>>11 前スレの
>>802にも書いたんだけど、
ニュートン反射には光路遮蔽による回折という、宿命的な弱点があります。
理論上いくら中心部無収差とは言え、現実にはこの回折の影響で像のキレやコントラストが低下し、
特に高倍率での解像/MTFにおいて、無遮蔽の屈折に対して不利となります。
加えて、有効最低倍率近くまで落とすと、今度は視野内に副鏡の影がちらついて邪魔になります。
また中心軸を外れた所ではコマ収差が発生し、特にFの小さいものでは良像範囲が狭くなります。
肝心の反射鏡の研磨についても、ニュートン式は基本的には主鏡一面の出来によって
その限界性能が決まると言ってよいので、極めてシビアな研磨精度が求められます。
昔からその名を知られる、ごくごく限られた名人の手になる伝説的な名鏡を求めて、
この趣味範囲をあてどなく放浪し続ける趣味人もいます。もちろん、ダメな鏡では
ニュートン反射の本当の真髄と言えるような結像は到底期待できません。
自分の鏡がお宝級の名鏡ではないにしても、実用範囲のそこそこ使えるミラーなのか、
それともひょっとしたら、実は箸にも棒にも掛からないダメミラーなんじゃないか、
反射を使い始めてしばらくするとそうした疑念に苛まれて、
得てして目の前の愛機を使いこなす以前に、次の鏡筒への浮気の虫がいつしか疼き始めます。
と、色々とその弱点をあげつらえば否定的な部分はいくらもあるのですが、
それでも同じ投資額に対して、屈折よりも大きな口径の望遠鏡を入手できるというのが
ニュートン反射の最大のメリットです。だから奥が深いとも言えるのですが。
あ、それと他にも間違えている人が居たみたいだけど、
「ふんいき(雰囲気)」と入れて変換して下さい。決して「ふいんき(負陰気?)」ではありません。
日本語が母国語で、しかも人目に触れる文章を書くというのなら、きちんと勉強をしましょう。