台風シーズン到来――防災グッズとコロッケパンが人気
9月1日の防災の日を前に、各地百貨店では防災グッズの販売に力を入れている。ダイエーは28日からショッパーズダイエー福岡店に特設センターを開設、三越や大丸など他の大手も今週から各店に順次設置する。
29日は台風16号が九州に接近していたこともあり、台風に備えて防災商品を買い求める客で賑わっていた。
携帯食料や飲料水、ラジオ、乾電池、懐中電灯といった「定番商品」に加え、携帯電話の防水ケースや手動式の充電器などの時代に合わせた商品ラインナップも強化し、売り上げ増につなげたい考えだ。
ただ、ここに来て今までにない傾向が見られている。ショッパーズダイエー福岡店の地下一階にある揚げ物店『寛幸』では、持ち帰りのコロッケを買い求める客が殺到している。
『寛幸』の寛田幸司さんは「台風の日に、家でコロッケパンを食べる若い人が増えているみたいです。
理由は分かりませんが、売り上げが上がっているのでうれしいです。」とまさにホクホク顔。
売れ筋は定番の牛肉コロッケ(¥100(税込み))。今日だけで既に1000個が売れたという。
「台風とコロッケパン」、不思議な組み合わせだが、「恵方巻き」に続いて定着するかどうかは、これからにかかっている。〔共筒〕 (12:13)