次に爆発しそうな赤色巨星は。

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337名無しSUN
 【6月10日 AFP】オリオン座の赤い一等星「ベテルギウス(Betelgeuse)」の大きさが過去15年間で
15%以上も縮小しているとの研究結果が、米カリフォルニア(California)州パサディナ(Pasadena)で
9日開催された米天文学会(American Astronomical Society、AAS)の会合で発表された。
縮小の理由はまだ解明されていないという。

 ベテルギウスは赤色超巨星で、その直径は太陽から木星軌道にまで及ぶ長さになるとされる。
だが、1993年以降の15年間で太陽から金星軌道までに相当する距離が縮小したことが、
南カリフォルニアのウィルソン山(Mount Wilson)頂上にある米カリフォルニア大学バークレー校(
University of California, Berkeley)の赤外空間干渉計(Infrared Spatial Interferometer、ISI)に
よる計測で明らかになった。

 1964年にレーザーの発明でノーベル物理学賞を受賞した同大のチャールズ・タウンズ(Charles
Townes)教授によると、縮小は徐々に進んでいるが、年がたつにつれその速度は速まっているという。
また教授は、近年になってこの星の表面に非常に明るい部分を確認しているが、星の変形は今のところ
観測されていないという。

 また、縮小にもかかわらず、光度の大幅な減少は見られないという。

 赤色超巨星は、質量の大きい星が内部崩壊を起こして大爆発を起こす、いわゆるタイプ2型の超新星に
なると考えられている。

 ベテルギウスは、全天で最も明るい星のベスト8に入るが、こうした星で測定が行われたのは、
ベテルギウスが初めて。ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope、HST)による観測も行われている。
(c)AFP

http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2610062/4249165