【奄美・トカラ列島】皆既日食【2009】 Part10

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484名無しSUN
最長「皆既」悪石島に本紙記者決死の入島

広部玄記者が、6分25秒の最長皆既日食を見てやろうと、鹿児島・悪石島への観測ツアーに乗り込んだ。
しかし、甘くはなかった。船を3種類乗り継ぎ、丸2日。
救命胴衣まで着て乗った最後の「海上タクシー」は約1時間、ジェットコースターのごとく上下。
海に落ちる恐怖の中、ゲリラ豪雨並みの海水も浴び続け、全身ずぶぬれKO寸前。カメラも壊れた。
フラフラ上陸後も、水不足のためシャワーで体を洗えない。
でも島の盛り上がりを見ると、ダメージも徐々に回復。でも…これで当日曇りだったらどうするの?

奄美大島から大型客船「にっぽん丸」に乗ったまではよかった。シアタールームでゆったりと
「皆既日食船上セミナー」を受けたり、大海原を眺めつつ入浴できる「大浴場」で
至福のジャグジー付き展望風呂を満喫。昼は高級コース料理を味わった。

しかし、そんなに甘くはなかった。にっぽん丸は直接、トカラ列島・悪石島に行くわけではなく、
午後3時ごろ、同島の北側にある諏訪之瀬島沖で停泊。参加者はそこで全員、救命胴衣着用を命じられ、
3隻の「海上タクシー」という小型船(定員30人余り)に乗り換え、悪石島に向かうのだ。
船後部の屋外座席に座った。出航。風も強く、波は高いがどんどんスピードをあげ、大海原を爆走する。
次第に、船が上下に激しく揺れ始めた。同時にバケツをひっくり返したような勢いで降り注ぐ海水シャワー。
ごう音とともに、転覆するかと思うくらい左右に傾く。海水はそのたび、ゲリラ豪雨のごとく客席にかかり続けた。
船の後ろを、海上保安庁の小型艇が事故に備え追尾している。