北海道の各スキー場が、雪不足に悩んでいる。11月下旬にオープンした一部のスキー場も先週末の雨で雪が解け、閉鎖が相次いだ。ツアー客のキャンセルも続出。ゲレンデのほとんどは土やブッシュで、関係者は「この時期にこの積雪量では…」と嘆いている。
人気のニセコ、ルスツ両スキー場は、当初11月中旬のオープンを予定していたが、いまだに積雪はゼロに近い。ニセコ国際ひらふの田中竜之介主任は「ここ10年で一番遅い。例年なら積雪1−2メートルはあるが、今年はまったくめどが立っていない」と頭を抱える。
いったんオープンしたキロロ、札幌国際などのスキー場も、連日の暖かさと雨で雪が解け、営業を中止。営業を続けている富良野など2つのスキー場も、人工降雪機で1コースをなんとか保っている状況だ。
雪不足のあおりで、東京都内の大手旅行会社では、11月出発のツアーで予約の半分以上がキャンセルとなった。
今週後半には雪が見込まれるものの、札幌管区気象台は12月前半は平年より気温が高く推移すると予報。各スキー場は「とにかく雪が降って」と願っている。
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