【イトカワ】小惑星探査機はやぶさ Part76【ISAS】

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393名無しSUN
今日もラジオレポートいきます。

シリーズ「宇宙開発最前線!はやぶさ物語」
「これからの探査機、これからの宇宙開発への意気込み」

アナ:「はやぷさ」に続けとばかりまた新しい探査機が活躍中ですけれども、少しご紹介していただけますか。

川口:ええ、あの5月21日にちょうど「はやぶさ」が帰ってくるのといれかわるように「あかつき」という金星探査機と、それから「イカロス」という実験機ですね、これを打ち上げてます。
「あかつき」は金星の周りをまわる周回機で気象観測ですね。金星の雲の流れを観測するんですけど。
あの「イカロス」の方は、これはあのソーラー電力制御っていうハイブリッドの推進を将来していくための実験機でしてね。太陽の光を受けて加速をするっていう、宇宙船のひとつの実験ですよね。まあおかげさまで上手く行ってまして。
それを支えてるのはほんとうに若い人たちで、はい。
JAXAの中でも「これは大変だから教育になってるね」と「人材育成になってるね」と、そういう評価をもらってますね、JAXAの中では。

アナ:若い方にあえてというところがあるんですか?

川口:ええ、こういうのは経験ですよね。
もっとも若い方をいきなりその例えば大きな計画にドンと投入する、これは無謀ですよね。
そのやはりいろいろな経験をした上で、例えば経験ていうのはスケジュールの厳しさとか、それから先ほど、前回申し上げましたけど、妥協の上で妥協を重ねていかなきゃいけない、
その中で守るべきところは何かっていうことを、そのほんとにギリギリの所で選択していかなきゃいけませんからね。
そういう訓練が必要なんですね。常にその自分が思い描けている理想はとてもできませんから。
そういうことを切り抜けていって、しかもそのプロジェクトとしては成功しなきゃいけませんから。そういう点で多分いい経験になってると思いますね。
394名無しSUN:2010/07/23(金) 00:00:41 ID:QC4I8ekS
アナ:日本の探査機あるいは小型機、どこが凄いどこがオリジナリティ溢れるところだと思われますか?

川口:あの、(笑いながら)これはもうひと言でいえば他のとこがやってないことをやってる。あのリスクの高いものをやってるってことですよね。

アナ:リスクが高いんですね?

川口:ええ、高いですね。
「イカロス」もそうですね。「イカロス」はもっと将来別なほんとの本格的なものがあってそれを目指しているわけですけど。少ない、小さい規模とはいいながらかなりのお金を使っていますし。
で、これがですからまかり間違って技術的に未了だとか未熟だとか、例えば検討が不十分みたいなことで失敗してはいけないですよね。だけども実際非常に難しい。地上でいろんな試験が出来ないものですよね。
地上で試験が出来ないものは難しいんですよね、当然ですけど。

アナ:薄い膜で飛んでるわけですよね。髪の毛の10分の1と伺いましたけど。

川口:そうですね。まあ、地上で出来ないから宇宙で実験しているんですけど。
ただそれはそういうのは、理屈の上ではそうなんですけど、じゃあそのお金の投資に見合うのかっていうことになってくるので。
こういう実験機というのは、とても、とてもですから多分組織にとっては、経営にとっては大変だから躊躇するものですよね。そのバランスの上で何とか見出していくんですけど。
「あかつき」の打ち上げの時に「あかつき」を乗せるにはちょっとロケットが大き過ぎてダミーメイトが必要だったんですよね。

アナ:何かを載せなくちゃいけなかった?

川口:何かを載せなきゃいけなかった。でその時に、タイミングがその時は良かったと思うんですけど。
そういうディスカッションの中ですかさず手を挙げて「それをやるんだったらこれをやりましょう」って言って「イカロス」を持ち出したんですよ。
395名無しSUN:2010/07/23(金) 00:03:02 ID:XAj6rEey
アナ:川口さんがおっしゃったんですか?

川口:ええ、これはそういう機会があればと思ってましたのでね。それもうまく響いて、それでJAXAの理事長もですからすごい受け止めてくれて、それで転がり出したのが「イカロス」で。ダミーメイトがあったからこそ、あってこそ今の「イカロス」はありますね。

アナ:だってNASAでもこの宇宙ヨット計画って失敗してるんですよね。何回か。

川口:ええ、まあNASAっていうわけではないですが、外国でもなかかなやろうとしても出来ないものの代表ですね。それが今回花を開いたんですから、これはこんな嬉しいことはないですね。


アナ:なかなか予算が低いところで頑張らなくてはいけないとか、小さくて、でも小回りがきいてっていうこともやはり…。

川口:はい。うまく行ったのでそういうふうにお褒めいただいてると思うんですけど、う〜ん、これは表裏一体ですよね、あのどうなるかわからないという。うまく行ったので良かったと思ってます。
396名無しSUN:2010/07/23(金) 00:03:48 ID:tdCsnlJX
>>365
          / ̄ ̄ ̄\
         /   ⌒  ⌒ ヽ
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         |    (__人__) }   うーっす
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397名無しSUN:2010/07/23(金) 00:04:08 ID:XAj6rEey
アナ:そしてはやぶさの後続機への期待も高まります。後続機の概要が明らかになって開発費用の試算も出されましたけれども。これにはどんなことを期待してらっしゃいますか?

川口:はい、いろんな意味があると思ってますが。もちろん「はやぶさ1」というのは技術実証機で、あの技術実証やって良かったと思いますよ。その途中で例えば中途半端で終わるとまた技術実証が出来てないってことになるんですけど。
ヨロヨロとでもとにかくゴールしたので、次は技術実証は中心ではなくて、科学観測を目標というのが掲げられますよね。

あの、その科学の面での目標としては、今まで見たことのない天体に行くということなんです。よくあの小惑星、また小惑星なのかと言われるんですけど。その全然違う天体なんですよね。
一方は完全に石ころという天体ですよね。イトカワはそうなんですけど。ただ地球は全部石ころでできてるわけではなくて、我われの体が出来ているように有機物で生命は作られてますよね。それから地球上には水が豊富にありますけど。
ですからイトカワなんか全部寄せ集まったからといってそんなものは出来ないわけですよ。
だから地球が生命を育んで、そして育て上げた源は有機物であり水であり、ですよね。
で、そのふるさとっていうのは、もう名前は小惑星、小惑星って言ってる言い方は小さい天体って言ってるだけで、同じ天体だと言ってるわけではないんですよね。ちょっとその誤解がいろいろあるんですけど。
全く違う天体に行きますということですね。それがひとつの大きな目的です。


もうひとつは、「はやぶさ1」でヨロヨロゴールしたので実証は一応「優良可」でいくと「可」なんだけどもという感じですが。
これは技術を完成させて、そしてそれをもっと高いレベルに持っていくということが重要な点で、往復の宇宙飛行をきちんと完成させるっていう重要な面があって。
まあ、ヨロヨロでもその唯一日本だけが単独でやりのけた、遂げたことですけど。これをもっと確固たるものにして、ちゃんと日本が世界のリーダーシップをとれるようにっていうことですね。
世界のナンバーワンでなくちゃいけないと思います。
398名無しSUN:2010/07/23(金) 00:05:07 ID:2mNNcfUl
>>395
川口KMwwww
399名無しSUN:2010/07/23(金) 00:05:11 ID:XAj6rEey
アナ:やはりナンバーワンなんですか?でなくてはいけないんですか?

川口:ええ、結局子供たちとかが、大いに関心を寄せるというのは何かといったらたそこですよね。例えばアメリカはそういうメッセージが非常にはっきりしてますね。
例えば「はやぶさ」の後継機に対抗して、もう既にアメリカで提案が出されていますけど。それはあの謳い文句がですね、「世界初のサンプルリターン」と言っています。

アナ:「世界初」と謳ってるんですか?

川口:そうですね。その時に日本の「はやぶさ」なんて「は」の字も出てこないですよね。アメリカ国民に訴えるメッセージはアメリカがやっているんだというメッセージですよね。
それから「はやぶさ」がリエントリカプセルを離しましたけど、その時アメリカでの報道は「はやぶさ」のリエントリは世界で二番目に速いリエントリの再突入だということを言ってるんですね。
一番目はアメリカの探査機。ほんの僅かしか違わないのに、同じなんですけど。その時言う時に、よその国でやってるのは世界で二番目だよということを国民にアピールするんですよね。

それはですね、あの別にそのナショナリズムとかそういうことあまり強く言うつもりはないんですけど、聞いてる国民はですね、それで鼓舞されますよね。
励まされますよね。この国にいて良かったとか、この国の国民である誇りを感じるでしょ?

アナ:だって「はやぶさ」が帰ってきたときほんとに良かったと思いましたもの。

川口:そういう観点でいえば、そういうことを訴えないと次の世代って要するに励まされないと思うんですよ。
そのためにはだから世界のトップでなければいけない、世界のリーダーでなくてはいけないと思いますね。そういうものがひとつあってもいいんだと思いますけどね。
全部で世界のリーダーになるには日本はちょっと小さ過ぎますけどね。
400名無しSUN:2010/07/23(金) 00:06:27 ID:XAj6rEey
アナ:研究に携わるおひとりして宇宙開発に対してどういう使命を持ってらっしゃいますか?

川口:宇宙開発自体はですね、決してそのそれだけで何かプロフィットを生むようなものではないんですよね。
もちろんそれは、赤字だと困るかもしれませんが産業規模、それだけ純粋な宇宙だけのこといった産業規模は非常に小さいんですね。
ただ宇宙開発それから宇宙探査もそうなんですけど、夢を与えて、それは何を作り出せるかというと、人を作り出せると思っています。

別に宇宙に対して人を作るんじゃなくて、科学技術全体に対しての。これは別に宇宙開発だけでなく多分先端的な宇宙、科学技術というのはみんなそうだと思いますけど。
そこに国が投資するのは何のためかというと、そういう、人を作ることで、産業を担う人を作るということですよね。

成果出しを短期間で考えてはいけないんだと思ってます。それは他の科学技術も同じですけど、「はやぶさ」は15年目、ですから成果出しが構想から出るまで15年かかっている。
15年のスケールの中で、国にとってどういうプラスになったかという評価をして欲しいわけですよね。

ただもちろんお金はかかるんですけど、たとえば「はやぶさ2」とかっていう、「はやぶさ1」なんかもそうですけど、おひとりで、国民ひとりの負担というのは、多分10円20円という感じですよね、費用として。
で、そのリターンというのは10数年というスケールで見て、そのスケールで次の世代を担うという投資だと思うんだったら、それも今やっておられるその次の教育とか、少子化対策とかそういう子供に向けての政策と同じですよね。

どっちがだからいいとは言えませんけれど。そういう一環で考えていただくべきなんであって。
例えば目の前の不況をどうするか、1年後にどうするかということには無力かもしれません。
もっと長い目で15年後20年後に、国がきちんとして豊かな生活を送れるようにするにはどうしたらいいかといったら、こういう科学技術に投資していくというのも大事なことですよね。
401名無しSUN:2010/07/23(金) 00:07:24 ID:QHkC7Lbs
ダミーウェイトでしたね
402名無しSUN:2010/07/23(金) 00:08:56 ID:XAj6rEey
こぼれ話
川口PMの研究室には「はやぶさリエントリ」の写真が貼られていて、アナが
「綺麗ですね」と言ったら川口PMは「衝撃的であり綺麗というよりやはり悲しい写真なんです」と答えたそうです。

写真の説明(人がいて、車があって明るくて)から探してみたら国立天文台のリンクからこれかな?
ttp://chiron.mtk.nao.ac.jp/~satomk/hayabusa/#iijima
ttp://chiron.mtk.nao.ac.jp/~satomk/hayabusa/img/kagaya_07_display.jpg
403名無しSUN:2010/07/23(金) 00:12:38 ID:XAj6rEey
>>401
>>ダミーウェイトでしたね

そうですよね。
どうも違うなあと思いながら書いてました。
訂正して読んで下さい。