しかしキムさんは、
3F−3T
を
3Lz−3T
にするそうだが、
これ何の意味があるんだろう?
こうすれば後半の単発LzがFになるわけで、
点数的には結局何も変わらないけど、
やっぱメンツの問題で、3−3が不完全といわれるのが嫌なのかな。
3−3、2−3で、大迫力のセカンド3回転2つ入れれることが目玉の人だから
その目玉に傷がつくとイメージ悪いもんね。
しかし、現行のルールというのは、これ自体は偶然であるが確かにキムヨナに有利だ。
セカンドに、難易度の低い3Tをつけれるほうが、あらゆる意味で強い。
浅田の3Lは、着地したその足ですぐとばないといけないから、
最初のジャンプが綺麗にきまらないと、次のLが確実に失敗するか不発に終わる。
しかし3Tの場合、着地した足と違う足で蹴び、間があるから、
楽々と次のジャンプができる。多少乱れてもそのまま飛べるし、
3Tが無理なら楽に2Tをつなげられ、被害を最小限に抑えられる。
それに、Tが得意な選手は、たとえ予定の箇所でセカンドが入れられなくても、
他のジャンプでとっさにリカバリが出来る。Lは、コンビネーション自体がひとつの流れなので、
とっさに別のジャンプにつけるというのは、難しい。
また、「どんなジャンプからつなげても、点数は一緒で、加点の基準も点数も一緒」という採点手法も、
キムヨナを助けている。
どう考えても、2Aからの3Tと、3Aからの3Tじゃ、3Tを成功させる難易度はケタ違いなのに、
点数上は3Tの点数を単純加算されるだけ。
そのため、どの選手も簡単な2Aからコンビネーションをやりたがる。
なので、キムヨナはコンビネーションのひとつが2−3だが、実質3−3を2回やってるのと点数的に変わらない。
そして、ジャンプの入りにステップを入れるなど工夫をして加点を稼ぐのも、
3回転の前では難しいが、簡単な2Aならいくらでもできる。
それをすることで、2Aに大きな加点がついて、3.5の基礎点に2点も加点がつけば
あっさり3回転ジャンプの上から2番目に難しい3Fに匹敵する。
キムヨナは、どこでコンビネーションを失敗しても、どこからでもリカバリできる体制を整えており、
2Aで安定的に点数を稼ぐ体制が整っている。
確かにキムヨナに点が出すぎな傾向があるのは事実だと思う。
しかし、キムヨナを2A3回をもってジュニアレベルなんていうのはとんでもない言いがかり。
セカンド3回転を、前半と後半に当たり前に2回入れる選手など、シニアにも浅田とキムしかいない。
しかもこんなに安定的に成功させてるのは、キムぐらいしかいない。
その時点でジュニアレベルなど論外。スピードも普通に速い。凄い迫力。
そして浅田の知性を感じないパターン数の少ない顔の演技と違って、
内面から役者になって完璧に演じきってる表現力。
どう考えても頭ひとつ抜け出してて、素人が一目見ても別格であることぐらい、
一部の狂信的な浅田ファンの女以外は普通に認めてる。
納得できない点があることは事実。76点はやりすぎだと私も思う。
しかし順位は妥当であると私は思う。
男の場合、サッカーで納得できない判定などがよくあるのだが、
そんなことにいつまでもウジウジ言って、相手を認めず貶すことばかりすることは
むしろ恥ずかしいことで、そんなこと言ってる暇があるなら、
相手の優れた部分をむしろ積極的に探して、認め、その上でそこをいかに超えるかを議論する。
でも、女のほうはなぜかそこに向かわない。相手の能力を認めず、否定し、学ぼうとしない。
納得できない審判、判定を批判するのはかまわない。しかしそれとは別に優れたところを認め
真央に足りないところを論じる方が有意義なのに、
「顔芸なんか技術伴ってない表層的な演技、真央にはいらない」「真央はスピード遅くない」
こういうことしか言わない。これは両者のスペックが逆ならすぐ意見も逆になる。
好き嫌いで意見を作ってるから。
30 :
氷上の名無しさん@実況厳禁:2009/08/11(火) 11:30:34 ID:6GJGonpg0
浅田のやるセカンドのループは、セカンドのトウより遥かに難しい。
しかも難易度それ自体もあまりに違うだけでなく、
最初が失敗した場合の繋ぎやすさという点で、ループはまずつなげられないので
リスクまで高い。
それが単発ジャンプと同じ単純加算で1点しか違わないこと自体おかしい。
5点ぐらい差がついて当然だと思う。
2Aが3回飛べるのはかまわないが(5種類のジャンプ飛べる人は実は少ない)
2Aの基礎点が高すぎる。そして加点も同じ基準でつくのはおかしい。
基礎点3点、加点半分でいい。加点含めて3Tの基礎点超えないぐらいにしないと。
あとループの回転不足が厳しすぎ。これは確かに狙い撃ちとしか思えない。
ちゃんと半回転プレロテ認め、90度以内の不足は認定という基準を厳守すべき。
これらは粘り強く、また当然訴えるべき理不尽だが、
同時にキムヨナのあの顔と指先の演技力、
そしてジャンプを成功したときの感情の高ぶりや、見せ場と位置づけた意気込んだ感情を
そのまま演技に反映させ観客を引き込もうとする凄さ。
(昨シーズンのSP
http://www.youtube.com/watch?v=sAT8q8-orxg 3-3後やルッツ後、ステップ入る前の観客への煽りなど参照)
とにかく入り込み、また勢いに乗り、観客を味方につけるショウウーマンとしての
能力が異常なほど高い。失敗しても自分で感情をコントロールして引きずらないわ、
おまけに観客をお通夜ムードに決してさせない。すぐリカバリして成功したところで盛り上げる。
そしてどんな舞台でも常に全く同じクオリティが出せる。
浅田は波が大きい。大舞台では緊張して顔から演技から暗く固まってしまって
見てる側にもお通夜なのがはっきり伝わりそれがすぐ会場に伝染する。
それがはっきり違う。
キムと違って浅田には圧倒的な柔軟性によるポジションで見せ場が作れ、
教えられた通りの高度な動作を忠実に再現する能力に長けてるが、
ライブ(ショウ)能力、安定感、表現力、スピードは完全にキムが上だと思う。
31 :
氷上の名無しさん@実況厳禁:2009/08/11(火) 11:32:00 ID:6GJGonpg0
おっしゃる通り、得意なジャンプ、不得意なジャンプが
現行ルール上不利なのが浅田で、
とりあわけ一番難易度が低い3Tがセカンドで苦手なのは非常に不利。
なによりもこれを克服することを優先すべきだと思う。
3Tってのは本当に便利で、これをものにしたら、
体力のある浅田のこと、振り付けで各ジャンプの場所にセカンドつけるぐらいの
間をおいておくことで、どこでもリカバリできるような状況を作ることさえ可能になる。
32 :
氷上の名無しさん@実況厳禁:2009/08/11(火) 11:32:43 ID:6GJGonpg0
音楽が単調で、スピードも遅いまま単調、直線系が多いのも単調さを際立たせてる。
また、ジャンプやステップのための体力・時間温存目的なのか、
スパイラル・スピンも速度の速い長時間系、高速回転系を避け、
全て低速、最低限2回転でレベル4をいとる省エネ構成なのも見ているものに
単調な一貫した低速スピードとメリハリのなさを強調してると思う。
スピンは本来、失敗せず容易にアクセントに出来るポイントなのに、
彼女はステップやジャンプを重視するあまり、それらをいかにも機械的に、
必要最低限しか回らない。
美しいポジションを獲得したにも関わらず、それをギリギリの2回転で引き上げるのに
「わあ・・・美し・・ってもうおわりかい??」
と思うことが多々ある。シャンデイアやドーナツ、Y次がその典型。
しかし今期は違うように思う。EXにもあまり得意でない高速回転系を入れてるように、
今期は競技にも高速8回転でレベルとる構成をやってきそうだ。
彼女の場合、スピードがないのでショートでそれをやると、
時間がなくて、ステップが犠牲になったりする。
それをしなかった上にスパイラルもキムヨナより3秒短かった昨季ですら、
レイバックレベル4をあきらめ(時間がないので8回転回れない)
それでもなお最後は時間との戦いだった。
あらゆる面(ラン・スピン・スパイラル)でのスピードアップこそ
浅田の課題だと思う。
これを克服すればショートでレイバックレベル4もとれるし、
時間に終われることなく余分にスピンで回れて、観客もわかせられるし、
加点もつく。必要最低限系は加点がつかないのは昨季で明らか。
安藤やキムのY字などの高速回転系こそが点をとる。
浅田の新EXが、高速回転系のみならず、全編において「スピード」を意識しているのが
興味深い。
そしてタラソワ自身が「スピード」を課題に課してる事実。
面白い浅田が見られるかもしれない。
33 :
氷上の名無しさん@実況厳禁:2009/08/11(火) 11:33:46 ID:6GJGonpg0
>だからヨナの後半のスピードは恐ろしいほど落ちる
それはすでに上で一度否定したけど、事実に反する。
後半にスパイラルやステップなどがあり、ジャンプも3Sや直線じゃない2Aなど
直線ランが1度しかなくスピード感を感じるシーンが少ないだけで、
スピードそれ自体何もかわってない。
証拠がある
こないだのワールドのフリーだが
http://www.youtube.com/watch?v=_-xwx-Z3ijc わかりやすい直線系の踏切までの時間を比較してみると、
最初の3F−3T、3Lz−2T−2L共に、コーナーから直線に入った瞬間から
踏切までの時間がおよそ7秒。
後半の単発Lzも、同様の基準で測定して7秒。
むしろ最初の3−3より気持ち早くなってる。
そして浅田なんだが、全く同じワールドフリーで、
全く同じ放送局で、同じ後半に入って二つ目のジャンプで、
しかも同じ直線系の3F−2Lがあるんだが、
http://www.youtube.com/watch?v=A-i8Ft0cmTg これの直線に入ってから端までいって踏切るまでの時間がおよそ9秒。
明らかにキムヨナのほうがとっとと端までいって跳び終わって早い。
映像で見ても明らかに背景の流れ方も違う。
この2秒差は実際に見るとかなりでかいよ。
キムヨナが後半遅くなるという説も、
浅田が遅くないという説も、共に誤り。
認めるべきところは、私は認めるべきだと再三言ってるので、
これは素直に認めるべきところだと思う。
余談だけど、浅田の3Fは、本来3−3予定してたからまったく振り付けもないんだけど、
これも余計助走を長く見せてしまってる。
3−2に変更することがあるなら、その時用のためにちゃんと振り付けを用意すべきだった。
浅田の場合3−2の後に再び直線系でランして最後に3Tをとぶのがあるんだが、
こっちにいたっては11秒も直線で使ってる。
はっきりいって、直線ランをやってる振り付けでこの長さは遅すぎる。
直線ではなくて、カーブを描いてなおかつ振り付けの流れの中でとぶなら
こんなスピードでもかまわないが、まっすぐ直線進行してるのに、
端っこまでいくのにこんなにトロトロしてると、
それはさすがに目に遅さが焼きつく。横直線ランというのは
背景の流れも綺麗に視界に入るので、その速度が際立つ効用もあるから余計。