徹底★荒川静香と伊藤みどり、どっちが上?2★分析

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426名無し@自治スレでローカルルール検討中
>>405
フィギュアはフラメンコじゃないよ。

まず、情緒性がなにを指しているのか分らないが、
たとえば、舞台芸術の役者の場合は、その人物になりきるという
ことがリアリズム演技では求められる。
(スタニスラフスキーの演技論やメソード演技法とか有名だ)
それと同時に、非リアリズム演技というものがあり、
これは外面の美しさ(様式性、象徴性など)をより重視する演技法だ。
最高の演技は、この二つの演技法の組み合わせにあるとされる。

コーエンなんかは、バレエの影響のせいか、表情とかなかなかいいけれど、
これはその人物になりきるという手法(リアリズム演技)を採用してる可能性がある。
ロミオとジュリエットだから、ジュリエットになっているのかもしれない。

が、ここで問題がある。これはフィギュアスケートだということ。
心理状態を人物になりきるということをしていると、足元がおろそかに
なるという。たぶん、コーエンの転倒が多いのはこのせいもあると思う。

もし、フィギュアスケートでバレエのような(リアリズム演技のような)
心理表現を期待するならば、現実問題として、ほぼ滑っていない静止状態
のときだけだと思う。それ以外でやれば転倒する。

荒川の演技は、トリノでは新採点でより厳しくなっているということも
あり、そういう演技論的にいえば、非リアリズム演技に終始していたけどね。

新採点の厳しさは大変なものだから。非リアリズム的演技に終始した
のは妥当な選択と思うよ。

バレエはバレエであり、フィギュアはフィギュア。
バレエと同じことをすれば、転倒する。

あるいは、採点基準を旧採点式に戻せば、内面重視のラインに
もっていけるかもしれないが、基本的にフィギュアは必ずしも
ストーリーを伴う演技ではないわけだから、内面重視もそこそこに
した方がいいと思う。

一つヒントになるのは、音楽だと思う。
音楽は、その内部にストーリーとかメッセージを必ずしも伴っていなくても、
美しく響く。フィギュアもそういうものに近い。
リアリズム演技は必須のものではない。

あなたは人のことを、ひとつの見方に捉われているとさかんに
言っている人と思うけど、僕はあなたの方が、一つの見方に捉われている
ように感じる。