ネットに広がる「脱パチンコ」の輪 依存脱出

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1( ´∀`)ノ7777さん
 「いつでもやめられる」と思いながら、パチンコ台から離れられない人
たちがいる。不況下でパチンコ人口はピーク時より3割以上減ったの
に、総売り上げは1割減止まり。今のパチンコ市場は、そんなヘビーユ
ーザーが支えている。最近ネット上では、パチンコ依存者や家族が集う
「禁パチ」サイトが増えている。やめる決意を書き込み支え合う。生活破
綻(はたん)から脱する手がかりになっている。

http://www.asahi.com/national/update/1110/027.html
2( ´∀`)ノ7777さん:02/11/12 01:23
 消費者金融などのクレジットカード計4枚の借金総額は今407万円。
「半分はパチンコです」。神奈川県に住む女性会社員(31)は明かし
た。

 短大時代、パチンコ好きの彼について行って始めた。のめり込んだの
は就職1年目。上司と折り合いが悪く、ストレスのはけ口として会社帰り
に寄っては「持ち金全部を使っていた」。会社は約1年で辞めたが、不
況で再就職はなかなか決まらなかった。嫌な思いを打ち消しにまたパチ
ンコへ。「打つ間は何も考えなくていい。店員やお客さんも女の子には
やさしかったし」

 パチンコ店の隣にクレジットカードの現金自動支払い機があった。い
すに荷物を置いたまま駆けつけ、1万円借りてはつぎ込む。月の返済
は一時30万円に膨れた。この6年借りては返す生活だが、返済は滞ら
せないので督促はこない。だから「親も彼も知らない」。
3( ´∀`)ノ7777さん:02/11/12 01:23
 今年6月、夜中にネットでパチンコ依存者の体験談を集めたサイトに
行き着いた。「大学を中退。就職もできない」「35歳。彼女もいないし貯
金もない」。延々と続く告白文。パチンコ店のガラス壁に映った自分の顔
を思い出した。「目に光はないのにどこかギラギラしている。本当にもう
嫌だと思った」

 7月に自分のサイトを作り、日記をつづっている。パチンコや借金のこ
とも正直に書く。「また始めないように、自分の監視役にしています」

 <また1回でも行ったら離婚、と宣言したわ>

 岩手県に住む女性(35)が4月に開いたサイト「我が家の返済記録」
の掲示板には、パチンコ依存の夫をもつ妻の書き込みが絶えない。「同
じように悩んでいる人がこんなにいるのかと思うとがくぜんとします」と女
性は話す。
4( ´∀`)ノ7777さん:02/11/12 01:23
 自分のつらい気持ちを吐き出す場として作った。パチンコで借金して
は泣きつく夫。肩代わりして1年とたたずにまた消費者金融などで借り
る。300万円に膨れて6月、裁判所に自己破産を申請した。そうしたす
べてを書いた。

 申請前、関連するサイトを見て回った。「一生夫の尻ぬぐいばかりし
て、ただ老けていく人生でいいのか」。目にした書き込みに気付かされ
た。夫の借金は自分の借金。そう考えて返してきたが、夫のためにはな
らず自分も見失っていた。「私にも人生がある。同じ悩みをもつ人にも、
そのことを伝えたい」

 パチンコ生活からの脱却を掲げ、1日800アクセスがある人気サイト
「eXpachi world」。主宰の男性会社員(46)は「ネット上に体験を書く
と客観視できて、自分の状態に気付く」と、「効用」を説明する。パチンコ
依存に関するサイトは99年に登場し、今では30を超えるという。

 「eXpachi」にはやめたい人を応援する機能を付けた。「やめる」と宣
言した日からカウントし、100日目にお祝いメッセージが表示される。こ
れまで約850人が試みたが7割は脱落した。「応援はできても、本当に
立ち直れるかどうかは結局は本人次第」と男性は語る。
5( ´∀`)ノ7777さん:02/11/12 01:24
         ◇

 02年版レジャー白書によると、01年のパチンコ参加人口(年1回以
上した人の推計)は1930万人。最も多かった94年より34%減った。
だが、総売り上げは同9%減の27兆8千億円にとどまり、1人当たりの
平均回数も25.6回と、過去10年で2番目に高かった。

 白書でパチンコの調査を担当した経済産業省の外郭団体「自由時間
デザイン協会」の上村基研究員は「不況で時間つぶしに遊ぶライトユー
ザーが離れた分を、店に朝から並ぶようなヘビーユーザーが補っている
状態」と利用動向を分析する。ギャンブル性の高い機種の導入やパチ
ンコより投資額が約5割増といわれるパチスロ台の増加も、売り上げを
下支えしている。

 上村さんによると、ラスベガスがある米国・ネバダ州は、カジノの売り
上げの一部をギャンブル依存症対策に充てるよう州法で決めている。
日本にはそうした対策は今のところない。

 岩崎メンタルクリニック(神奈川県藤沢市)の岩崎正人院長(51)は、
会社を解雇されたり、うつ状態に陥ったりしたギャンブル依存の患者を2
00人以上診てきた。借金を繰り返し、万策尽きて家族が連れてくるケ
ースが大半だという。
6( ´∀`)ノ7777さん:02/11/12 01:25
 「当人ははまっていないと必ず言う。心の病気であることを自覚させる
のが治療の第一歩」と岩崎さん。勧めるのは自助グループの集団療法
への参加だ。

 「GA(ギャンブラーズ・アノニマス=無名の)日本」は、ギャンブルをや
めたい人が手助けし合う自助グループだ。全国で21グループが活動し
ている。

 最近は同団体のサイトを見て参加する20代が増えているという。「機
械のギャンブル性が高くなって、気軽に始めた若者がはまっていくケー
スが目立つ」と男性スタッフ(53)は話す。

 日本遊技関連事業協会(東京)は3月、2千人を対象にした独自調査
で「自分はギャンブル依存症」と答えた人が1.6%という結果を公表し
た。景山道雄参与は「のめり込む人にどう警告を出すかなど今後考え
ていきたい」という。
7( ´∀`)ノ7777さん:02/11/12 01:25
         ◇

<パチンコ依存の相談に関する主な連絡先>

GA日本インフォメーションセンター(045・303・2827=ファクス)

岩崎メンタルクリニック(0466・25・6363)

日本パチンコ学会の無料パチンコ電話相談室(金曜午後1時〜5時、0
3・3545・3360) (19:14)