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ナショナルジオグラフィック ニュース:
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20110615001&expand#title 太陽が極小期に突入する3つの証拠 June 15, 2011
太陽の内部、表面、上層大気を調べた3つの研究が、次の太陽周期は大幅に遅れるという予測
を出した。さらに、まったく訪れない可能性もあるという。通常であれば、次の周期は2020年前後に
始まる。
各研究のデータを総合すると、太陽活動が異常なほど低下する「極小期」に間もなく突入する
可能性がある。1645〜1715年のマウンダー極小期以来の活動低下になるかもしれない。
◆黒点が力を失う
太陽の表面に見える暗い低温の点「黒点」は、磁場の活動が激しい領域を示している。地球が
すっぽり入るほど大きな黒点も存在する。
何世紀も前から、太陽磁場の強弱の判断に利用されてきた。1800年代には、黒点が約11年で
増減を繰り返す周期的変化が確認された。現在は24期にあたり、2013年ごろに太陽活動が最大
になる見込みだ。
アメリカ国立太陽天文台(NSO)のマット・ペン氏らは最近、アリゾナ州キットピークにあるマクマス・
ピアス望遠鏡で、13年以上続けられた黒点の観測データを分析した。その結果、右肩下がりで減少を
続けている傾向が明らかになり、さらに続けば25期に入っても磁場活動は黒点を生み出すほど強く
ならないだろうとペン氏らは考えている。
「黒点はどんどん明るくなっている」とペン氏は述べる。「データから判断して、24期の太陽活動は
23期の半分の強さになるだろう。次の周期では、黒点が姿を消すかもしれない」。