オマイラが笑ったコピペを晴れ in スス板

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いわもとは、TAJ未公認(むしろ、非公認)テレマークスクールを開業した。
スクール経営は長年の夢であったが、幹部に嫌われて追い出されるようにしてやめた経緯もあり、TAJからの援助は期待できなかった。援助どころか、執拗な妨害を受けた。
いわもとが営業するスキー場には、必ず名インストラクターとセットでテレマークスクールが送り込まれ、生徒は全部もっていかれた。泣く泣く移転を繰り返した。
まさに、セブンイレブン被害だ。

逆境の中でテレマークを生業としていくためには、なにがしかの得意技が必要だ。
そこで目をつけたのが、タンデムテレマーク。
ヨーロッパに武者修行に行ったときに体験し、病み付きになったものだ。
そのときの映像がこれだ。
http://www.youtube.com/watch?v=ZkF3r2wXByQ&feature=related


生徒が教官と同じ板に乗ることにより、同じ動きが体験できるというもの。これにより、上達スピードは飛躍的に高まった。
女性は敬遠するだろうが、元々女性の生徒は受け付けない。
48:2010/01/22(金) 18:52:54
最初は教官が前になり生徒は後ろで、慣れたと判断されたら逆になる。
ここからが、いわもとの本領発揮だ。
わざと転ばせ、どさくさにまぎれて生徒の体をいやらしく触る。
そのときのリアクションで「こいつは誘ったら来るぞ」と判断した生徒を誘うようになった。

志村けんは、おならをしたときのリアクションで女の子の性格がわかるそうだ。
こすりつけ最高は、おならをしたときのリアクションで得意客の性格がわかるそうだ。

イケメン生徒は食っちゃいたい。しかし、悪い噂が立つと、この商売はやっていけない。
矛盾する欲求も、百発百中ならまったく問題ない。
この方法により、いわもとは冬の間、男に不自由しなかった。もちろん、スクールも繁盛した。

開業してから3シーズン目、
経営が軌道に乗ったころにやってきたのは、アルペンレーサー上がりの大男だった。襟元から刺青が見え隠れする。
ここのところタチばかりやっていたので、アニキの登場に内心ワクワクした。
49:2010/01/22(金) 18:55:12
タンデムの前に、一人で滑って基礎的な脚の組み換えとフォームを覚えてもらう。
「早くタンデム過程に持ち込みたい。」そう願いながらも、普段どおりのメソッドを始めた。

レースや基礎の経験者はテレマークも上達が早いのだが、例外もあるようだ。
 つま先でのコントロールが苦手らしく、どうしても内脚がもつれてしまう。
 気づいたら外脚が後ろに下がるアルペンスキーのフォームになっている。
 特にターンの入りで、拇指球より前に加重しようとする。
いわもとが必死で説明するが、アルペンとの違いが理解できないらしい。

気は長そうに見えないこのアニキ、、、、いや、生徒。
組み替えと加重を抜くタイミングの説明は5度を越えたが、全然理解できない。
転んで脚が知恵の輪状態になっているのをいわもとが助け起こしながら同じ説明を始めたとき、イライラは頂点に達した。
「わかるように教えんか^―――――――」
ゲレンデ中に怒号が響きわたった。