱えて持ってきた。
アース「ちょ、ちょっとザック待ってよ、そんなにいっぱい飲めるかーっ!」
ライコウ「遠慮せんでいいぞいアース、今日はお前さんを潰すまでは付き合うぞい!」
アース「ひぃいいい勘弁して〜、ラブ〜助けて〜」
ラブ「ふふふ、アース頑張れよ。ん?シルビアもこっちへ来て飲まないか」
シルビア「私こんな雰囲気にあまり慣れてなくて・・・。ピース空賊団ってみんなこんなに仲がいいのね。何だか羨ましいわ・・・」
ラブ「私達は仲間をとても大事にしている。一人がみんなの為に、みんなが一人の為に行動し、お互いを助け合う気持ちを常に持っているのだ」
シルビア「すごく暖かさを感じるわ・・・。私もそんな気持ちになれるのかしら・・・?」
ラブ「私達と一緒にいればすぐになれる。さあ、みんなのところで一緒に飲もう!」
シルビア「あ、ありがとう、ラブ」
楽しい宴が行なわれ、みんながまったりし始めた頃、アースがラブを呼んだ。
アース「ラブ、ちょっといい?」
ラブ「おっどうしたアース。まだ飲み足りないのか?」
アース「も、もう酒はいいよ。少し話したいことがあるから外に出ないか?」
ラブ「いいぞ、何の話だ?」ラブとアースは外の空気を吸ってくると言い残し出ていった。
続く
67 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/05/12(月) 02:09:45 ID:dnEgwT+A0
アース「今後のことなんだけど、ラブはキャプテンに戻らないのか?」
ラブ「何を言ってるんだ。私はもうアースにピース空賊団のキャプテンを任せた。今回の勝利でそれをメンバーに分かってもらえたはずだ」
アース「俺、今回みんなに助けてもらって何とか勝てたけど、これからキャプテンとしてやっていけるのか不安で・・・」
ラブ「そんな消極的なことでどうするんだ!大丈夫、アースには私がいるじゃないか!」
アース「!!!ラブ・・・!」
ラブ「あの時一緒の墓に入ってくれと言ってくれたじゃないか、私とアースは最後まで一緒に生きていかないといけないんだよ」
アース「ラブ・・・。そ、そうだったな。うっ、何だか涙が出てきたよ・・・」
ラブ「泣くなアース、キャプテンはみんなの前で涙を見せてはいけない。さあおいで、もう一度勇気を分けてあげるから・・・」
アース「ラブ・・・」
ラブはアースの頬に両手を差し伸ばし、再び口づけを行なった。アースも腕をラブの背中に回し抱きしめてあげると、ラブもそれに応えるように体を寄せて、ラブとアースは一つになった。
アース「(///)ラブ、ありがとう。また君から勇気をもらえて自信が持てたよ。あっ、空を見てよ。星がすごく綺麗だ」
ラブ「本当だ・・・いつまでも綺麗に輝く空を私達の手で守っていかないとな・・・」
アース・ジャスティスとラブ・ハート。ピース空賊団はこれからも空の平和を守ってゆくのであった・・・
FIN
68 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/05/12(月) 02:11:00 ID:dnEgwT+A0
あとがき
これで終了です。最後まで読んで頂きありがとうございました。
文才もないためありがちな展開になってしまった部分もありますが、基本的にはスカイラブの世界観や
キャラクターの性格等をできる限り変えない形で表現させて頂いたつもりです。
(ところどころスロットでの台詞を使っているのはお気付きでしたか?)
よければご意見、ご感想等書込みしていただければ何よりです。
スカイラブは新台に押されながらも今でもファンが多い機種で、機種板に第1話を書き始めた時に
色々御迷惑をお掛けしたことをここでお詫び致します。
今後このスレッドで何を書こうか思案中ですが、まずはこのネタで同人誌を作って頂ける神がいましたら、よろしくお願い致します。
アースはあくまでラブが怪我してる間の代理だと思ってたのにそうきたか!
ともあれ1乙。
ツッこみたい点もあるけれど、自分は楽しませてもらったよ。
また何か書くのか、
>>39の言い草からするにこれ書き終わったらネタ切れで終了だと思ってたわ。
多分自分でもわかってると思うけど、
文章が全く小説としての形になってないんで
今度書くときはそこを直す努力をしてみてはどうかな?
話の内容的には普通に楽しめたし。
元ネタが漫画・アニメ・ゲームじゃなくギャンブルだから
こういう方向で楽しもうという同志は少ないだろうけど、自分は楽しみにしてるよ。
>同人
自分が絵描きなら漫画は無理でも挿絵くらい描きたかったんだが(´・ω・`)
おまえさんの話からネタ思いついたりもしたけど描けない_| ̄|○
まあ狭い世界だ、2ch以外の場所で会う事もあるかもしれないからその時はヲタ的にスカイラブを語ろうや。
70 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/05/12(月) 23:42:03 ID:qhdaCDUV0
>>69 早いレスありがとうございます。少しでも楽しんで頂けて何よりです。
自分の想像だけで無理矢理書いたため、小説としては確かに成り立ってませんね。
次回作がどんなものになるかは分かりませんが、そんなにすぐに文章が良くなる訳でもないので
頑張って内容の濃いものを作っていきたいと思います。
>>2ch以外の場所で会う事もあるかもしれないからその時はヲタ的にスカイラブを語ろうや。
そうですね。どこかのホールで隣同士でスカイラブを打ってるかもしれませんね。
>自分の想像だけで無理矢理書いたため、小説としては確かに成り立ってませんね
いやいやいやそういう意味でなく、具体的に言えば
(キャラ名)「(台詞)」 だとか
照れてる表現での (///) (顔文字)とかの文章形式を直そうよと言ってるわけで。
ラノベすらロクに読まない自分も二次創作小説(っぽいもの)は書いたことある、
絵は練習しないとそうそう描けないが、小説なら日本語書ければ何とかなると思うぞ?
既に書いたが話の内容は普通に面白かったし、
キャラの性格等もイメージ崩れず読めたし、この厨っぽい文章で一番損してると思うよ?
自分は頭の中であれこれ妄想しつつも表には全く出してないので
形がどうであれ、自分で考えたストーリーを表現してるという点はすごく評価するけど。
72 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/05/13(火) 22:14:54 ID:Oen2B/Kt0
>>71 文章形式ですか。顔文字は書く癖があるので大目に見て下さいね。次回作ではその辺りを直したいと思います。
次回作の候補は前にも書きましたがこんな感じです。
・20年後のピース空賊団
・ライコウタナカ伝
・平成版スカイラブ
エロパロやラブストーリーも書きたいところですが、私の想像力にも限界があるので、気が向けば書いてみようと思います。
73 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/05/26(月) 00:27:08 ID:dkctGakb0
お待たせしました。ずっと思案中でしたが次の題材を決めました。
「20年後の空戦士」というストーリーを書いてみようと思います。
〜プロローグ〜
あれから20年・・・
街は平和を取り戻し、人々は自由で活気溢れる生活を送っていた。
長い歳月と共に、もう彼等のことは人々の記憶から忘れ去られようとしていた。
彼等とは、そう、ピース空賊団のことである。
デビル空賊団討伐後、大きな争いも起こらず、空賊団の必要性を疑問視する声が拡がり、やむなく解散という形になってしまった。
そのキャプテンだったラブ・ハート。
彼女は現在、部下であったアース・ジャスティスと婚約し、2人の子を授かっている。
子育てはもちろんのこと、料理も得意で、掃除洗濯などキッチリこなす働き者のお母さんだ。
夫のアースは漁業に転身し、海に出て忙しい毎日を過ごしている。
こんな二人ではあるが、子供達と共に充実した日々を送っていた。
そんな中、彼等の前にある事件が起こる・・・。
どしたー? もうちょっと話発展しないと感想も書くに書けないよ。
75 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/06/20(金) 02:31:08 ID:SPsN7O/60
age
76 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/06/22(日) 23:23:36 ID:un+gmEfX0
age
77 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/06/23(月) 00:09:50 ID:b9aQIx730
なんという気持ち悪いスレ・・・
78 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/06/26(木) 22:43:19 ID:16I5wf9A0
age
ageてる人何か小説書いてよ。
80 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/07/02(水) 18:57:57 ID:MwciTdhc0
81 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/07/10(木) 22:05:35 ID:yvo9iYJm0
気になる〜
>>1が失踪したなら誰か勝手に続きを書いてしまえ。
(お前が書けってツッコミは無しね、自分は何か書くなら現在の話がいいわ)
てか一作目を書き終えてちょうど終了ならいいが、
二作目を一話だけ中途半端にアップして逃げないでくれよ(´・ω・`)
>>1見てるなら何か反応しる!
83 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/07/15(火) 22:14:15 ID:FpJCbMf10
気長に待ってみようよ
落ちないように定期的に監視で
1以外の誰かが定期的に小説投稿すればいいんじゃね?
dat落ち防止とスレの活用が出来て一石二鳥。つか自分が読みたい。
このスレ、1と自分以外せいぜい二人くらいしか書いてないもんだと思ってたのに案外いるんかね?
85 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/07/26(土) 20:44:22 ID:UXC0FsktO
保守あげ
86 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/07/26(土) 21:33:40 ID:ObvIB0wqO
いいかきさまら!!
87 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/08/03(日) 20:25:14 ID:33ddEPtG0
よく聞け!!
BIGボーナス!
89 :
せーら:2008/08/05(火) 12:50:25 ID:n659+MIP0
2人の子供は、男の子?女の子?
お姉ちゃんと弟という設定でどうだろうか????
90 :
( ´∀`)ノ7777さん:2008/08/06(水) 14:47:26 ID:KpQWqqre0
いつもと同じように、アースと息子は漁に出て、ラヴと娘は、家で掃除や洗濯をしていた。
そんな時、アース達の住む街の、隣町が襲撃されたと情報が飛んできた。
空が真っ黒になり、街に雨のような爆弾が降ってきたという。
test
てst
てst
隣街を襲った首謀者はサタン・D・ファルコン。
かつて倒したスカル・D・ファルコンの息子が、
20年の時を経てデビル空賊団を復活させたのだ!
「ラブ・ハートはどこだっ!?」
新デビル空賊団員の怒声がひびき、
住民、特にラブと同じくらいの年代の女性が、大勢拷問にあっているという。
どうやら父の仇であるラブ・ハート―――今はラブ・ジャスティスになっているが―――
が、エクト海に面するこの地方に住んでいるという情報を入手してやってきたらしい。
「どうする、ラブ?」
急ぎ漁から帰ってきたアースが問いかける。
かつてピース空賊団を指揮していた頃のラブなら、
すぐにでも艇と部下と率いて戦いに赴いたことであろう。
正義感の強いアースだって気持ちは同じだ。
「私のために、関係ない人たちを巻き込むわけにはいかないよ。もちろん、戦うさ」
「うん、やっぱりラブならそう言うと思った!」
納得するアースとは裏腹に、息子のサンと娘のルナは反対する。
「けど、僕は母さんが危険な目にあうのは嫌だ」
「心配だよ・・・」
ラブ達が今の街に引っ越してきたのは結婚後の事だから、
ラブがかつてのピース空賊団キャプテン、ラブ・ハートその人と知っている住民はいない。
すぐにデビル空賊団がこちらに攻めてくる事は無いだろう。
「大体、どうやって戦うんだ?」
「のこのこ出て行かなくたって、国の警察が収めてくれるのを待てばいいじゃない・・・」
怒ったようなサンの台詞も、表情を見れば母を心配しての事だとすぐわかる。
ルナは目に涙をためて、今にも泣き出しそうだ。
しかしラブは子供達を優しく諭す。
「大丈夫、心配するな。
お前達には話してなかったけど、母さん達には秘密兵器があるんだぞ?」
「秘密兵器?」
「父さんと母さんが昔空の艇で戦っていたのは知っているだろう?
ピース空賊団は解散した。けど、艇をどうしたかまでは話してないよね?」
子供達の顔に一瞬疑問符が浮かんだが、すぐに、あっ、と何か思いついたようだった。
「そう、艇だけはいつでも使えるように、整備は欠かさずしてもらっているんだ。
本当は、永遠に使う日が来ない事を願って今まで話していなかったんだけど・・・」
わずかに悲しそうな表情を見せるラブとは裏腹に、アースは得意げな顔になる。
「大砲とかいっぱい付いてるからな、あれさえあれば百人力だ!」
自信満々なアースの言葉にラブはくすりと笑い、
そして、十数年ぶりの指揮官の顔になって言う。
「ザックに連絡をとる。エリシオンで出撃だ!」