【PLANET-C】金星探査機あかつきPart12【明星】

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282名無しSUN
角速度ωは5秒で360度=2π[rad]なのでω=1.25[rad/s]

あかつきのX軸周り(前転)の慣性モーメントIxは
1040mm ×1450mm ×1400mm、質量500kgの直方体として、
1040mm×1400mmの面に直角な軸(X軸)周りだから、
Ix = 500×(1.04^2+1.4^2)/12=1.3×10^2[kgm^2]
これが角速度ω[rad/s]で回転するので、モーメントMは回転開始からの時間をt[s]として
M[N・m]=Ix・ω/t=1.3×10^2[kg・m^2]×1.25[rad/s]/5[s]=3.3×10^1[N・m]。

メインスラスタの推力を受けている点を、ーZ面(スラスタが取り付けられている面)の中央とすると、
重心から推力を受けている点までのZ軸に沿った距離は、1.4/2で0.7[m]。
3.3×10^1/0.7=4.7×10^1[N]の推力が+Y(カメラ面から中利得アンテナ面に向く方向)に発生すると
これだけの回転が起きる。想定される推力軸の傾きはsin-1(4.7×10^1/5.0×10^2)=5.4deg。

恐らくパドルを計算に入れるともっと慣性モーメントは大きいし、
姿勢制御スラスタは20N×4基、3N×8基、X軸に直角な重心〜取付け位置までの距離0.52〜0.7mなので、
20Nスラスタが2基動作すれば発生しそうだが…その可能性は低そうだ。