潮汐力の強さは、だから「距離の差」によって決まる。
地球の引力だと、人間やおきあがりこぼしの大きさ程度では潮汐力は
まったく影響しない。だから人間は立ったり寝たりできる。
月ほどの大きさになればさすがに潮汐力は大きいが、それでも
できることは地殻をきしませることくらい。
そのきしみ、摩擦による熱エネルギーの形で、自転エネルギーが
ゆるゆると放出され、自転が少しずつ遅くなる。そういう仕組み。
月が今の自転速度になるにはたしか数億年かかっているはず。
連続投稿規制にひっかかるかな。だんだん混乱してきた。
人に説明できるほどよくわかってないことがわかってきたオレ。
アシモフって偉いな。ともかく。
潮汐力で伸びるってこともあるしそもそも偏りがあることもあるしで
月は正確には三軸不等楕円体なんだそうだ。ほとんど球体ではあるけど。
潮汐力は星が長くなるように引っ張っている(ように働く)わけだから、
楕円体の長軸が地球を向いているのが安定することになる。
よって月はおきあがりこぼしでいえばとがったほうを地球に向けているらしい。
(重心のある側ではないわけね。)
おきあがりこぼしは重心に軸をつけてくるくる回してみれば(これが
自転している状態にあたる)必ずしも丸いほうを下にして止まらない
ことがわかる。潮汐力は利いていないってこと。
人間サイズで潮汐力を感じるにはブラックホールの近くに行くとか
する必要があるんじゃないかな。