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氷上の名無しさん:
1997年の通貨危機以来、最悪といわれる不況に伴うCM収入の激減が追い打ちをかけ、
高視聴率が見込める時間帯の放送を制作費がかさむドラマをやめてバラエティー番組に
するテレビ局が相次いだ。
■日本原作が救世主…原点回帰の動きも
一方、日本はいまだ「韓流バブル」を謳歌(おうか)している。
韓国政府の統計では、昨年の韓国ドラマの海外輸出額は、前年に比べ6・3%落ちたもの
の、9326万ドル(約82億円)に上った。輸出先の6割が日本で、「ドラマの赤字、黒字は
日本次第」との構図が固定化しつつある。
韓流ドラマ輸入にかかわる日本企業の担当者は「輸入の新規参入も多く、有名スターの
出演作は買い尽くされ、新しいトレンディードラマまで買われる状態。競争が激しく、販売額も
落ちていない」と説明する。
「DVD販売などが落ちているが、本国に比べタイムラグがある」(輸入担当者)。だが、
韓国側では、「ヨン様頼みではいずれ飽きられる」と懸念の声が挙がっている。
こうしたなか、日本漫画をドラマの原作にする動きが出ている。「世界中で人気の日本漫画
にあやかり、ストーリー性不足を補おう」というのだ。
ドラマより先に低迷が表面化した映画界でこの動きが始まり、整形手術した女性の奮闘を
描いた漫画「カンナさん大成功です!」をもとにした映画は観客動員数660万人を記録した。
台湾でドラマ化され、ブームとなった学園漫画「花より男子」が韓国でも昨年末からドラマ
放映され、24・8%の高視聴率をマーク。出演した若手俳優を中心に「イケメンブーム」にも
なっている。大学受験を描き、日本で累計600万部を売り上げた漫画「ドラゴン桜」のドラマ
化も計画されているという。
ただ、これは抜本策とはいかないようだ。
日本の業界関係者は「日本への輸出に頼らず、まずは国内で制作費を回収することを考え
ることが先決。韓国には、オリジナリティーある作品を生み出す力を持った若手制作者もおり、
もっと活躍の場をつくるべきだ」と話す。