【常連に恋をしました】仲良くなりたい。

ある日､俺は町をブラブラしてた｡目の前にはなかなかイケてるギャルだ｡
ここで声をかけなきゃ一生後悔すると感じた俺は行動に移した…｡
俺 ｢悪ぃッ！遅れちゃった！(息をきらせて)｣
女 ｢？｣
俺 ｢クッキー焼いてたから遅れちゃったｗ(相手のイラつきを和ます軽い嘘｣)
女｢はあ？｣
俺 ｢悪かったって！で､何食べに行こうか？｣
女 ｢誰？人違いじゃない？｣
俺 ｢人違いてｗまだ怒ってるのか？なんでも奢ってやるから機嫌直せよ？(女が機嫌の悪い時はこの台詞が一番である｡)｣
女 ｢はあｗ？ウチ彼氏待ってんだけどｗ｣(いくら機嫌が悪くても､この台詞だけは彼氏は聞きたくない｡)
俺 ｢彼氏て…俺以外にも男いたのかよ？｣
女 ｢アンタ彼氏じゃないしｗ！｣
俺 ｢分かったよｗ！悪かったよっ！なんでも食え！だから機嫌直せよ｡｣
女 ｢何言ってんのｗ？｣
俺 ｢CoCo壱行くか？海老フライカレーに海老フライトッピングしちゃうか？(海老フライカレーに海老フライをトッピングしてしまうと､軽く1000円を越えてしまう｡しかし､値段ではない｡誠心誠意､謝る事が大切なのだ｡)｣
(経験上､これで怒りを沈めない女は皆無だ｡)

女 ｢ｗバカじゃないの？セコいｗ！マジウケるんだけどｗ！｣
(簡単なものだ｡怒りより海老フライを取るとは…花より団子とはよく言ったものだ｡)
俺 ｢機嫌も直ったトコで行こうぜ｡(手を優しく繋ぐ｡)｣
女 ｢ちょっと！何触ってんのよ！！(手を繋ぐ程は許してくれてないようだ)｣
俺 ｢うるせえよ！海老フライカレー食わせてやるんだからガタガタ言わず､黙って俺に付いて来い！殺すぞ！！｣(GREAT!!｢黙って俺に付いて来い｡｣古風だが､この男らしい台詞に女はいちころだ｡)
女(黙って手を繋ぐ｡)
俺 ｢どうした？手が震えてるぜ？寒いのか？(女を気遣う優しい発言。100点である。)｣

その時
「おい！美香ぁ、何やってんだよ？」
女 ｢あっ！ケンヂ！助けてよ！｣
やれやれ…浮気相手の登場だ…｡彼氏を目の前にして彼女を呼び捨てにするとは…｡ほほぅ俺の彼女は美香というのか…
ケ ｢テメー､コラ…何してんだ？手ぇ離せよ？｣
俺 ｢お前誰だよｗ何人の女に命令してんだ？…美香ぁ離すことはねえぞ｡｣
ケ ｢あぁ！？美香ぁ！どーいう事だよ！？｣
女 ｢知らないよ！コイツが勝手に言ってんだよ！さっきからおかしいんだって､コイツ！｣
余程この男にトラウマがあるのか｡すっかり美香はケンヂに怯えてしまってる｡
俺 ｢美香ぁ…守ってやるからな(オホッ！カッコよすぎである｡男なら一度は使いたい言葉だ｡)

ケ ｢テメー… マジ殺してやろうか？｣
なるほど｡これが美香の怯えていた理由か…｡女に対して｢殺す｣発言はタブー｡男は口が裂けても言ってはならない｡
俺 ｢タイマン…だろ？(某不良漫画の主人公が使いそうな言葉だ｡これを使えるのはDQNかイケてる男だけだ｡)｣
ケ ｢いいから早くかかって来いよ？それが嫌なら美香渡せよ？｣
常識のない奴はこれだから困る…女が振り向かなかったら､すぐ暴力…まさにDQNである｡
俺 ｢俺に…勝てると思ってんのか？(薄ら笑い)俺はこう見えても､剣道２段だぜ？その他にアーチェリーも出来るし､乗馬だって…｣
ここでケンヂのパンチが俺の顔面に炸裂したんだ｡そりゃ痛かった｡話の途中で いきなりだからな｡そのパンチの重さに勝てないと察知した俺は
俺 ｢ウワァァァアン！なんでこうなるんだよぉ！ただ海老フライカレー食べに行こうとしただけじゃん！ふえぇぇん！(男の涙に女は母性本能をくすぐられる｡)｣
ケ ｢…｡｣
女 ｢…｡｣
俺 ｢ふえぇぇん！！｣
ケ ｢行こうぜ…。｣
女 (無言で俺の目の前まで来て。)｢大丈夫？アンタが悪いんだよ？とりあえずちゃんと病院行きなよ？多分 鼻折れてるから…｣
俺 ｢ウワァァァアン！！海老っ…海老っ｣
結局､美香はケンヂの怖さに負け､付いて行ってしまった…｡
しかし､美香は俺の最高の彼女だ｡
普通､彼氏以外の男に優しく
｢大丈夫？｣なり｢ちゃんと病院行きなよ？｣という言葉を使うだろうか？結果から言えば
｢使わない｣が答えだ｡今頃あのケンヂとベッドで無理矢理 一つになってる筈だ…｡
美香…必ず助けてやる…｡
俺はいつか､美香と幸せな家庭を築きたいと思っている…｡