>>235 ファラデーが内務大臣の前で誘導起電力の実験やってみせた時、大臣が
「で、これがなんの役に立つのかね?」と聞いたエピソードはご存知だろう
ファラデー:「生まれたばかりの赤ん坊がなんの役に立ちますか?」
当座の実利より将来を見据えた基礎研究こそ科学の本分、ということを
喧伝する時によく使われるエピソードだ
もちろんその後の電気文明大発展の結果を踏まえてのことだけどな
けど実はその時のファラデーの回答として伝わってる言葉にはもう一つのヴァージョンがある
ファラデー:「閣下、そのうち政府はこれに課税できるようになるでありましょう」
俺自身はファラデーの如才なさから考えてこっちの方が本当だったんじゃないかと思う
前者に較べて少々生臭くはあるけど、科学研究には国家のパトロネージを上手に取り込む口舌
も必要、また政治家の方も将来の文明・国家のありようを見通す能力が必要
という両面を示唆しているうまいエピソードだと思う
科学は政治と切っても切れない関係だってことを科学者の方はよく分かってるけど、
政治家の方もそれをきっちりわかってくれないとな