韓国人スキー客を本県に引き込むため、国内有数のスキー場を抱える湯沢町と
ソウル便が毎日運航している新潟空港を行き来する専用バスを組み込んだツアーが、
今冬から売り出される。スキー客減少に歯止めを掛けるとともに、同空港の利用促進を図るのが狙いだ。
昨年10月から韓国人旅行客を対象に、同空港と新潟市内のホテルを往復する専用バスを
走らせている新潟市空港アクセス実行委員会が、湯沢町や同町のホテルに連携を呼び掛けた。
韓国人はウォン高を背景に訪日の機会が増加し、国内観光地間の誘客競争も激化。
県内のスキー場は韓国旅行代理店の評価が高いが、空港と宿泊先などを結ぶ交通手段(2次交通)の
未整備がネックで誘客が芳しくなかった。山形市の蔵王温泉スキー場は仙台空港との間に2次交通を導入している。
湯沢―新潟空港間のスキーツアーは、3泊4日と4泊5日の2パターンを用意。価格競争にも耐えられるよう、
飛行機のチケット代を除いた旅行代金は3泊4日で3万円強に抑える。4人の小グループから対応する。
ソウル便は新潟に夜到着し、朝出発する毎日1往復運航。このため、帰国前日は湯沢でスキーを
楽しんだ後に専用バスで新潟市に移動、同市内のホテルに泊まる。翌朝専用バスで空港に向かう。
韓国でスキーツアーの販売が始まる10月ごろをめどに新潟空港ビルディングが窓口となり、
同国の旅行代理店に売り込む戦略だ。
湯沢町観光協会は「2次交通の導入を契機に、外国語表記の道標や会話など受け入れ態勢の整備を
進めていきたい」とツアー成功に期待を掛けていた。
http://www.niigata-nippo.co.jp/pref/index.asp?cateNo=2&newsNo=2163