Q.雲の種類は?
A.雲の種類についてはいろいろなものがあります。
1.WMO(世界気象機関)で規定されている雲形
上層雲…基本的には次の3種類の雲からなり、その複合などより10種に分類
上空6000m〜1km強
巻雲Ci……筋状の薄い雲 ライン状のものだったり、カギ状のものなどある。
一時期、絹雲ともかいたが(巻をケンと読むことへのクレームで)現在は巻雲
巻層雲Cs…薄いビロード状の雲。日かさを良く作る。
地上の温暖前線の北東側に出来るため、天気が悪くなることが多い
巻積雲Cc…小さな粒粒状の雲。主に暖域(低気圧南側)に見られる。
中層雲…基本的には次の3種類の雲からなり、その複合などより10種に分類
上空2000m〜6000m強
高層雲As…一面を覆った下から見て平らな雲、CiやCsから変化することが多い。
地上の温暖前線の北東側にでき、天気が悪くなる。
雨が降ることもあるが弱い。
高積雲Ac…積雲より高いところに出来る主に綿状の雲
レンズ状・塔状など、さまざまな種類がある。
乱層雲Ns…温暖前線上の雲、雨が降る。雲底は本来は平らだが、雨が降っているため
乱層雲の下には悪天時の層雲や積雲などが発生していることが多い。
積雲の雨のように激しくはないが、雨が降っている期間は長いのが一般的
(ただし、激しく降る場合もたまにある)
下層雲…基本的には次の4種類の雲からなり、その複合などより10種に分類
上空0m〜2000m強(ただし、積乱雲は1km強に達する場合がある)
積雲Cu……綿雲、対流雲で積乱雲にまで発達していないもの。
雨が降る場合があり、そのとき短時間に降水強度は変化する。
雷はならないとされている。
積乱雲Cb…積雲が発達した雲。入道雲。時として圏界面を突破して成層圏まで成長する。
激しい雷雨が伴うことが多い。ただし雲の大きさは数キロオーダーのことが多い。
発達した積乱雲は巻雲を伴うことが多い。
層積雲Cs…層雲から変化したものと、積雲から変化したもの等あり、
一言では説明しにくい。
朝方に全天を覆っているコロコロした雲や夕方にあるせんべい状の雲などある。
層雲St……山などにへばりついている雲。観測しているところに層雲があると、
それは霧になる。雨が降る場合もあるが、その際は霧雨になる。
(強い雨が直接の原因で視界が悪くなるときは霧とは言わない)
2.一般的に言われているもの
ひつじ雲・いわし雲・うろこ雲・わた雲・レンズ雲・かさ雲・吊るし雲・乳房雲・入道雲等など