AXNスレッド・シーズン2

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http://www.kcc.zaq.ne.jp/dfaao200/kobe/zimaku.htm
戸田奈津子さんの本によると、世界の国々で外国映画を上映する場合、
ほとんどの国が吹き替えで、字幕が主流で外国映画を観るのは日本だけなのだそうです。

字幕は翻訳でない
人が映画を観ながら字を読むことができるのは1秒間に3・4文字くらいだそうで、最近は字幕の字も大きくなり、
字数が限られていることから大変な意訳となっています。

http://www.tvgroove.com/kh/khgm011.html
アメリカでは「字幕翻訳」なんて嫌われています。
欧米諸国では、劇場公開の作品でも、圧倒的に「吹き替え」が主流で、字幕で上映すると全然お客さんが入らないそうです。

字幕を読んでると、俳優の細かい表情などに目がいきません。暗いシーンでは、まっ白な字幕ばっかり、でかでかと目立っちゃって、ムードなんかぶち壊しです。(映画監督は、絶対、歯がゆく思っているはず。)
また、字数の関係上、セリフの情報は約3分の1程度しか伝えられません。フランス語などで、早口のセリフがあると、内容を10分の1くらいしか伝えられないこともあります。


アメリカ人:「お仕事は?」
わたし:「翻訳だよ」
アメリカ人:「何の翻訳?」
わたし:「字幕」
アメリカ人:「(とても気の毒そうに)あら…そうなの…それは大変ねえ」

そう、(多くの)アメリカ人にとって、字幕翻訳なんていう、しち面倒で、地味〜な仕事をしている人は、とっても「カワイソウな人」なのです。
219 :03/04/02 16:41 ID:zZkCwNa2
http://www.netwave.or.jp/~yfujita/jimaku.html
字幕に変化が起こっている。松山のレンタルビデオ店に並ぶ新作ビデオに日本語吹き替え版が増えた。
「アポロ13」の場合、大型店で30本並んだうち10本が日本語版なのである。ワイドTVの普及で画面下の字幕が切れるということもあるが、
「アポロ13」のような科学物、「ドクター」のような医事物、「フィラデルフィア」のような法廷物が若い人の心をとらえ、これらの作品が
字幕表現に難しい専門用語の連続になるため、100%意味の通じる日本語吹き替え版に走らせたわけだ。
 外国映画のオリジナル性を強調してきたあまり、世界に例のない字幕王国の日本であったが、
完全な翻訳のセリフを通して作品の中味を理解しようとする動きが吹き替え時代を招いたようだ。

http://www.google.co.jp/search?q=cache:vWxYeje1wW0C:www05.u-page.so-net.ne.jp/gf6/funafuna/home/kiroku/backnambers/02.03back.html+%E5%90%B9%E3%81%8D%E6%9B%BF%E3%81%88%E3%80%80%E5%AD%97%E5%B9%95%E3%80%80%E6%98%A0%E7%94%BB&hl=ja&ie=UTF-8
字幕版→吹き替え版→字幕版と3回観たのだけども、凄いことに気が付きました。
実は、吹き替え版の方が5倍ぐらいオモシロイのであります。
字幕版では登場人物の見分けが付かないことが多々あったのだけども、吹き替え版では声の違いで人物が見分けられるのであります。

映画の字幕ってのは限られたスペースに最小限の言葉(1秒当たり4文字らしい)で書かなきゃいけないわけで、
長いセリフはうまく切りつめて書かないといけないのですが、この「切りつめる」ということに関して、かなり大胆な手法を取ることで有名なのが
戸田奈津子氏なのです。
例えば、最近の例で言うと、「スターウォーズ・エピソード1」とかが、かなり惨かったらしいです。
「義勇軍」という言葉を「ボランティア軍」と訳し、「原住民」を「ローカルな星人」と訳してあったのは、ファンの間では有名なのだそうです。
あとは、「アポロ13」ではスイッチのオンとオフを全部逆に訳していたのだそうです。
で、今回の指輪の字幕なんだけどもおいおい!この人、全然話を理解していないぞ!っていう字幕が多すぎて、おかげで
観ている人にも訳がわからないことになってしまっているのです。
220 :03/04/02 16:42 ID:zZkCwNa2
219の続き

原作を読んだことがあるのかどうなのか問いつめたい、小一時間問いつめたい、って感じです。
トドメは、最後の方の場面で、映画のテーマを根底から覆すかのような、致命的な誤訳をしています。
一つだけ例にあげると、主人公のフロドが、これ以上仲間を巻き込まないようにするために1人で敵地に旅立とうと決心する場面。
その姿を見て、全てを理解した英雄アラゴルンが彼に向かって「最後までお前と一緒に行こう」と言うのだけども、その直後、彼はフロドを置いて走り去ってしまいます。
これでは何が何やらさっぱりです。
本当は、「最後までお前と一緒に行きたかった」と言って、フロドが無事に旅立てるように、迫り来る敵に盾となるべく単身飛び込んで行くわけで、本当なら非常に泣ける場面なのです。
(実際に、字幕版では誰も泣いていなかったのに、吹き替え版では会場のあちこちからすすり泣く声が聞こえておりました。)
最後の方で非常に泣ける場面なのに、字幕が間違っててわけわからなくなる部分が3カ所ありました。
そりゃぁ、あかんやろが。

221 :03/04/02 16:43 ID:zZkCwNa2
http://www5e.biglobe.ne.jp/~midearth/caption/index1.htm
日本列島では字幕か吹き替えになるわけです。
で、もいちど言いますが、字幕は字数制限があります。吹き替えも、全訳するとどうしても日本語の方が長くなりますから、字幕ほどではないにしても、短くなります。
ただでさえ、削りに削って、必要な情報を残した脚本、もともとのセリフを、また削らなくてはなりません。

ですから、、セリフの中でも特に必要な情報は何が何でも訳出しなくてはなりません。長いセリフを一言で表さなくてはならない場合も、背景を理解した上で前後関係がおかしくならないようにしなくてはなりません。

情報量を削ったことで、わからなくなっていることもあります。削っただけでなくて、変な風に変えちゃうと、話が違う方向へ進んでしまいます。

今回の指輪物語、吹き替え版が好評です。グワイヒアは両方見ました。ぐわちゃんはね、日本語の字幕も読めるんだよ。すごいだろ。ふふふ。
いや、そういう話じゃなくて、要するに、グワイヒアも吹き替えの方が100倍くらい良かった! と思った。

吹き替えの台本書いた人、つまり英語のセリフを訳した人は、ミドルアースのこと詳しいんだな、ってわかる。人間関係もちゃんとわかるようになってるし、映画の中の出来事は、グワイヒアはもう知ってることなんだけど、ドキドキして泣きそうになった。

字幕は・・・よくわかんなかったな。いや、日本語は読めるんだけどさ。
なんか話が変だったし。