これまでも、韓流スターは「ファンミーティング」などで直接触れ合う場を頻繁に設け、女性の心をつかんできた。東京都港区の
女性(46)は「韓国のスターは、間近で素顔に触れて好きになる。日本のアイドルには距離を感じる」と明かす。韓流スターの多くが
自身のブログに旅行などのプライベート写真を掲載しているのも、親しみを感じる一因のようだ。
おしゃれな主婦らに人気の東京・恵比寿に5月にできたのが、K−POP専用劇場「K THEATER TOKYO」。約190席の
小劇場で、16〜26歳の韓国人男性21人から成るグループ「Apeace(エーピース)」が、ほぼ毎日、出演している。目指すは
一体感。
母国で芸能活動の実績はない新人だが、2カ月もたたないうちに、ステージの目の前の席は常連客が埋め、ひいきのメンバーの
名前を連呼するようになった。
目玉は握手会だ。歌や踊り、日本語でのトークを盛り込んだ1時間半の公演後に、観客はズラリと並んだ出演者全員と両手を
握り合い、満面の笑みで帰っていく。
宣伝を担うモードツーの松尾健二本部長はファンの気持ちを「非日常の空間で、直接見て触れ合うことができる現実を求めて
いるのではないか。日本で韓流を受け入れる土壌が成熟したということ」と分析している。
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