日本の豪雪地帯 山岳雪渓を語るスレ

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47名無しSUN
>>45
違う。

尾根に対して、風上から風下に向かって吹き溜まる。
このとき雪庇もできるが斜面が急であれば、発達する過程でどこかで崩れる。
斜面が緩やかであれば、雪庇は崩れることなく地面と一体化する。

月山や白馬乗鞍は風下の東斜面に吹き溜まる。
斜面がゆるいため、一様に積もる。
初夏でも一面雪原で残っているが、秋にはほとんどなくなる。

鳥海山や飯豊山は斜面がやや急であり、一様には積もりにくい。
ただ雪庇が落ちるほど急でもないため、雪庇が地面と一体化でき、
局所的には40mクラスで積もる。
夏まで一面雪原では残らないが、深いところは万年雪となって余裕で残る。

谷川岳などは雪庇ができても、崩れてしまって谷底に集約する。

ここで、積雪が30mを超えて深いところでは雪の重みで窪地が作られる。
そして、さらに雪が吹き溜まりやすくなる。
鳥海山は日本でもトップクラスの雪氷の侵食作用が見られるところ。

最初から谷があったわけではなくて、雪がその谷や窪地を作っている。
これは降雪の量だけでなく、山の形に大きく起因するのものであって、
たとえ月山や白馬であっても、必ずしも容易にできる代物ではない。