2003/12/31放送・「ビートたけしの世界はこうしてダマされた!」について
・フランスの番組「Operation Lune」の内容って本当?
31日の番組内ではエイプリル・フール用番組と紹介していましたが、
あの番組は「フェイク・ドキュメンタリー」と言われるもので、
ヨーロッパなどでは映像作品の1ジャンルとして定着しているものです。
参照
http://ime.nu/www.dr.dk/input/input2003/Sider/pdf/INPUT%20katalog.pdf ・フィクションにカムフラージュした真実の報道なのでは!?
いえ、あの番組は事実と言うにはあまりにも穴だらけです。
いくつか挙げてみましょう。
◎ラムズフェルドは、1969年当時、ニクソン大統領から意見を求めら
れるような役職、立場になかった。
◎2週間で準備した、というような事を言っていたが、
映画「2001年宇宙の旅」でさえ3年の歳月をかけて撮影しています。
世界に絶対バレてはいけない偽映像を撮るには荒唐無稽なレベルで時間が足りません。
◎「2001年宇宙の旅」のセットを流用したと言っていますが、
月面シーンを映画と見比べて見てください。共通点は全く無いと言っていいほど
アポロの映像とは似ても似つきません。
◎「1年先まで待てない」というセリフがあったが、その直前まで2〜3ヶ月ペースで
10号までのアポロ宇宙船が飛行しており、明らかにスケジュールに合致していません。
◎セットでの撮影を「最低限の人数で行った」にも拘らず、ロケットの発射シーンは
ハリウッドの人間を700人動員したという発言があり、明らかに矛盾しています。
そもそも実際の打ち上げを行わなかったら普段から轟音の聞こえる発射場近くに住んでいる人達に一発でバレますし、
打ち上げ後衛星軌道上にいるはずの30m以上のアポロ宇宙船(3段目切り離し前)が、目視で確認できないのも、
アマチュア無線や各国の電波望遠鏡等で各種通信が確認されないのもおかしい、という事になるはずです。