彗星について語ろう!19回帰目

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422名無しSUN
David Marin氏のHPにも藤井氏のベネット彗星写真が掲載されている。
なぜか左右反転していてTaに笑われそうな写真だが、こちらの方がシャープで背景も暗く彗星と星空がよく写っている。
http://www.davidmalin.com/fujii/source/af12-03_72.html
一見すると、AA画像を処理だけ変えているものかと思うような画像である。折角だから左右反転させた上でこの画像も調べてみよう。
(アストロアーツ掲載写真をAA、DMI掲載写真をDMと省略する)

星と彗星の位置関係から、DMの撮影時刻は4月8日3時20分ごろと推定する。AAより25分前、薄明が始まる前に撮影されたものということだ。
AAと同じようなグラデーションの朝焼けが写っているのは変ではないか。

写真を重ねて木立と星空の位置関係を調べよう。
撮影時刻が25分早いなら、DMの彗星の位置は木立に対してAAより左下に5度も低い位置になるはずである。(移動量で5度、高度差で4.3度)
つまり、DMの撮影時刻ならば、彗星はAAの画像の左下隅の木立の中にいたということである。
ところが、実際にはDMの彗星はAAよりもほぼ真上に0.5度移動した位置にいる。何故だ?

DM,AAのような位置関係の写真を撮るためには撮影ポイントを大きく動かしたとしか考えられないのだが、木立の様子に撮影ポイントを動かした形跡はないし、
だいたい薄明前のあわただしい時間帯に機材をセットしなおす必要も余裕も普通は無いだろう。

画像のサイズ、傾きを比較してみよう。
DMは長辺側が多めにトリミングされているが、100mmで収まる範囲である。
星空の傾きは同一で回転が見られない。木立にも回転が見られない。
25分の時間差をおいて、赤道儀で撮れば木立が傾き回転するし、固定撮影なら星空が傾き回転するはずである。



あ〜やっちまいましたね、藤井さん&アストロアーツ