気まずさに耐え切れなくなったのかケイは暑いねーと
特に意味のないことをしゃべっていた。
なぜかその無意味な一言にケイの胸が高鳴っていると感じた。
おれは猫のようにごろごろとケイに擦り寄った。
ふふっとケイがくすぐったそうにわらった直後、自然に唇を重ねた。
ケイは何もいわず唇を受け入れていた。しずかちゃんに聞こえないように、
下を絡ませていたが、ピチャとか鼻息が妙に静かな部屋で大きく聞こえたのが
なにか新鮮な気がした。
ケイは結構米倉に気を使っているので、しばらくして俺の背中をぽんぽんとたたいて、
やばいよーって言った。おれはごめんというほかなかった。