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名無しさん@ゲレンデいっぱい。:
「伊東輝悦」 内に秘めた強さでJ最多試合出場
清水の伊東輝悦がJリーグ最多試合出場(415試合)の新記録を達成した。同じ清水市(現静岡市)で一つ年下のテルは、小学校時代からスター選手だった。
6年生の時には、今と同じくらいの身長(168センチ)で、大きいだけでなく、抜群のテクニックがあった。
「清水のマラドーナ」と呼ばれ、清水だけじゃなく、静岡県内でも知らない人はいないくらい。
サッカー雑誌にも取り上げられるほど注目されていた。
僕は中学、高校時代に、選抜チームで何度か一緒にプレーしたことがある。今と同じように、淡々とプレーして、もの静かな性格だった。そんなテルのイメージが変わった試合がある。
僕が高校3年で、テルが2年の時の国体。静岡県選抜の3回戦だった。普通に勝ったのだが、テルは試合後、泣いていた。恐らく自分のプレーがふがいなくて悔しかったんだと思う。
感情をあらわにするテルを見たのは初めてだったので、すごく驚いた。
お互いプロ入りしてから、同じ中盤だったので、マッチアップすることが多かった。反則を受けて怒るわけでもないし、ゴールを決めても特に喜ぶわけでもない。
ひょうひょうとプレーして、つかみどころがないから、やりにくい相手だった。
それに加えて、あの悔し泣きのイメージも残っているから、内に秘めた強さは僕にとって脅威だった。
小学校時代から注目され、ずっと清水でプレーを続けてきたことは、すごいこと。サッカーどころの目の肥えたファンに囲まれたプレッシャーは僕も少なからず知っているつもり。
精神的な強さがあるからこそ、トップクラスの選手でいられると思う。
テルも、2位の俊哉さん(藤田)も、現役バリバリ。サッカーは数字で評価しづらいスポーツだから、記録に関心のない選手は多いが、この価値の高い記録を張り合いにして、できる限りプレーを続けてほしい。