浅田真央のPCS得点が何だか非常におかしいんです 2
SS:Skating Skills(スケート技術)
TR:Transition / Linking Footwork(要素のつなぎ)
PF:Performance / Execution(演技力)
CH:Choreography / Composition(振り付け)
IN:Interpretatio(曲の解釈)
大会の採点方法、各年によっても異なりますがPCSは各国12人のジャッジの最高と最低を取り除いた平均値
SP(*0.8) FS(*1.60)
左からSS、TR、PF、CH、IN
2006スケアメ
SPノクターン
29.44=7.50 7.20 7.35 7.30 7.45
FSチャルダッシュ
53.36=7.05 6.45 6.65 6.75 6.45
2006NHK杯
SPノクターン
29.20=7.45 7.00 7.30 7.35 7.40
FSチャルダッシュ
59.84=7.60 7.35 7.40 7.55 7.50
2006GPF
SPノクターン
29.84=7.55 7.20 7.45 7.50 7.60
FSチャルダッシュ
57.04=7.45 7.00 7.05 7.05 7.10
2007世界選手権
SPノクターン
30.12=7.71 7.36 7.57 7.43 7.57
FSチャルダッシュ
63.49=8.00 7.61 8.07 7.82 8.18
2007スケカナ
SPラベンダー
27.28=7.20 6.65 6.75 6.75 6.75
FS幻想
57.84=7.45 6.90 7.25 7.30 7.25
2007
エリボン杯 SPラベンダー
29.40=7.60 7.00 7.35 7.45 7.35
FS幻想
60.96=7.85 7.40 7.65 7.65 7.55
2007
GPF SPラベンダー
28.04=7.30 6.80 6.75 7.15 7.05
FS幻想
59.20=7.55 7.10 7.40 7.50 7.45
2008世界選手権
SPラベンダー
28.88=7.43 6.89 7.36 7.21 7.21
FS幻想
60.57=7.75 7.29 7.61 7.57 7.64
2008エリボン杯
SP月の光
29.12=7.30 7.00 7.35 7.45 7.30
FS仮面
58.88=7.60 7.00 7.30 7.50 7.40
2008NHK杯 SP月の光
30.24=7.75 7.15 7.65 7.60 7.65
FS仮面
62.24=8.00 7.25 7.85 7.85 7.95
2008GPF
SP月の光
29.68=7.65 7.10 7.45 7.55 7.35
FS仮面
59.60=7.80 6.95 7.60 7.50 7.40
2009四大陸
SP月の光
28.76=7.40 6.85 7.20 7.25 7.25
FS仮面
60.08=7.60 7.10 7.55 7.65 7.65
2009世界選手権
SP月の光
30.16=7.75 7.15 7.60 7.65 7.55
FS仮面
62.88=8.10 7.55 7.90 7.80 7.95
2009エリボン杯
SP仮面
29.16=7.40 7.05 7.40 7.35 7.25
FS鐘
60.96=7.75 7.30 7.75 7.70 7.60
2009ロシア杯
SP仮面
28.84=7.30 7.00 7.25 7.25 7.25
FS鐘
59.28=7.50 7.40 7.20 7.50 7.45
2010四大陸
SP仮面
28.12=7.30 6.55 7.20 7.00 7.10
FS鐘
58.16=7.55 6.60 7.55 7.30 7.35
2010バンクーバー五輪
SP仮面
32.28=8.25 7.40 8.40 8.10 8.20
FS鐘
67.04=8.55 7.85 8.50 8.45 8.55
2010世界選手権
SP仮面
30.96=7.95 7.25 7.95 7.65 7.90
FS鐘
62.48=8.25 7.40 7.95 7.55 7.90
2006年スケアメ、ノクターンからですが
PCSをランクすると
SP第一位32.28点 バンクーバー五輪 仮面舞踏会
第二位30.96点 2010世界選手権 トリノ大会 仮面舞踏会
第三位30.24点 2008NHK杯 月の光
FS第一位67.04点 バンクーバー五輪 鐘
第二位63.49点 2007世界選手権 東京大会 チャルダッシュ
第三位62.88点 2009世界選手権 LA大会 仮面舞踏会
まず超インフレ大会となった2009年世界選手権LA・2010年バンクーバー五輪を除けば
浅田選手は非常に安定したPCSを叩きだしていることが伺えます
言われてる程、振り付け師や大会開催地に左右され難く、上下動の少ない選手です
2006 SP平均29.65
FS平均58.43
2007 SP平均28.40
FS平均59.64
2008 SP平均29.59
FS平均60.73
2009 SP平均29.87
FS平均61.58
逆に言えば俗にいう神演技を実行しても上下動が少なく、皆さんの中にもあの演技は良かった
あの演技が悪かったという雑感を抱いている方も多いと思いますが、実際PCSに関して他選手と比較しても
恣意的操作をされ難い、もしくは正確に正当なジャッジングをされていない選手なのかも知れません
フィギアは他選手との相対評価なので他の選手のとある大会と比較してみます、すると・・
キムヨナ選手
2007年GPFトリノ大会 SP29.72 FS60.96
2008年スケアメ SP30.44 FS60.00
2009年世界選手権LA SP32.72 FS68.40
2010年バンクーバー五輪 SP33.80 FS71,76
ロシェット選手
2007年スケカナ SP25.48 FS52.72
2008年エリボン杯 SP28.04 FS60.32
2009年世界選手権LA SP30.40 FS62.80
2010年バンクーバー五輪 SP32.16 FS68.48
安藤選手
2007年GPF東京大会 SP29.31 FS59.45
2008年スケアメ SP28.52 FS52.16
2009年世界選手権LA SP29.72 FS63.92
2010年バンクーバー五輪 SP29.96 FS61.60
総括
・浅田真央という選手はPCSに関して上下動が少ない選手である
・ローリーニコル、タチアナタラソワといった振付師によってPCSはほぼ左右されない
・超インフレ大会となった2009世選、2010五輪だが、特にキムヨナとロシェットの上昇値は異常である
・真央に関しても2010年四大陸FS58.16点→2010五輪67.04点の上昇値は異常であり、それまでほぼ恣意的操作は
行われなかったが、五輪でそれが起こったとみるべきであって、女子フィギア全体のジャッジングにおいての正確性
は疑われるべき状態であると言える
いつまでこんな滅茶苦茶なことが続くんでしょうね・・2007〜2008年までは比較的マトモだったよ?