煤板で見たイタイ奴 Part6

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234名無しさん@ゲレンデいっぱい。
スス板イタイ奴外伝1 「群馬の神の落日」H

「おっと悪いね、俺ばかり喋っちゃって。M町についたよ。」
とっておきの笑顔で山田は後部座席を振り返った。
そこには誰もいなかった。
「加奈ちゃ〜ん、脅かすなよ。どこにいるの、下りちゃったの?」
車外を見ても街灯の灯りには人っ子一人照らし出されていなかった。
山田の顔は青ざめた。「まさか・・・」
235名無しさん@ゲレンデいっぱい。:02/11/17 14:49
スス板イタイ奴外伝1 「群馬の神の落日」I

「お客さん、お客さん、起きてください。」
山田は眠い目をこすり、声のする方を見ると従業員が車の中をのぞき込んでいた。
「あっ、夢だったのか。今、帰るよ。」
山田は夢のことを考えた。
「俺はまだ死んじゃいけないってことかな・・・」

山田は携帯電話からスス板を覗くと、一番気になるイタイ奴のスレッドが先頭に来ていた。

80 名前:kana 投稿日:2002/11/13(水) 18:02
けっきょくポン太郎は昨日しかスキーへ逝ってないのか
やっぱ脳内だな

「ふざけやがって馬鹿kana、オイラは群馬の神だ。kana?加奈?まさかな・・・」
「おまいらを叩きのめすまでオイラはスス板の良心として頑張らなくては。」
山田は嬉々として携帯電話のボタンを打ち始める。

160 名前:名無しさん@ゲレンデいっぱい。 投稿日:2002/11/13(水) 18:52
ポンは 神・・・
神は だりの指し図も受けないし 動揺も無い・・

山田の顔はゲレンデで滑っていた時のように輝いていた。

(この物語はフィクションです)