2008/06/15-15:46 国会「休会」、場外で論戦=後期医療テーマに−与野党幹事長
与野党の幹事長・書記局長が15日、NHKの討論番組に出演した。共産党を除く野党3党は、福田康夫首相に問責決議を無視されたことに反発して法案審議を拒否しており、国会は21日の会期末を控え事実上の休会状態。
与野党は「場外」で、後期高齢者医療制度(長寿医療制度)などをめぐり激しい論戦を繰り広げた。
民主党の鳩山由紀夫氏は、政府・与党が決定した同制度の運用改善策に触れ「姑息(こそく)な手段を使っても低所得者の厳しさは変わらない」と制度廃止を改めて要求。
社民党の重野安正氏は「もっと分かりやすい制度を考えないといけない」と述べ、存続は認めない考えを強調した。
これに対し、自民党の伊吹文明氏は、野党が共同提出した同制度廃止法案について「審議すべきだし、次の国会で財源をどうするか伺わなければならない」と民主党などの審議拒否を皮肉り、公明党の北側一雄氏は
「小沢一郎代表は2003年に、70歳以上を対象にした独立の医療保険制度を創設すると言っている」と指摘し、民主党をけん制した。
一方、共産党の市田忠義氏は「廃止法案を提出した責任を果たすため、1党だけでも質疑をやったらいい」と与党に迫った。