原子力発電はコストが高い。早々に天然ガス発電(LNG発電)に切り替えるべきである。
2005年6月に特定非営利活動法人原子力資料情報室が発表した試算によれば、運転年数
40年の場合、1kWhあたりの発電コストは以下の通り。
・ LNG火力 4.88円
・ 石炭火力 4.93円
・ 原子力 5.73円 (核燃料廃棄物処理費と廃炉費は含まず)
・ 石油火力 8.76円
・ 水 力 7.20円
日本では 「電源三法 (*) 」 で地元に湯水のごとく特別交付金が交付され、電力会社に
手厚い補助金がでる。その特別交付金にゼネコンが群がり、そのゼネコンに政治家がた
かって献金をせびる。新聞、TV 等のマスコミは電力会社のコマーシャルで経営を維持し
ている。東大教授連中は電力会社から毎年億単位の研究助成金をうける。これらが一丸
となって「原発推進」を合唱してきた。
アメリカでは1996年以降、一基も原子力発電所は造られていない。その理由は「コスト
が高すぎて、投資家から敬遠されるため」 である。アメリカでは日本と異なって、用
地買収から地元民の保障まで、すべて電力会社が自前で行わなければならない。これが
建設費に上乗せされる。
原子力発電推進論者のよりどころは 「原子力は二酸化炭素を排出しない」 という もの
だった。ところが、「地球温暖化の二酸化炭素原因説」 が今世紀最大のペテンと判明し
たいま、その根拠を失った。
*「電源開発促進税法」, 「電源開発促進対策特別会計法」, 「発電用施設周辺地域整備法」
http://cnic.jp/modules/news/article.php?storyid=179