★季節予報(長期予報)考察スレッド Part 2 ★

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5325 ◆xRQHAQNdlg
<用語など>
基本的に、季節予報は 500hPa 高度の天気図(循環場)で見ます。
500hPa の天気図で、高度線がU字形のものは「気圧の谷」(トラフ)である。
(北半球で極が上の場合)

【Z500 の正偏差域】
500hPa 高度が、平年よりも高い。
予報で正偏差域にある場合は、場によるが気温が高くなることが多い。

【Z500 の負偏差域】
500hPa 高度が、平年よりも低い。

【西谷傾向】
気圧の谷が日本の西側にある状態。
日本付近では、寒気は入りにくいものの、
南西〜西南西の暖湿流場となり、
暖かくて湿った気流が入りやすく天気のぐずつきやすいパターン。
梅雨時期によく見るパターンであり、
西谷で日本付近が負偏差であれば、上空に寒気も入りやすく
大気の状態が不安定となりやすく、多雨傾向が強まります。

【日本谷傾向(本邦谷傾向とも)】
気圧の谷が日本付近にあるある状態。
谷が東進している時は天気は回復傾向。
停滞している場合は、日本上空に寒気が居座ることになり、
夏であれば雷や豪雨、冬であれば日本海側の大雪の原因になる。

【東谷傾向】
気圧の谷が日本の東側にある状態。
日本付近では、北西流場となるので晴天になりやすい。
北日本では寒気の南下もある。
6325 ◆xRQHAQNdlg :03/10/13 20:03 ID:gigCw5Kl
【特定高度線】
500hPa 高度での特定高度線の代表格は、
5880m です。
亜熱帯高気圧(太平洋高気圧)の張り出しを見るのに
良い指標となります。

なお、500hPa高度線は一般に60m間隔で引きます。

【ゾーナルな流れと数日の周期で天気が変わる(天気が周期的に変化する)】
ゾーナルな流れとは、東西流が卓越していることで、
Z500 の高度線が、ほぼ緯度線に平行に流れ、
高度線が徐々に混み始めると、
東西流が卓越してきます。偏西風が順調に流れていることを示します。
このような場であれば、天気は数日の周期で変化するようになります。
(主に春や秋に見られます)

なお、日本付近では「極東東西指数(FEZI)」が正であれば、
東西流が卓越することになります。