進化するヨナと劣化する真央 なぜ差がついたか

【世界フィギュア】攻める気持ち薄く…連覇厳しい浅田真央
http://sankei.jp.msn.com/sports/other/090328/oth0903281803014-n1.htm

前回女王の浅田はＳＰで、首位の金妍児に大差をつけられた。「金はベストの滑りをし、
浅田はベストではなかった」。連覇が極めて厳しくなった状況に、日本スケート連盟の
吉岡伸彦強化部長は率直に差を認めた。

冒頭で今季初めて連続３回転ジャンプを成功させた。これで勢いに乗るはずが、続く
３回転ルッツが２回転となるミス。浅田は「もっとできた」と悔やんだ。今季中盤は
跳べていたジャンプで、成功すれば５〜６点は上乗せできていたはずだ。

各演技要素に審判が与える加点も、離される要因となった。基礎点に８．５点を加えた
金に対し、浅田が得た加点は５．１。その差３．４点にジャンプ失敗の分を合わせると、
２人の点差（１０．０６）と、ほぼ一致する。これは浅田のＳＰの課題でもある。

２人は来年のバンクーバー五輪でも頂点を争うとみられている。今季は浅田が昨年
１２月のグランプリ（ＧＰ）ファイナルで優勝し、金妍児は先月の四大陸選手権を制した。
現時点で１勝１敗だが、時間の経過とともに金の背中は遠のいている印象だ。

浅田はフリーで３回転ルッツを避けることを明かした。同じ技は今季初戦のフランス杯で
失敗したが、２週間後のＮＨＫ杯で成功させている。その時、自身が強調した「攻める
気持ち」まで消えてしまったのか。それでは、金妍児の背中は遠のくばかりだ。

女子ＳＰの演技を終え、結果を待つ浅田真央。３位と出遅れた＝ロサンゼルス
http://sankei.jp.msn.com/photos/sports/other/090328/oth0903281803014-p1.jpg
2009.3.28 17:54（榊輝朗）
http://sankei.jp.msn.com/sports/other/090328/oth0903281803014-n1.htm