宇宙開発・天文イベントレポスレ

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816名無しSUN
Q:もともとカプセル分離後の計画は
A:色々たくらんでいました。"太陽系大航海時代"では、1回探査し帰ってきた探査機を一度パーキングしまた向かわせる、といったことが行われるだろうから実証しなければならない。
はやぶさの場合は分離後に地球スウィングバイ→1年後減速スウィングバイでラグランジュ点にパーキングする予定があった。
そこでキセノンを補充するとか、はやぶさ後継機では色々検討中。
Q:「これを乗り越えたすごいだろ」という自慢話を
A:記者にも昨日聞かれました(笑) 大きく2つ、2006年の通信の復帰と2009年11月のイオンエンジン復活。
これらははやぶさに協力してもらった、信じられないような幸運。はやぶさが成長しているのでは、と感じる。
Q:はやぶさのサンプルリターンの成果はどれくらいで公開されるのか。
A:短く見ても数ヶ月、長いと年単位、しかも「ありませんでした」という結論もありうるし覚悟はしている。
そんなに短いスパンでの発表にはならない。

講演は以上。以下ぶら下がりで聞いたこと。
Q:最後にプロジェクタイルを撃って着陸時発射されたか確認はしないのか
A:カプセル分離後に検討はしたが、まず確実に機体がひっくり返って電力が確保できなくなってしまう。
しかもカプセル分離→電源死亡の間よりも可視時間は短いからコマンド出すのもぎりぎり。
もしやるとすれば地球の影に入る直前だが、曰く「やっても得られる利益はほとんどない」
Q:寿命を越えて宇宙にある分離機構の信頼性は
A:地上で長期間試験するわけにも行かないし分からない。壊れたという話が無いのでやってみるだけ
Q:イオンエンジンをこともなげに再起動するがリスクは
A:もちろんある。できればつけたり切ったりしたくないがしょうがない

雑記:
定員60名は同時通訳のイヤホンの数から来る制限。イヤホン無しの立ち見もあり
配布資料はペーパークラフトとパンフレット(最新版)、この前作られたロゴのシール
朝10時の開館時刻から並んでる人も。12時過ぎに定員の60名を突破
定員突破した後しばらくしてから座席へ誘導。少数の関係者席とプレス席あり
オーストラリアとの中継の最後の方で、川口先生は通訳のイヤホンはずして聞いておられました

長々と失礼しました。