【そろそろ】 ワックスの時機到来2002 【キター】

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517下衆野郎
〇何でそんな何回もベースワクースを掛けるの?

「シーズン前にベースワクースを30〜50回かけた」なんて話は割りと聞くが、本当にそこまで必要?
実はこの人達には、信用している理論に基づいた目的がある訳

■純粋により深いワクースの浸透を狙っている人
簡単に言うとワクースの浸透は、おでんの大根だと思って欲しい
おでんのだし(=アイロンの熱で液状化したワクース)の中で大根(=ソール)を煮込んでいくと、徐々に
茶色に染まっていく
しかし、煮込みが足りないと後で箸で大根を割った時に、実は中はまだ白かったなんてな
つまり、何度もアイロンで加熱して、じっくり煮込んだ状態にしようと言う訳


■より多くワクースを吸収できるソールに育てようとしている人
ソールに使われている素材のポリエチレンには“クリープ現象”と言うものが確認されてる罠
同様の素材のコンビニ袋をイメージしてみなよ、一定の力を加えて引っ張ると伸びて戻らなくなるだろ
ソールも同じで、アイロンの熱によって膨張したソールのアモルファス部分をワクースで埋めてやる、
つまり、一定の力を加えて、戻りにくい状態を作ってる訳
これによって、アモルファス部分が徐々に広がってきて、より多くのワクースが浸透するのを狙っている

※この理論、方法を実践するのであれば、ワクースを掛けた後のスクレーピングは一晩以上寝かせた後
 なぜなら、伸ばした状態一定時間維持する事で、クリープ現象を実現するのだから…
 冷えたらすぐにワクースを剥がしてしまっては、ソール表面の付加が軽減してしまって、内部のワクース
 を吐き出しやすくしてしまうからだ
518下衆野郎:02/11/12 08:28
〇何でそんな何回もベースワクースを掛けるの?(つづき)

■ワクースの“シナジー効果”(=相互補完・相乗効果)を狙っている人
ベースワクースにも、温度設定がされていて、当然その温度域用の特性が備わっている罠
何処のメーカーが言い出したかは承知していないが、各温度帯のワクースを重ねていく事で、それぞれ
の特性同士が補い合い、より高い滑走性能を得られると言う考え方だ

ちなみに下のはガリウムのサイトから抜き出したものだが、中ほどを見て欲しい
http://www.galliumwax.co.jp/snowboard/sb_how2step5.html

柔かいワクースは分子が大きく、硬いワクースは分子が小さいと暗に説明されていて、柔らかいワクースの
大きい分子の隙間に、硬いワクースの小さい分子が入り込んでいる概念図となっている
さながら川原に砂利を敷き詰めて、更に砂を敷き詰めると言った所だろうか

※この場合には十分な浸透をさせた後、次のワクースへと移るため、
 各色3〜5回のワクースを繰り返す事となる