120 :
名無しSUN:
オクで安かったのでミザールのCBR-735というのを落としてみた。あの迷彩色のヤツ。
大した期待もしてなかったんだが、意外やこれがなかなかのもの。
像質は素直でカラーシフトもなく、何より視野の最周辺まで非常にシャープな解像を保つ。
惜しむらくはプリズム(たぶんBK7)にコートがなく、コントラストにもう一歩キレがない所。
そのせいでせっかくの高い性能が、ハッと直感できるような解像感として意識されにくい。
夜景や月などを見ると、強い光源の周囲にはゴーストやフレアがかなり目立つ。
また、アイカップは短めでブラックアウトし易かったので、内側にミードのアイピース用のものを接着した。
実視野は星空での実測できっちりと7度はあり、特に地上を眺めたりする分には周辺像が良いので
それだけ視野内の情報量が多く、あまり狭さが気になるようなことはないが、もう少しあれば。
総じてこの価格の制約の中で、極めて真面目な光学設計をされたものであるのは確か。
むしろ相当な経験を積んだ手練れの設計者の手になるものであることが想像される。
見た目や造りはチープだが520gと軽量で、プリズムを上下に配置しているのでとてもコンパクト。
この設計の延長でもう少しコートや内面処理にコストをかけて、できれば視野も広げられれば、
高級クラスの8×32ダハにも充分以上に対抗できる製品になり得ると思うんだけどなあ。
121 :
名無しSUN:2008/07/19(土) 17:04:25 ID:eDZCR4Zh
追記:
CBR-735、単純にレンズ性能だけで言えば手許のモナーク8×42を多くの点で凌ぐ。
中心解像度はもちろん、周辺像の質の高さ、倍率色収差の僅少さ、歪曲・像面湾曲の少なさ等・・・
また視野着色も全く感じられず、視野周辺での色収差の少なさ(これは見事)もあって
視界内はとてもナチュラル。ポロの優位性を素直に実感できる。
一方、モナークに劣るのは実効の見掛け視界がやや狭いこと、前述のようにコントラストのキレに乏しく
本来は高いはずの光学性能に見合った「解像感」を実感しにくいことなど。
まあ、実売3000円台で売られる機種にそこまで期待するのは虫が良すぎるが、
それでも例えば実売2マソ位でこれの上位の機種があれば、軽くBDあたりは圧倒できそう。