【TDN DB KYN】人工衛星 だいち【清らかな野望】2

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441名無しSUN
http://www.jaxa.jp/pr/mail/archiv_j/0151.txt
◆「だいち」最後の戦い(ALOS's Last Stand)
2006年の1月24日に打ち上げられた陸域観測技術衛星「だいち」の最初の仕事
は、まだ観測装置の初期機能確認中にフィリピンで起きた、地すべり災害の観
測でした。可視光の画像では雲に覆われてよく見えなかった地表の様子でした
が、電波を発射し反射波をキャッチするレーダー観測装置“PALSAR”は、地す
べりの場所や広がりをしっかりとらえていました。このニュースを子供向けサ
イト「JAXAキッズ」ではこう伝えました。

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《うれしくてかなしい衛星写真》
1月に打ち上げられた衛星「だいち」は、本格的な仕事に入るための準備をちゃ
くちゃくと進めている。その作業のさなかの2月17日、フィリピンのレイテ島
で大きな地すべりが起こり、村ひとつがまるごと埋まってしまった。さっそく
「だいち」が出動。カメラで撮った写真は雲にさえぎられてイマイチだったが、
レーダー観測では見事な画像が手に入った。苦労して衛星をつくってきた人た
ちにとっては、とてもうれしい1枚の写真。そして、この下には多くの人が埋
まったまま、救出作業も打ち切られてしまったというかなしい写真だ。
衛星にはこれだけの力がある。それを生かすのは、衛星写真からでも被災者の
気持ちを思いやることができ、災害現場にいても宇宙からの視点を忘れないで
いられる人間の、想像力だ。
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442名無しSUN:2011/05/02(月) 18:08:43.22 ID:d6Dj4n5l

それから3か月後、ちょうど大型連休が始まろうとしていた4月29日にはインド
ネシア・ジャワ島中央部にあるメラピ火山が噴火を始めました。そして運用と
画像解析の担当者は、連休どころではない日々を過ごしました。この火山では
過去に何度も火砕流の被害が出ており、日本も国際協力として砂防技術の供与
に努めてきた地域でした。衛星からの観測では火口の西側と東側で電波の反射
に強弱があり、地表面の特性が異なっていることが読み取れました。火口から
の噴出物がどこにどれだけ積もっているかを伺わせる「新鮮なデータ」は、従
来の観測手段では、危険をともなう場合もあるため非常に貴重で、衛星ならで
はのパワーを示すことができました。
その後も洪水や台風、地すべり、火山など、世界各地で起きた様々な災害の現
場の観測を続けてきました。リスト化されたプレスリリースは、そのまま過去
5年間の巨大災害リストとなっています。

△ 陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS) プレスリリース一覧
http://www.jaxa.jp/projects/sat/alos/press_j.html

そして、その観測リストの最後に加わったのが、今回の震災における被災地域
の連続詳細観測です。発災直後から公開された緊急観測画像は34件。可能なか
ぎりの情報提供に努めましたが、4月22日に電力異常が生じて以降、観測がで
きないままです。
擬人化を許していただけるなら、これらのデータはひょっとしたら「だいち」
が、最後の力を振り絞り、血の涙を拭いながら地上に送り届けてくれたデータ
なのかもしれません。それをどう生かし、どう役立て、どう次につなげるのか。
地上の我々に課された責務であるのでしょう。(MK)
443名無しSUN:2011/05/02(月) 18:16:31.06 ID:d6Dj4n5l
>>441-442
リンクこっちのほうがいいかな
http://www.jaxa.jp/pr/mail/archiv_j/index_j.html
444名無しSUN:2011/05/02(月) 19:03:27.98 ID:vRyUv12Q
運用チームが、だいちをただの機械じゃなく、擬人化して語っちゃうほど
可愛がって頼りにしてたのをかいま見て嬉しいと同時に、
それを表面化できたのが、お別れの覚悟ができてから、ってのが悲しい。
だいちゃんはいつも嬉しくて悲しい仕事を続けてきたんだね、ありがとう。
445名無しSUN:2011/05/02(月) 21:03:57.24 ID:b3yNlj20
みちびきチームの楽しそうな雰囲気を見て、だいちチームかEOCで、だいちゃんツイッターが見たかった。