2008/06/16-18:16 踊り場景気、輸出などに弱さ=基調判断3カ月ぶり下方修正−6月月例報告
大田弘子経済財政担当相は16日、6月の月例経済報告を関係閣僚会議に提出した。景気の基調判断は「回復は足踏み状態にあるが、
このところ一部に弱い動きがみられる」と、3カ月ぶりに下方修正された。
輸出の判断を2カ月連続で引き下げ、米国経済の減速や原油高などを背景に企業部門の悪化も指摘した。
戦後最長の景気拡大は難しい局面に入っている。
5月の基調判断は「回復は、このところ足踏み状態にある」だった。
これに対し、6月は「一部に弱い動きがみられる」との表現を加え、景気は踊り場の範囲内で下向きに推移している状態を表している。
主要項目では輸出、生産が「弱含み」に下方修正された。5月は輸出が「伸びが鈍化」、生産は「横ばい」だった。
輸出は、アジア向けの半導体、電子部品が減少したほか、米国、欧州連合(EU)向けも総じて不振だった。
これに伴い生産は、IT(情報技術)関連部品で在庫調整に入ったことが確認され、下押し要因になっている。