今秋公開に向けて映画「一九〇五」の製作を進めていた中堅映画製作・配給会社の「プレノン・アッシュ」(東京都港区)が20日に東京地裁から破産手続きの開始決定を受けたことが25日わかった。
尖閣諸島をめぐる日本と中国の対立により、同作品の撮影が進まなくなり、製作資金が続かなくなった。
信用調査会社の帝国データバンクによると、負債は約6億4300万円。
同作品は国際化が進む約百年前の横浜を舞台にしたアクション映画で、香港出身の国際映画スター、トニー・レオンと松田翔太、前田敦子を主役に、
黒沢清監督で製作が進められたが、尖閣問題の影響で中国で出演を非難されたトニー・レオンが事実上出演を見送るなどの影響が出て、製作日程のスケジュールが延びるなか、資金ショートを起こしたという。
製作は同社、配給はプレノン社と松竹が担当予定だったが、現時点ではこの映画の今後の予定については不明。
プレノン社は1991年に法人化した。中国、香港、台湾の作品配給などを手掛けてきた。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/130225/ent13022512470019-n1.htm